今日から追いつける!Claude Code / Coworkで広報実務にAIエージェントを迎えよう【ウェビナーレポート】
こんにちは!MICHIYUQの丸山です。
MICHIYUQでは、
・気になるあの会社の広報活動を覗き見!「広報の現場〜となりの広報〜」
・気になるあのプロの視点を覗き見!「広報の現場〜プロの発想〜」
・気になるあの会社の広報活動を覗き見!「広報の現場〜メディアの裏側〜」
・気になるあのプロのAI活用を覗き見!「広報の現場〜AI実務活用〜」
という4つの切り口で、経営者・広報担当者向けのウェビナーを毎月開催しています。
今回は、新シリーズ「気になるあのプロのAI活用を覗き見!『広報の現場〜AI実務活用〜』」の第1回。
ゲストに株式会社AntAI代表の石川拓也さんをお迎えし、「今日から追いつける!Claude Code & Claude Coworkで広報実務にAIエージェントを迎えよう」をテーマにお届けしました。
AIの進化は凄まじく、私自身「非エンジニアにどこまで使いこなせるの?」と、期待半分、不安半分で戸惑っていた一人です。
特に、開発系のサービスは心理的ハードルが高いもの。
今回のレポートでは、私が石川さんに教わりながら、AIを“有能な部下”として迎え入れるまでのリアルな試行錯誤をお伝えします。
「AIツールを使い始めたけれど、結局チャットで止まっている……」「Claude Codeって難しそう……」
そんな方に、ぜひ読んでいただきたい内容です!
▼過去のウェビナーレポート
アジェンダ&登壇者紹介


非エンジニアでもわかる!やさしい解説ガイドClaude Code & Cowork初期セットアップ講座
まず整理したいのが、普段使っているClaude(AIチャット)と、今回導入する新ツールとの役割の違いです。

AI活用は「相談相手」から「実務委任」へ。3つの活用スタイルの違い
石川さんによると、従来のAIと新しいAIの大きな違いは、「人間がどこまで手を動かすか」にあります。
従来のAIチャット:文章校正など「単発のやり取り」に向いた、身近な“相談相手”です。
Claude Cowork:ファイル整理やリサーチを自律的に進めてくれる、“デジタル秘書”のような存在です。指示ひとつで作業を完結させてくれるため、タスクを委任することに向いています。
Claude Code:実務を自動化する仕組みを作ってくれる、“専属エンジニア”のような役割です。単なる作業代行ではなく、動くシステムを丸投げして構築してもらうためのツールです。

広報の仕事には、膨大な実務やリサーチが伴います。
それらについて、これまでは、AIに相談しながら最後は自分で手を動かすのが限界でした。
けれども、これからはClaude CoworkやClaude Codeの登場によって、「業務そのものを切り出し、AIに丸ごと任せる」というマネジメント視点を持てるようになります。
単なる便利ツールの利用者ではなく、複数のAIを束ねるAIチームマネージャーへと自身の役割をアップデートしていく。そこに、広報の新たな可能性が見えました。
非エンジニアが最初に乗り越えるべき「セットアップの壁」
「エンジニアではないから難しそう……」。私も最初はそう感じていました。
しかし石川さんによれば、公式サイトからデスクトップアプリを導入すれば、普段使いのアプリと同じ感覚でセットアップできるとのこと。
「エンジニアじゃないから無理」。そう思って遠ざけていた時間がもったいなかったと感じました。
AIを“自社仕様”にする「CLAUDE.md」
AIを「新しい社員」として迎えるとき、特に大事なのが「CLAUDE.md」というファイル設定。
これはいわば、“AI向けの業務マニュアル”です。
あらかじめ自社にとっての正解を学習させておくことで、AIが毎回迷わずアウトプットできるようになり、修正コストも大幅に削減できます。
私のマニュアルには、「まとめると」などAI特有の表現を禁止し、数値には必ず出典リンクを提示させるなど、かなり細かい「こだわり」を詰め込んでいます。
このように、最初に「自社にとっての正解」を整理しておくだけで、上がってくるアウトプットが最初から“6〜7割完成している”状態になります。
これまで人によってバラつきがちだった広報のノウハウを、マニュアルとして組織の「資産」にできる。
この仕組みは、リソース不足に悩む現場の大きな助けになると思いました。
Claude Codeで開発した広報AIツール「PRコンパス」

