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日本の資源、サブカルチャー

ハロウィンが近いので、コスプレの話題を取り上げたい。

世界コスプレサミット2023 優勝は「マギ」をコスプレした英国チーム

上の写真は、今年開催された「世界コスプレサミット」の光景である。
欧米人はさすがハロウィンの本場生まれだけあって、妙に仮装慣れしてる感がある。
歴史の重みを感じるわ。
そもそも、日本の仮装の歴史なんて「欽ちゃんの仮装大賞」ぐらいだろ。
・・と思いきや、もう少し歴史は深いらしい。

そのルーツは1867年、江戸時代末期に起きた謎のムーブメント「ええじゃないか」に始まるという。
「ええじゃないか」という民衆のパレードのようなものがあったのは知ってるけど、実際それって何なのかよく分からない。
というか、何なのかはいまだ誰も分かっていないそうだ。
とにかく自然発生的に全国各地で起きた謎の現象で、キッカケは空から御札が大量に降ってきたことに端を発するという。
別にオカルト現象ではあるまい。
誰かが撒いたんだ。
何の為に?
分からん。
でも、そんな細かいこと、ええじゃないか。
そうだね、ええじゃないか。
といって、皆がこの奇妙な現象を楽しみ始めたという。

当時の「ええじゃないか」を描いた絵
映画「ええじゃないか」より

この現象が起きたのは、近畿、東海、中四国を中心に全国31ヵ所。
日本初のハロウィンパレードのようなニュアンスだったという。
おそらく誰か扇動した人が必ずいるはずで、一種の遠回しな倒幕運動と見る人もいるが、実際のところはよく分からんのだ。
ただ、踊り狂ってる民衆にとってみれば、面白くもない日常から解放されて普通に楽しかったと思う。
そういう点では、今のハロウィンのバカ騒ぎとさして変わらなかっただろうね。

外国人のコスプレイヤー

これは、「エヴァンゲリオン」の綾波レイ。
完成度高い。
このぐらい日本人でもできるわ、という人もいるだろうが、ポイントは髪色である。
綾波レイの特徴は水色の髪であり、それを地毛が黒髪の日本人がやるとどうしても違和感が出てきちゃうんだ。
よく日本がアニメの実写化をやると、これでドツボにハマるんだよね。
本来カワイイはずのキャラクターが、ただのビッチに見えちゃうから。
そもそも、何でアニメは登場人物の髪色を水色やピンクにしちゃうのか。
おそらく、画面を華やかに彩る「映え」の意味と、あと髪色でキャラを暗示する意味もあるだろう。
たとえば綾波レイはクールで内向的なキャラであり、そういう性格は水色の髪色というのがひとつのアニメ的記号である。
しかし、あくまでこれはアニメ的記号であって、実写で無理に再現する必要はないんだよ。
無理すると、こうなる。

映画「斉木楠雄のΨ難」

これはシュール系のギャグ作品だったからまだ良かったんだけど、真面目なやつでやられるとホントに見てらんない。

逆に、私が昔から「うまいなぁ」と思うのが、フジテレビのアニメ方針である。
ここには「ノイタミナ」というアニメ枠があるんだけど、ここで放送される作品のほとんどはキャラの髪色が自然なんだ。
おそらく業界屈指の商売上手で知られるフジのこと、実写化をきちんと視野に入れてるんだね。
それもあってかアニメ的な萌えキャラの起用もかなり抑えられており、普段アニメ慣れしてない人でも抵抗なく見られる作品が多く、逆にコアなファンには物足りなく感じるのかもしれんが、私としてはこういうライトな路線を好意的に捉えてるよ。
おそらくターゲットに「普段アニメを見ない女性層」を意識してる感じで、つまり「月9」を見てる層なんだろうけど、女性を意識してるのか妙なBL臭が時々漂ってくるわけで、そこだけはマジ勘弁して下さい。

「PSYCHO-PASS サイコパス」

これは「ノイタミナ」作品の中でも歴代最高傑作と名高い「PSYCHO-PASS サイコパス」なんだが、舞台化はされてるが実写化はまだされてない。
だけどこの主人公ふたりのキャラクターは既に韓国でパクられてるというか、韓流サスペンスドラマの名作「VOICE」って、あれ絶対に咬噛&常守のコンビをパクってるよね。

「VOICE112の奇跡」

主人公が病的に危ない刑事で、ヒロインがその上司なんだけど実態は主人公の教え子みたいな感じで成長していき、猟奇的な天才犯罪者を追い詰めていく、というプロットからして「PSYCHO-PASS」の丸パクリで、主人公コンビのキャラも咬噛&常守そのまんまなんだよなぁ。
といいつつ、このドラマめっちゃ好きなんだけど。

そういや、「攻殻機動隊」も映画化は海外だったよね。

映画「ゴーストインザシェル」

コアな「攻殻機動隊」ファンには酷評されてたが、私は言われてるほど悪くなかったと思う。
やっぱこの世界観は、外国人のキャストで作って正解。
しいていうなら、ビートたけしの登場シーンだけ「ひょうきん族」臭がしたのは気になったけど。
ハリウッドの制作スタッフは押井守をアドバイザーとして三顧の礼で迎え、押井氏はまるで神のごとく崇拝されてたそうだ。
そうか。
昔、スピルバーグやジョージルーカスが黒澤明を神扱いしてたけど、今じゃ押井守がそういうことになってるのか。
ありがたい話である。

私は正直、こういう循環でいいと思う。
日本が漫画・アニメで叩き台を作り、海外がそれを基にして実写化を手掛けるという循環。
日本は2次元、そしてハリウッドを含めた海外が3次元という役割分担さ。
なぜって日本の2次元表現は、日本人じゃ3次元表現できない域にあるからだよ。
日本人として悲しい?
いや、そこは企画者としてのプライドを持つべきだ。
そして2次元のトップクリエイターとしてプライドを持つべきだ。

最近、私は「RWBY」というアメリカの3DCGアニメを見た。
さすがエンタメ大国のアメリカだけあって面白かったんだが、ただ3DCGの弊害というべきか、キャラクターの動きがどうしても3DCGならではの感じでモッタイないな~と思いながら見てたのよ。
聞けば、この作品は日本のアニメに着想を得て制作したという。
そうか。
いざ日本のアニメを真似ようと思っても、今のアメリカ人は3DCGでしか表現しようがないんだね。
なんか逆に、日本の2Dアニメは希少な資源として保護していくべき対象だと思えてきたわ。

「RWBY」

今月末のハロウィン、コスプレイヤーの皆さん、頑張って下さい。
自治体の方は色々規制してくると思うが、そこは日本の仮装パレードの原点に返り、「ええじゃないか、ええじゃないか」で乗り切ってみてはどうだろうか。

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