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yesyoshino
香川にて、うどんが食べたい男たちの話。|エッセイ
旅の途中、昼食をどうしても中途半端な時間に摂ることになった。
まあ、そもそも動き出したのが遅いのだ。
ホテルの100円モーニングの存在感が消えたのは、気づけば14時を回る頃だった。
とはいえ、晩飯も控えている。
こういう時、便利なのは“担当者”を入れ替えられることだ。
このチートが使えるのなら、使わない手はない。
普段表に出ているやつは、どちらかというと食が細い。
それに比べて、俺はよく食べるし、消化も早い。
どうやら身体の使い方や神経の張り方が違うらしく、
実際、俺が前に出ている時の方が力が抜けている。
その代わり、彼みたいに繊細に世界を見ることはできない。
俺が表にいる間、旦那との関係は完全に“男友達モード”になる。
だから「せっかく香川やし」と讃岐うどんの店へ車を走らせた。
とはいえ晩飯までは4時間もない。
量は抑えるべきだろう……と思っていたのだが、テーブル横にずらりと並んだ
ちらし寿司、いなり寿司、そして湯気を立てるおでん。
あれを前にして「我慢しろ」という方が無理だ。
うどんの天ぷらは諦め、シンプルなぶっかけを選び、
つくねとすじのおでんを平皿に取る。
甘辛い味噌だれが空腹を刺激して、気づけばあっという間に平らげていた。
移動中のSAではつまみ食いを我慢したのだが、
その1時間後にはもう胃が軽くなっていたらしい。
「これ、晩飯余裕だわ」と言ったら、
隣の男は呆れたように笑った。
つくづく、こういう時ばかりはこの特性が便利だと思う。
だが、それにしたって
誰が表に出ていようが、当然のように順応してくる旦那の方がよほどハイスペックだ。
そう思うと、さすがに感謝もする。
まあ、なんにせよ助かっている。
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物好きの投げ銭で甘いものを食べたい。