続いては、私のリクエストをもとに石川さんが Claude Code で開発してくださった、広報専用AIツール「PRコンパス」のデモを行いました。
なんと、私がだした簡易の要件定義をもとに、わずか1〜2日(約8時間かかったとのことです。)で構築から公開まで完了させたというスピード感です。
「PRコンパス」には、ニュースクリッピング、リリースチェック、SNS投稿文生成、記事リライトなど、広報のルーティン業務で「これ、自動化できたらうれしいな」と感じていた機能を具体的に盛り込んでいます。
正直、ニュースクリッピングは、毎日アシスタントに支援先各社のリリースや、特定キーワードでのトレンド情報をSlack通知で共有してもらっていましたが、その必要がなくなりました。
これまでの苦労が、ツールで簡単に解消できてしまうなんて、本当に驚きです。
例えば、過去の良質な自社記事をサンプルとして読み込ませる「お手本学習」の機能を使えば、媒体ごとの微妙なトーン調整まで「過去記事を真似して」と指示するだけで済み、文章作成の心理的負担を劇的に減らしてくれます。
やりたいことさえ明確なら、非エンジニアでも自分で道具を作れる。
まさに“開発の民主化”を目の当たりにし、広報の仕事の幅そのものが大きく広がっていく実感がありました。
Claude Coworkでできる広報実務5選
「高度なプログラミングまでは必要ないけれど、日々の細かな事務作業をAIに任せたい」という方の強い味方になるのが、Claude Coworkです。
AIは「単体ツール」から「業務ハブ」へ
Coworkの強みは、外部アプリとシームレスに接続できる点にあります。
「コネクタ」機能を使えば、AIが「カレンダーを確認してSlackで連絡する」といった、一連の動きを自分で進めてくれるようになります。
「タスクを委任」するならClaude Cowork
「プログラムを実行」するならClaude Code
↓
プロジェクトや設定・コンテキストは別々なので設定・記憶・ワークスペースは共有されません。
試してみた!Claude Coworkで広報実務5選
セミナーでは、実際に私がCoworkへ委任している5つの実務も紹介しました。
共通しているのは、定型業務をAIに任せ、自分は「考える」ことに集中する体制を作っている点です。
1.デスクトップ整理
スクリーンショットなどを日付別フォルダへ自動仕分け。30日経過したファイルはゴミ箱へ移動し、デスクトップを常にきれいに保ちます。

2.Daily Slack要約
毎朝8時に全チャンネルの未読を要約。リンク付きでDM送信してくれるため、気になった話題へ即座にアクセスでき、情報過多による見落としを防げます。

