「小樽市総合博物館本館」見学記
先週末、やんごとない理由があって北海道に行きました。
えー、推しのライブです。
いや、正確には、相方の推しのライブが札幌ドームであったので、その「付き添い」です。
そして「付き添い」といっても、札幌に行くまでと、帰りの新千歳空港までガイドする付き添いです。
私はライブには行かない。。。
となると、私は何のために札幌まで行くのだろうか。。。
しかも、ライブの時間は私は中途半端にひとりです。
そんなわけで、以前から行きたいと思っていた小樽にある「小樽市総合博物館本館」を見学してきました。
札幌〜小樽間って、JRの電車で40-50分くらい。行って帰って、プラス博物館ということで、だいたい4-5時間。ライブへの往復、開演待ちまで含めた時間とほぼ同じ、我ながらナイスな選択です。
小樽市総合博物館本館≒北海道鉄道博物館
ところで、「小樽市総合博物館本館」と堅苦しい長い名称は正式名称ですが、ここは、ほぼ「北海道鉄道博物館」と言える場所なのです。
敷地は、旧国鉄の手宮駅、手宮機関区があったところで、つまり明治時代初期に石炭積出しのために北海道で初めて鉄道が敷かれたその起点ともいうべき場所です。
そして、元々はその駅跡地を活用して、旧国鉄が「北海道鉄道記念館」としてオープン、その後JR化や小樽市の要望などで小樽市第三セクター運営による「小樽交通記念館」を経て今の姿、名称となっています。

このような経緯ですから、展示の中心は国鉄時代の鉄道車両、そして北海道の鉄道の発展の歴史を伝える内容が中心となっています。
展示の目玉は、北海道開拓時代に走っていた蒸気機関車(SL)「しずか号」で、ピカピカの状態で屋内展示されています。「弁慶」「義経」などに続いて米国から輸入された機関車で、先頭部にカウキャッチャーと呼ばれる三角型の排障器がつけられているのが特徴です。

明治時代のSLとしては、北海道炭礦鉄道が手宮で自製した「大勝号」も屋外の機関庫に保管されています。
そして、これらの2両の機関車は鉄道記念物にも指定されています。

屋外には、このほか国鉄時代の旅客列車、貨物列車、機関車、除雪車などが広い構内のかつての手宮駅の線路の上に屋外保管されています。


概ね、戦後の40年代以降から平成初期にかけて道内をかけ巡った、気動車の特急型車両、急行型車両は、懐かしさいっぱいです。
私は中学3年のときに初めて渡道し、道内の鉄道を数日間乗り歩きましたが、その時の記憶が蘇ります。


変わり種としては、事故や災害の時に復旧のために現場に駆けつける「救援車」が2両も展示されていることがあげられます。かつては道路事情も良くなかったこともあり、事故現場まで資材や工具を積んだ車両を機関車で牽引して向かっていたのです。ここでは実際に車内に備品を積んだ状態を見学することができます。


もう一つの変わり種が、マニ30という荷物車です。車両記号の「ニ」は荷物車を表す記号ですが、この車両は日銀が所有する「現金輸送専用の荷物車」でした。ここでは内部の様子も公開されていて、現金の束を納めていた箱なども展示されています。


また、この車両は警備が厳しいため、警備員が複数人同乗していたため、同乗者用の椅子とテーブルや寝台、トイレなど、つまり寝台列車相当の設備が一部に設置されていました。
このマニ30は、安全管理上の理由から、その運行が終了するまで、鉄道趣味誌などでは取り上げないという暗黙のルールがされていたものでした。時代が変わり、こうして公開されていることに感慨を覚えます。
この日は、小樽市の最高気温は一桁でした。屋外の展示を見て回るために暖かいダウンジャケットを着て行きましたが、正解でした。


屋内の展示は、北海道の鉄道敷設の歴史、小樽の鉄道の変遷、道内にたくさんあった軽便鉄道、拓殖鉄道、森林鉄道などの展示もあり、こちらもまた見応えがありました。

小樽駅からはバスで10分くらいですし、歩いても30分はかからないと思いますが、バスの本数は限られているので、時間が惜しければタクシーで往復するのが簡単です。片道1,100円でした。
ちなみに、博物館の入場料は400円です。
屋外展示は、冬季期間はブルーシートをかけられるなどの保護がされるため、見ることができません。今年も私が見学した後の平日から冬季期間に入りました。
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