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男にお薦めしたい、少女漫画原作アニメ3選

今回は、少女漫画原作のアニメについて書こうと思う。
私には姉がいて、子供の頃から姉の少女漫画を借りて読んでたので割と耐性がある方なんだが、それでも苦手とする要素は結構あるのよ。
それは主に、こういうやつ↓↓

こういうの、マジ苦手だわ~。
まず顔の距離が近すぎるのが見てて不快だし、こういうのをやっちゃう男性キャラがナルシストっぽくて気持ち悪い。
でも、こういう描写がいまだあるってことは、根強く女性読者からのニーズがあるんだろうね。
私は男ゆえ全く理解できんが、これが男女の感性の差というものだろう。
感性の差といえば、私は男性声優の中で石田彰さんの声が苦手である。
なんというか、あの中性的でナルシストっぽい声質が生理的にダメなのよ。
あ、誤解のないように。
石田さんが声優として超一流なのは私も分かってるし、彼の主演作「昭和元禄落語心中」は感動して泣いたほどさ。
だけどそれはそれとして、声質が生理的にダメなんだよ。
ところが、石田さんの声質は主に女性層から熱狂的支持があるという。
それ聞いて、私はもう女性の感性とは絶対に相容れない人種なんだ、と確信したんだよね・・。

石田彰と、彼の演じてきた役柄の数々

そんなわけで、今回は敢えて「男にお薦めしたい、少女漫画原作アニメ」をご紹介したいと思います。
少女漫画系には男の視聴には耐えられないものも多いが、そういう食わず嫌いから見ておくべき名作を見逃してしまうのは、やはり損である。
大丈夫、ちゃんと気持ち悪いのは除外するので、ご安心を。

俺物語

別冊マーガレット連載 小学館漫画賞受賞作品 発行部数520万部

これは鈴木亮平主演で実写映画化もされてたっけ。
上の絵の右が主人公の剛田猛男で、中央がヒロインの大和凛子。
ふたりは相思相愛でアツアツのカップルである。
何でこんなゴリラにこんな可愛い子が?と思うだろうけど、猛男はハートが超イケメンなのだ。
とても男らしく、そして優しい。
男が「こういう男になりたい」と思える理想像だね。
見た目があれだから一般的な意味ではモテないけど、彼の魅力は分かる女子には分かるみたい。
大和は猛男にベタ惚れである。
彼がなぜこんな魅力的な男に育ったのかというと、やはり母ちゃんの影響が大きいだろう。
彼の母ちゃんもまた猛男と同じタイプで、強く逞しく、それでいて優しい。
この母ちゃんにスポットを当てた第19話は、泣ける神回だと思うぞ。

19話は母ちゃんが出産する回
生まれた猛男の妹のキャラデザが雑ww

・・いや、ここまで書いて思ったんだが、これじゃダメだ。
「俺物語」は少女漫画といいながら少年誌に連載されていても何らおかしくない、少女漫画の中でも特に変わり種の作品じゃないか。
こんなのを見て、「俺、少女漫画を知ってるぜ」というのは単なるアリバイ作りにすぎない。
ダメだ。
もっと踏み込まなくては。
よし、次はもっと踏み込んで、本丸に入っていこう。

君に届け

別冊マーガレット連載 講談社漫画賞受賞作品 発行部数3600万部

さあ、ついに本丸に入ったぞ。
「俺物語」は単なるウォーミングアップ、これからが本番だからね。
これは学園恋愛物における名作中の名作、古典だと考えてもらっていい。
ただし男子でも視聴に耐えられる理由は、シンプルで分かりやすいことと、乙女ゲームのようにハーレム展開にならないことである。
上の絵に描かれてる2人、爽子と風早君がくっつくかどうか、ただそれだけの話なんだ。
しかもこの2人、周囲にバレバレなほど両想いなわけで、正直いって結果は最初から分かり切ってる。
なのにこいつら、お互いモジモジして全然距離を詰められない。
そのじれったい状態が、実は延々と続くんだよね。
なぜこういう膠着状態になるのかというと、爽子が幼少の頃から友人が一人もいない境遇だったことが大きい。
まずは、初めて女友達が2人できるんだけど、そこに至るまでの道程もなかなか感動的である。

トイレで爽子がピンチのところを矢野・吉田が助けに入る名シーン

この茶髪のガラ悪そうな2人、矢野さんと吉田さん、実はめっちゃいい人なのよ。
爽子と、この2人の関係性が実にいい。
私はこの子たちを見てるだけで十分で、もう風早君とかどうでもよくね?と思ってたんだけど、なんか矢野さんと吉田さんが色々セッティングしてくれたりするもんで、徐々に風早君とも距離が近づいていくのね。
もうね、このへんの甘酸っぱさに耐えられないようじゃ少女漫画系は絶対に無理よ。
いや、案外いけると思うんだわ。
なぜって、爽子役の声優が能登麻美子だから。
能登さんといえば当時かわいい声NO1声優として有名で、彼女を讃える「能登かわいいよ能登」というフレーズは、後に現代用語の基礎知識に掲載されたほどである。
そう、「君に届け」は能登さんを楽しむ為のアニメといっていい。
付け加えると矢野さん役の沢城みゆき、吉田さん役の三瓶由布子という3人の掛け合いがとてもいいので、それだけで全話乗り切れると思うよ。