3.セミナー進捗アラート
スプレッドシートを監視し、期限が近い未完了タスクがあればSlackへ自動通知。プロジェクト管理の「うっかり」をAIが防いでくれます。

4.Xモーメントカレンダー企画
季節ネタに合わせた投稿案を自動更新。会議で1時間以上頭をひねっていた企画出しがわずか5分で終わるスピードは、本当にありがたいです。
5.PR年間プラン案作成
会社名を入れるだけで、蓄積した「プロの型」に沿ってリサーチを行い、具体的な計画書のドラフトを生成します。
広報の現場は常にやることが多く、本来じっくり考えたい企画や戦略づくりが、細かな事務作業に追われて後回しになりがちです。
そうした業務をAIエージェントに任せることで、私たちにしかできない発想やコミュニケーションに、もっと時間を使えるようになる。
この「余白」こそが、これからの広報の強みになっていくと感じています。
広報業務をAIエージェントでチーム化するには
セミナー後半で特に盛り上がったのが、SNSでも話題になっている「仮想広報チーム」の話です。
これは、複数のAIにそれぞれ役割を持たせて連携させる使い方のこと。
“ひとり広報”でも、まるで専門チームがいるような体制で動けるのが大きな特徴です。
AIを「役割分担」させて専門性と精度を引き出す
石川さんによれば、AIごとに役割を分けて動かすことで、アウトプットの質や細かさがぐっと上がるそうです。
今回は、リサーチ、戦略立案、執筆、分析、進行管理の5つの役割を持ったAIを組み合わせ、メディアアプローチの準備を同時並行で進めました。
「記者チーム」による多角的な切り口評価
さらに、企画を「メディア側の視点」で検証するため、テレビディレクターなどの役割を与えた「記者チーム」によるレビュー体制を加えました。
各AIエージェントが練り上げた企画に対し、メディア側の視点からランク付けとフィードバックをもらいます。
「絵にならない」「社会性が弱い」といった視点で企画をチェックしてもらうことで、広報側だけでは気づきにくい弱点が見えてきます。
各エージェントに具体的な人格を与えることで、単なるAIの回答を超えた、専門的でいろいろな視点からの議論が自社内で進められるようになります。
「AIを使う」というより、「AIへ仕事を割り振る」感覚です。
広報担当者自身の役割が、プレイヤーからAIチームを動かす側へと進化するのを感じました。
質疑応答
本編終了後は、質問タイムに。広報担当者の方が気になるであろう質問をいくつかご紹介させていただきます!
Q. Claude CodeとClaude Coworkは、まずどちらから触るのがおすすめですか?
A. 最終的にはClaude Codeに慣れていくのがおすすめです。
ただ、最初のハードルを下げる意味では、UIがわかりやすいClaude Coworkから始めるのも良いと思います。
裏側で使われている仕組みは近いため、まずは「触ってみる」ことが大切です。
Q. Claude.mdには、最初どの程度の情報を書けばよいのでしょうか?
A. 最初から細かく作り込みすぎなくても問題ありません。
「自分の名前」「何の業務をしているか」「何のために使いたいか」くらいを書いておけば十分です。
使いながら少しずつ改善していく前提で、まずは気軽に作ってみるのがおすすめです。
Q. Claude Codeは広報業務でどのような活用ができますか?
A. セミナー内では、ニュースクリッピング、リリースチェック、X投稿文作成、LP制作などの事例を紹介しました。
特に、複数媒体向けにテキストを調整する業務や、日々繰り返し発生する作業との相性が良く、“広報チームの一員”のように活用できます。
さいごに
1時間があっという間に過ぎた今回のウェビナー。参加者からは、大満足だったというお声をいただきました!(一部ご紹介)
<アンケートご紹介>
膨大な広報業務に対してリソースが限られる中、どうやって業務を効率化していくかというところが課題になっていたので、広報業務においてまずどこから自動化させるかをイメージすることができて非常に勉強になりました。超有料級のウェビナーでした。貴重なお話をありがとうございました!
広報パーソンがAIの時代に、さらにその先へ行くための手段を示してくださり、自分自身の広報活動をアップデートする大きな”衝撃”となりました。教えていただいた内容を最大限に活用し、情報発信と現場での活動の両立を目指していきたいと思います!一度で終わらせるには非常にもったいない内容でしたので、ぜひ今後も具体的な実践編などの開催を心待ちにしております!
個人的に、まだまだClaude Codeを始めたばかりですが、分からなかったらAIに聞いてみる…という点も何度も石川さんがおっしゃっていたので、まずは見よう見真似でやってみたいと思います。
今回、石川さんとお話しして改めて感じたのは、AIはもう単なる「便利ツール」ではなく、「一緒に働く心強いパートナー」だということです。
広報の仕事は領域が広く、どうしても人手が足りなくなりがちです。
だからこそ、AIエージェントという新しい「チームメンバー」に事務作業を任せ、その分の時間をメディアとの関係づくりや、自社の想いを言葉にすること、広報戦略を考えることに使っていく。
AIが土台を作り、最後に人が熱量を乗せる。そんな役割分担が、これから当たり前になっていくのかもしれません。
「何から始めればいいかわからない」という方は、まずは小さな“委任”から試してみてください。
具体的には、AI用の業務マニュアルである「CLAUDE.md」を作成し、デスクトップの整理やSlackの未読要約など、身近なルーティン作業を任せることから始めてみましょう。
それが、広報としての働き方を変える第一歩になるはずです。
石川さん、ありがとうございました!
***
「気になるシリーズ」では、今後も経営者や広報担当者向けに、実践的ですぐに役立つ具体的なTIPSをお届けするセミナーを開催します。
====
MICHIYUQではコラムを発信してます!
気になるニュースやトピックを発信しているMICHIYUQメルマガの登録はこちら!
読んでいただきありがとうございます!ぜひスキボタンを押していただけたら嬉しいです!
(文:佐伯由佳)
