「ハリーポッター」より面白い!「リトルウィッチアカデミア」
今回は、「リトルウィッチアカデミア」について書こうと思う。
この作品の内容を端的にいうと、「僕のヒーローアカデミア」+「ハリーポッター」である。
と同時に、数ある魔法少女モノの中でも最高峰のひとつである。
私の中では、本作と「おジャ魔女どれみ」が不動のツートップかな・・。
あ、厳密にいうとこの作品のヒロインは「魔法少女」じゃなくて、「魔女」なんだけどね。
かわいいコスチュームのやつじゃなく、もっと伝統的なスタイル。
黒い山高帽+黒いローブ+杖+ホウキというイメージだな。

制作会社はTRIGGER。
TRIGGERといえばガイナックスの一部メンバーが独立して立ち上げた会社であり、ガイナックス時代には「天元突破グレンラガン」を作ったメンバーが中心になって構成されている。
「グレンラガン」といえば、大体の作風が分かるでしょ?
血沸き肉躍る、めっちゃ熱いやつですよ。
「リトルウィッチアカデミア」もまさにそれで、キャラがめっちゃ動くので画を見てるだけで楽しいんだよね。
これ、アニメーションの原点だと思う。
昔のアメリカのアニメ、今の3DCGとかじゃないセル画のディズニー作品や「トムとジェリー」って、画の動きを見てるだけで楽しかったでしょ?


やたらデフォルメされた動きなんだけど、私としてはこれぞアニメの真骨頂である。
で、TRIGGERは、それをきっちりやってくれてるから好き。





上の画像は第8話からの抜粋。
こういう画を見てるだけで、何か楽しいじゃん?
必要以上にキャラのモーションが大きくて、感情豊かで、悪くいえばウザいんだけど、私はずっと画面から目を離せなかった。
それこそ、チャップリンみたい。
コメディとしては、古典的ともいえるストロングスタイル。
いまどきは、こういうのを古臭い、ダサいと捉える人もいるだろうね。
TRIGGERって、こういうハイテンションのスタイルが多いのよ。
「キルラキル」とか「プロメア」とか。
そういや、「ダンジョン飯」もTRIGGERだっけ。

アッコを演じる潘めぐみがまた実にテンション高くて、この役にハマってたと思う。
彼女は魔法学校の劣等生で、生徒で唯一ホウキで空を飛べない魔女である。
当然、みんなから馬鹿にされる日々。
完全に「ゼロの使い魔」とカブってるんだが、アッコの場合は誹謗されても「なにくそ~!」と闘志を燃やし続け、全く自分を卑下することなくポジティブに頑張っている。
普通の人間なら自分の限界を悟って諦め、学園カーストの下層を受け入れるよね。
でも、アッコは違うんだ。
たとえ落ちこぼれでも、怯まずガンガン前に行く。
これが「なろう系」なら幸運で都合よくチートに転じるんだろうけど、この作品はそういうのとも少し違うんだよなぁ。
ぶっちゃけると、彼女の魔法は最終回になっても、少しだけホウキで飛べて大喜びしてるぐらいだから・・。
だけどね、ちゃんと作中は大活躍するんだよ。
魔法そのものではなく、決して折れないハートの強さで。

アッコのタフさは、是非多くの人に見てもらいたいなぁ。
見てもらいたいのは特に学生さんで、それもカーストの下層に甘んじてる人に、である。
自分を卑下し、カースト下層という自覚から敢えて目立たない生き方をしてる人は多いでしょ?
下層民のくせに前に出たら、周囲にイキってると思われてしまうかも・・と日々ビビっている人。
陰キャでいた方が楽だ、と達観している人。
そういう人たちの目に、果たしてアッコの生き様はどう映るだろうか?

普通、このての魔法モノでは魔法のエフェクトに力を注ぐもんだろうけど、「リトルウィッチアカデミア」の場合はそっちよりもむしろ、日常のキャラのモーションの方に力が注がれてる感じ。
特に、アッコのメゲない元気さを演出する必要性がある以上、やたら機敏な身体の動きは意外に重要な要素なんだよね。
そのての作画をやらせりゃ、おそらくTRIGGERは日本一だろう。

「リトルウィッチアカデミア」の原点とは、2013年に文化庁が主催した若手アニメーター育成プロジェクト「ア二メミライ」に出品された30分程度のショートアニメらしい。
それがYouTubeにアップされると米国で人気に火がつき、続編制作を求めるファンたちが米クラウドファンディングで資金を集めたそうだ。
それにより劇場作品が制作され、それも好評につき、遂にはテレビアニメ化に至ったという珍しいケースである。
海外から人気が出るパターンもあるんだね。
でも、それも納得さ。
まさにこの作品はディズニーのごとく、キャラのドタバタを見てるだけでも笑える作品だから。
こういうのって万国共通だよ。
外国人に最も人気のある日本のコメディアンは、実は志村けんだっていうじゃない?
それと同じことなんだ。
あのバカ殿の顔芸がワールドワイドであるように、「リトルウィッチアカデミア」のドタバタもまたワールドワイドなんですよ。
いわれてみれば、これって米国アニメの「RWBY」と雰囲気よく似てるよな。
つまり日本アニメは国際市場を意識する際、「リトルウィッチアカデミア」の作風を今後の参考にすべきってことよ。

ただひとつ残念なのは、これがテレビオンエア当時、深夜アニメとして放送されたことだよ。
それも枠の問題で致し方ないにせよ、少しモッタイないなぁ、と思って。
この作品、子供にこそ見てほしいと思わない?
夢を持つことの尊さ、誹謗されてもメゲず自尊心をもつことのカッコよさ、そして友情の素晴らしさ。
いまどきの子供にこそ教えたいことの全てが、この作品に詰まってるんだ。
ならば平日の夕方とか、日曜の朝とかに放送すべきだよね。
あ、もちろんオトナが見ても楽しいアニメだよ。
最後の方は、ちょっと泣けるし・・。
子供の頃、「おジャ魔女どれみ」にハマったという人には特にオススメです。

