萌えキャラ初代クイーンを知ってますか?
私はアニメ見る際、OPをスキップすることが多い。
だけど「葬送のフリーレン」だけは、毎回きっちりOP見るんだよね。
それはYOASOBIの曲が好きってのもある一方、実はラストの方で杖を持ったフェルンがクルクル回ってるシーンが妙にツボなんだ。
自分でも何でこのシーンに惹かれるのかよく分からなかったんだが、最近になってようやくその意味が分かってきた。
これは、一種のノスタルジーさ。
私はクルクル回転するフェルンの姿を見て、昔懐かしい「魔法陣グルグル」のヒロイン・ククリのことを思い出してたんだな。

「魔法陣グルグル」、ご存じだろうか?
これは結構古い子供向けアニメで、いまどきの異世界ファンタジーの先駆的作品ともいえるかと。
内容そのものはさして面白くもないんだが、ただヒロインのククリが異様に可愛いので人気あったんだよね。
いわゆる「萌えキャラ」の元祖である。
実際、ククリはネットで開催された「漫画最萌トーナメント」というやつで初代クイーンに選ばれてるのさ。
ちょうどその頃、萌えがブームだったんだ。
ちなみに、「アニメ最萌トーナメント」の初代クイーンは誰かというと「カードキャプターさくら」のヒロイン・さくらである。

じゃ、今回は「萌え」について書いていこうと思う。
まず萌えの定義についてだが、よく性的嗜好と同義で語られることが多いよね。
これは、明らかに間違いだと思う。
萌えは、断じて性的なものではない。
だってよく考えてみてほしんだけど、上のククリやさくらを見て、性的興奮を感じるか?
この子たちは年齢的に小学生だし、さすがにそれはないだろ。
あ、小児愛者とか特殊性癖の人は別だけど。
一般的な萌えは、小さな子犬や子猫を見て生じるような感情、まだ生後間もない赤ちゃんを見て生じるような感情、そういうカテゴリーのものと考えてほしい。
「守ってあげなきゃ」という感情、いや、本能だな。
もともと人間には、小さくて脆弱なものを庇護したいとする本能がプログラミングされてるわけで、この本能がなければ乳幼児のようにうるさくて手がかかる存在、親はすぐに放棄しちゃうだろうからね。
母性は、愛とかいうより以前に本能なんだ。
その本能がブッ壊れてる人は、幼児虐待とかするんだが・・。
で、萌えはそういう本能に根差した感情。
それとは全く別のカテゴリーとして性的欲求もまた本能なんだが、こういうのにククリやさくらは対象とならず、しいて例を挙げるなら峰不二子だろう。

文部科学省が全国10万人の小学生男子に「生まれて初めて勃起したアニメキャラは誰ですか?」というアンケートをとったところ、なんと63%の票を集めてダントツ1位になったのが峰不二子だったんだ。
ちなみに2位は、22%の票を集めた「サザエさん」のタイコさんである。
そして3位は、9%の票を集めた「ドラえもん」のしずかちゃん(入浴中)である。
というのはもちろん嘘なんだが、こういうのは萌えとはまた違う、性的興奮だということを理解しておいてほしい。
あと、萌えキャラを語るならば、「あずまんが大王」のヒロイン・美浜ちよを避けて通ることはできまい。

やはり庇護欲求をかきたてるのが萌えキャラの真髄であり、必然としてロリキャラ=萌えキャラになってしまうみたいだね。
美浜ちよは女子高生だが、飛び級ゆえ年齢はまだ10歳。
アニメは2002年の放送で、この作品がいわゆる萌えのパイオニアだったといっていいだろう。
「けいおん」が爆発的ヒットする数年前、4コマ漫画原作の日常系アニメはこの「あずまんが大王」から始まったんだ。
それまでのギャグアニメは時速150kmの剛速球をバシバシ投げ込んでくるのが主流だったのに、この作品はいわゆる脱力系というべきか、球速に緩急をつけて時にスローボールを投げてくるスタイルが当時として画期的だったんだよ。
今改めて見ても、ゆったりとした間の取り方がホント凄い。
これは、早口でギャグを連呼する80年代の漫才ブーム(B&Bやツービートや紳助竜介など)の後、やたらゆったりとした間をとるダウンタウンの漫才が出てきた時に近い感覚である。
ちなみに原作漫画は、「日本の芸術メディア100選」に選出。
4コマで入ってるのは、これ以外にない。
国内はもとより、海外、特に欧米でも評価が高いらしいよ。
アニメは、この4コマ原作を非常にうまくひとつのストーリーにまとめている。
美浜ちよが転校してきてから高校卒業までを描いてるんだけど、最後の方は
青春物として少し泣けてきたりもするわけで・・。
オススメです。


この作品以降は4コマ漫画のアニメ化がひとつのトレンドになり、やがて「まんがタイムきらら」が時代を牽引するようになった。
「けいおん」「ご注文はうさぎですか」「まちカドまぞく」「ゆるキャン」「ぼっちざろっく」などなど、きらら系はいまやひとつのブランドである。
なぜか知らんけど、青春物のくせに男女間の恋愛を描かないのがきらら系の特徴である。
ただし、女同士はヨシとされている。
なぜ女同士なら許されるのかというと、そこにSEXが発生しないからだろう。
冒頭の話に戻るが、萌えというのは性的なものであってはならんのだ。
だから「ごちうさ」のココアがチノを愛でるのは、あくまで「妹」としてであって、同性愛のような生々しいものでは断じてない。
そういうのを「尊い・・」と呟きながら見ることこそ、萌えに対する正しい接し方である。

