AIに原稿用紙を描かせてみたら ──母と娘、夏休み最終日の机【プロンプト公開あり】
8月31日、夏休み最終日。
中学1年の娘は、まだ400字詰め原稿用紙に向かって、うんうん唸っています。
「早めにやりなさい」と口を酸っぱくして言ってきたのに、やっぱり最終日。
AIに読書感想文を書かせる話?
いいえ、それはAI推しの母といえども許しません。
実は少し前から、娘に何日も懇願されてChatGPTの使用を解禁しました。
(この話はまた別の機会に書きますね)
でも最初からAIに頼っていては、作文力の向上は望めません。
母である私は、口出ししすぎないように注意しつつ、ときどきアドバイスを挟みます。
• 1文に言いたいことは1つ
• 読点が多いとリズムが悪くなる
• 書けたら音読してみると、違和感に気づきやすい
ライティングで自分が学んできたことを、そのまま娘にも伝えていました。
母の静かな奮闘
そんな娘を横目に、母の私はAIと格闘していました。
「400字詰め原稿用紙に鉛筆を走らせる少女」をAIに描かせてみたい。
使ったのは Gemini Flash Image 2.5(通称 Nano Banana)。
Googleが提供する最新の画像生成モデルで、画像生成のゲームチェンジャーとも囁かれる存在です。
スピードと再現性に強みがあり、とくに構図や自然な光の表現が見事。
そんな“切り札”にお願いした「夏の窓辺、原稿用紙に縦書きで書く少女」。
一見シンプルなはずのプロンプトで、思わぬ苦戦が始まるとは思いませんでした。
失敗作コレクション
400字詰め原稿用紙の壁① 方眼紙化
おっリアル!と思ったら、ただの方眼紙。
しかも横書き。
Nano bananaは日本独自のアイテムである400字詰め原稿用紙を知らなかった……。

そこで「これは説明が必要だ」と思い、参考資料として400字詰め原稿用紙の見本画像を読み込ませることにしました。
Nano bananaは、資料画像を忠実に反映させた生成で驚かせている存在。
これがあれば、もうバッチリ再現してくれるはずです。

400字詰め原稿用紙の壁②なぜか真ん中スタート
今度は見本を読み込ませたおかげで、紙のデザインは見事に再現してくれました。
マス目の赤い罫線や配置は、ほぼ完璧。ここはさすがNano banana、と唸る仕上がりです。
ただし──
なぜか紙の中央から書き始めてしまうのです。
作文どころか、まるで古代碑文。

しかもおそらく、その紙の方向すら間違えている…。
反省点:
・紙の置き方を伝えていなかった
・縦書きであることを伝えていなかった,
・書き始める位置も指定しなかった
ごめんねNano Banana、指示が下手で。
400字詰め原稿用紙の壁③まさかの果し状
子供の作文のはずが、行方不明。
残された原稿用紙には、黒々と濃い文字が並ぶ。
作文どころか、これは宣戦布告か。
いや、果し状か。

400字詰め原稿用紙の壁④余白ゼロ問題
文字は整ってる、配置も悪くない。
文字はまだちょっとくっきりすぎるけど…
「よし、これで完成!」と思ったら──余白がどこにもない!

ギリギリを攻めた詰め込み配置。
まるで「印刷所の節約精神」が宿ったかのような原稿用紙になってしまいました。
参考画像の周囲の白いスペースを、まさかの「背景」と認識されている。
余白もデザインの一部と伝える大切さを、身をもって学びました。
試行錯誤の末に
何度もNGを重ね、参考資料を足して、プロンプトを修正し続けた末に──
「私、何やってるんだろう?」と我に返りつつ、ようやくたどり着いたのがこの1枚です。

白木の机に置かれた、余白をきちんと取った原稿用紙。
右上から整然と書き始められた、かすかににじんだ手書き風の文字。
夏の光が柔らかく差し込み、静けさをまとった風景。
余白も文字も光も、すべてがふんわりと溶け合って「夏休みの宿題」を物語っていました。
ようやく完成した「夏の窓辺で400字詰め原稿用紙に向かう少女」のイメージ。
「ああ、やっとできた」と小さく息をついたとき、思わず娘と同じタイミングで机から顔を上げました。
娘は読書感想文を。
母はAIと原稿用紙を。
それぞれの“夏休み最終日”の宿題が、こうして静かに完成したのです。
✨使用プロンプト(最終版)
Bright summer atmosphere, airy mood with openness ("nuke-kan").
A white wooden desk with Japanese genkō yōshi paper (400-square manuscript paper, thin red grid lines, with a uniform 3 cm white margin) placed horizontally in landscape orientation.
The paper is centered with wide empty desk space around it.
Vertical Japanese writing begins exactly from the very top-right corner cell and continues straight downward column by column with no skipped rows and no random marks elsewhere on the paper.
All writing must be neatly aligned in the grid, starting only from the top-right and filling in order, leaving no stray text in the middle or left side.
The characters should be softly blurred, faint, or slightly smudged — not perfectly legible, only a suggestion of handwriting.
A middle-school girl writes with a yellow wooden pencil, only her hands and arms are visible, her face is not shown.
Soft natural summer sunlight streams in through the window, airy highlights and gentle shadows falling across the desk.
Minimalist, photorealistic, cinematic composition — poetic and calm, with generous space and blurred handwriting.1日遅れの提出となりましたが、これで私の「夏休み最終日レポート」はひと区切り。
AIと原稿用紙に挑んだ母の宿題、楽しんでいただけましたでしょうか?
みなさんの夏休みは、どんな物語を残しましたか?
よければコメントもお寄せください。
