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異世界転生をする方法

「異世界転生」をネタにしたアニメが量産されるようになったのは、いつの頃からだろう。
80年代90年代から既にあったが、今世紀に入り、特にここ10年ほどの増殖ぶりは目を見張るものがある。
現世で死んだら異世界(魔法などがあるファンタジー世界)に転生するというのは、ヘタするとこの手のアニメを幼少から繰り返し見て育った世代にはひとつの宗教観みたいなものになっていくんじゃないの?
現世はつまらんから自殺して魔法世界に引っ越そうかな、と考える馬鹿は現時点それほど多くはないだろうが、それでも将来的にはどうなるか分からんよな・・・。

いや、異世界転生はさすがになくとも、輪廻転生はあるでしょ、我々にも前世ぐらいはあるでしょ、と考えてる人は多いと思う。
私は、それにも否定的なんだけど。
だって、考えてみてくれ。
19世紀末の時点で世界の人口は約16億人だったと言われてるのに、20世紀末には約60億人にまで増えたわけよ。で、今は80億人。
仮に19世紀末の16億人分の魂が現代にも輪廻転生してるとして、80億-16億=64億。
その64億人分の魂は一体どこから湧いてきたの?
人間以外の魂、虫や植物や獣などから転用されるんだろうか。
いやいや、さすがにそういうのは理論上無理があるよ。

個人的に私は、魂を素粒子のようなものだとして解釈している。
それこそ大気のように、目には見えないけどそこに存在する、みたいなもの。
ただし、皆さんがよくイメージするような、人間個々に紐付けされた個人サイズの魂とは全然違うんだよ。
むしろ、全くの逆。
それこそ大気のように、人間たち全てを地球サイズの大きなスケールで包み込んでるイメージさ。
ほら、幽体離脱ってあるじゃない?
あれって霊体の自分が上空から肉体の自分を目視するのがお約束だけど、私からすれば、それこそ「魂=大気のように人間たちを包み込んでいるもの」のイメージにぴったり繋がるんだよね。
あと、心理学でいう「集合的無意識」。
ユングいわく、無意識とは人々が集団で繋がっている巨大スケールのものであり、これも「無意識=魂=大気のように人間たちを包み込んでいるもの」のイメージに繋がるわ。

ユング理論では、全ての人間が集団的無意識でリンクしている。

もちろん、魂は人間だけでなく虫や植物なども包み込んでいることだろう。
皆さんは、虫のように脳がほとんどないに等しい低知能の生物が異常なほどハイスペックな動きを見せること、不思議に感じたことはない?
私は、あれこそ魂のなせるワザだと思うのよ。
脳の演算処理で動いてるわけではなく、魂と直結してるからこそできる敏捷な動き。
よく剣豪も言ってるよね。
無我の境地、ってやつだ。
あれは脳の働きを極限まで抑えることで、脳がないにも等しい虫のごとく魂にリンクすることを意味してるのかと。
当然ここでリンクする魂とは「大気のようなもの」であり、極端に言えば幽体離脱に近い形で戦うことが剣豪にとっての奥義なのかもしれないね。

生物と魂との関係は、言うなればデバイスとソフトウェアみたいなものだろう。
デバイスが生物で、ソフトウェアが魂。
ソフトウェアというのはデバイスをコントロールする、ひとつの知性である。
仮に魂の実態が地球全体を覆うものだったとして(ファンタジー世界でいうならマナのようなイメージか?)、それこそ地球規模の壮大なライブラリーさ。
このライブラリーとリンクしてるからこそ、虫や獣にはわざわざ性教育を施さなくとも生まれつき交尾の仕方を知ってるわけね。
ところが人間だけはそういうものでなく、教育や情報収集によって初めてSEXが何たるかを思春期に理解する。
つまり生物の中でも人間だけが特殊で、その発達した大脳の知性が完全に魂の知性を上書きしてしまい、魂とのリンクを意識できなくなってしまってるということか。

私自身は必要性を全く感じないんだが、敢えて魂とのリンクを求める人々はいるんだろうね。
たとえば宗教家。
私が思うに、仏教の瞑想は大脳の働きを極限まで抑えることで魂という壮大な知性にリンクしてるんだろう。
本来、デバイスとソフトウェアの関係性は一方通行。
しかしお釈迦様は瞑想により「悟り」を開いたと言われており、これはデバイスの側からソフトウェア総本山へ逆走してハッキングに成功した稀有な例と見るべきかと。
その辿り着いた先は、一種のアカシックレコードみたいな世界だったんだろうか。
まぁ、これも一種の異世界だろうね。
つまり異世界転生はわざわざ死なずとも、生きたままアプローチできるんだと私は思う。


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