#137 🖼️ ピンボケしたフィルム写真から撮れる栄養素
ピンボケ写真って、基本的には撮影に失敗した写真だよね。
そう言われるとそうなんだけど、たまに良いなぁと思う写真があったりもする。
正直なところ理由を理論的な言葉にする事が出来ないので、失敗を認めたく無い心なのか、自分で撮った写真に母性を感じるかのような情なのか、理由ははっきりとわからない。

たしか最短撮影距離より近付いて撮ってしまった

このカメラはちょっとだけピント合わせが難しいんだ
私がピンボケ写真なのにこの写真良いなぁと感じる時は、だいたいフィルム写真に対してである。
フィルム写真とは何なのかという議論をネットでたまに見かけるけど、この記事ではフィルムカメラで撮った写真という簡単な定義で進めたい。
フィルムをスキャンしてデータ化したらフィルム写真じゃないとかそういう話は抜きでさ。

遠景でピント合ってないとは何事…

覚えてないけどわざとピント外してたのかもしれない
フィルム高騰のこの時代、1枚辺りにお金が幾ら掛かっているとか考えたりしてしまう。
フィルムカメラを辞めてしまう人には、このランニングコストが原因だった人も居るのではないだろうか。
そう考えるとフィルム写真においてのピンボケ写真は、贅沢品と言えるのかもしれない。
みんな高いお金払ってピンボケ写真を撮りたくは無い訳で、そうなるとこの世の中にピンボケ写真はあまり出回らなくなる。
意図して取り入れている写真家やカメラマンは別として、一般の人であれば特に失敗と切り捨ててしまいがちなのでは無いだろうか、なんて私は思う。
だからこそ、他人が撮ったピンボケフィルム写真はレアなのだ。

フィルムカメラで満月をとりたかったんだよね

VENUS 800で夜桜を
ディジタル写真とフィルム写真で何が違うのかなんてわからないけれど、親が撮っていた古い写真。
プリントされてアルバムに入れてあるそれらは、何枚かに1枚はピンボケしている。
写るんです、とかで撮られているからパンフォーカスなのに室内で撮ってあるから近過ぎてピンボケしているものがたまに見受けられる。
それでも、そのピンボケ写真もしっかりアルバムに入れてくれている。
フィルム特有のザラザラ感、それにピンボケによる被写体の輪郭が曖昧になるあの感じ、もしかしたらプリント写真の経年劣化とか、昔のスキャンやプリンターの特徴が、言葉に出来ない”何か”を私に伝えようとしているのかもしれない。

X-PRO3の光学ファインダーを覗いて
終わりに
本当なら自分の幼少期のピンボケ写真を貼ってみたいところだけれど恥ずかしいのでご勘弁を。
写るんです、は今でも手に入るし使っている人も多いだろうけれど、データ化したらネガを捨てたりするという話も聞く。
そんな感じだときっと、ピンボケ写真も失敗として切り捨てている人も居るのかなぁと思ったので、その写真も手を離す前に一度じっくり見るのもいいかもしれない。
こんな感じに締めたいと思う。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