この3人、尊い・・
爽子は作中の大半を、こういうデフォルメされたデザインで表現されている

さあ、基礎編である「君に届け」をクリアできたら、次は敢えてハードルを
もうひとつ上げてみようじゃないか。

フルーツバスケット

花とゆめ連載 講談社漫画賞受賞作品 発行部数3000万部

正直に言おう。
これは少女漫画のど真ん中というべき大将格であり、はっきりいって男子にとってはかなり手ごわい相手だ。
しかし、ここさえ墜とせば少女漫画はもはや制した、といっても過言ではない。
「フルーツバスケット」は、そのぐらい知名度高い名作なんですよ。
これを制覇して、「う~ん、俺は潑春派かなぁ」と推しの話題をできるようになれば、きっと周囲の女子たちと談義で盛り上がれること間違いなし。

ちなみに、これはアニメとしてスタジオディーン版とトムスエンタテインメント版があるんだが、前者は無視して後者を見てくれ。
ちゃんとストーリーを完結させてるのは後者の方だから。
物語の導入部分は、ヒロインの本田透が同級生である草摩由希が住んでる家に居候することになったくだりから始まる。
そこから由希・夾・紫呉という3人のイケメンとの共同生活がスタートするんだが、その初日に透が夾の体に触れた瞬間、夾が猫に変身しちゃうのよ。

どうやら、草摩一族の人間は「異性に触れられると動物に変身する」という体質らしい。
しかし猫もネズミも犬も可愛いので、透はすんなりそれを受け入れる。
この展開を見て、「これはファンタジー系のコメディだな」と誰しもが思うところだが、それは巧妙なミスリードであって、この草摩一族の秘密に迫るたびに物語はどんどん闇が深くなっていく。

可愛いと思っていた猫が、こんな異形の姿に・・

そう、ストーリーの根幹は呪いを題材にした厨二系ダークファンタジーなんだよ。
ダークファンタジーならば、当然だが魔王っぽいラスボスも出てくる。

ラスボス・草摩慊人

いうなれば、これはヒロイン・本田透が勇者として呪いとラスボスに敢然と立ち向かっていく物語なんだ。
といってもRPGとは大きく異なる点があって、それは透が何ひとつ特殊能力を持っていないこと。
彼女が持ってる武器といえば「性格の良さ」ぐらいである。
しかし、少女漫画において「性格の良さ」は聖剣にも匹敵するという最強のアイテム。
「君に届け」の爽子もそうだったけど、性格のいい子が最後には報われるというのは少女漫画における絶対原則なんだ。
そう、少女漫画では勇者=聖女なんだよ。
事実、「フルーツバスケット」では聖女・透がクライマックスに魔王・慊人と対峙し、見事に勝利を掴んでいる。
その勝利というのも、少年漫画みたく暴力で決着をつけるわけじゃない。
透は、領域展開も水の呼吸もできないからね。
彼女がやったことは、ただ話し合いである。
「そんな話し合いなんかで揉め事の決着つくわけねーじゃねーか」と男なら考えるところだが、そこは女性ならではリベラルな価値観だと理解してくれ。

こんな相手と、あなたなら話し合いできますか?

少女漫画が一貫して読者に発信してるメッセージは、「性格のいい女の子になりなさい」だと思う。
それは、少年漫画が一貫して「強い男になりなさい」と発信してるのと同じこと。
とはいえ、こういう少女漫画を読んで育ったはずの女の子が、どっちかというと爽子や透を見てヒソヒソと陰口を叩いてるようなモブ的な女性に育ってしまうのが本当の現実なんだけどね・・。
「フルーツバスケット」では、透の理解者としてふたりの親友が出てくる。

親友の魚谷(左)と花島(右)

ガラの悪そうな2人が聖女を守護するという構図は「君に届け」と全く同一であり、こういうのって少女漫画の絶対原則なの?
この親友コンビの武力担当の方の恋愛が描かれるという部分まで、構成が「君に届け」と全く同じなんだけど。
つくづく、あれは少女漫画のテキストなんだな。
ただ、「フルーツバスケット」はヒロインの恋愛があれよりギアひとつ上のレベルで、透は由希と夾との三角関係なんだよね。
透が果たしてどっちを選ぶのか、アニメはその決着まで描いてるのでご安心を。

さて、ここまで長々と少女漫画について語ってきた。
他にも「花より男子」や「のだめカンタービレ」や「ちはやふる」など名作はたくさんあるんだが、それらは実写化があまりにも有名なので今回は除外させてもらった。
あと、「夏目友人帳」も一応少女漫画だよね。
総じて、少女漫画は少年漫画より文学的要素が強い。
だから、むしろ文学に疎い男子の方こそ、敢えて少女漫画系アニメに触れるべきなんだよ。

風早役を演じた、三浦春馬さんのご冥福をお祈りいたします

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