氷河期世代こそ、AIに強い理由 ──あの青い画面に耐えてきた私たちだから
「氷河期世代(ロスジェネ)はAIについていけない」
「デジタルネイティブじゃないから不利」
そんなふうに言われることがあります。でも――私は逆だと思っています。
今回は氷河期世代の経験を軸に書いています。
でも、少しでも同じ体験をした方なら、きっと共感していただけるはずです。
あの頃、私たちは「不完全」と向き合っていた
Windows95が作業中に突然フリーズして、せっかく作ったファイルが消えてしまったこと。
ダイヤルアップ接続が途中で切れて、何時間もかけたダウンロードがやり直しになったこと。
あの頃を思い出してみてください。
私たちはもともと、「不完全なデジタルツール」と格闘してきた世代なんです。
Internet Explorerが固まるのは日常茶飯事。
プリンタは思い通りに印刷してくれない。
だからフロッピーディスクに何重にもバックアップをとっていました。
「不完全さと付き合う」こと。
それが、私たちの原点です。
だからAIが時々おかしな回答をしても動じません。
「まあ、ツールなんてそんなものよね」と、自然に受け止められる。
その感覚が、むしろ強みになっているのだと思います。
検索で鍛えられた「質問力」
Yahoo!のカテゴリ検索をたどり、初期のGoogleでは「AND」「OR」「””(完全一致)」を駆使して情報を探す。
2000年代前後の検索は、今のように文章をそのまま投げて答えが返る仕組みではありませんでした。
欲しい情報が見つからず、“次の20件”を延々クリックしたり。
最終的に「教えて!goo」や個人サイトにたどり着いたり。
そうやって、私たちは情報を探し出すために「どう質問するか」を必死に工夫してきたのです。
一度で思い通りの答えが出なくても、角度を変えて聞き直す。
この経験は、今のAIとの対話にもそのまま活かされています。
「何をどう聞けばいいか」 が直感的にわかるのは、この検索時代を生き抜いたからこそだと思うのです。
社会人経験が活きる場面
20年以上の仕事経験がある私たちには、もう一つの強みがあります。
それは、「本当に解決すべき問題は何か」を見抜く力。
Excelで管理表を作るとき、私はこう使い分けました。
データの構造設計は自分で考える
VBAコードはAIに任せる
最終確認と微調整は自分で行う
このように、どこをAIに任せ、どこを自分で担うかを切り分けられるのは、やはり現場で積み重ねてきた経験があるからです。
メール文でも同じこと。
相手との関係性、伝えたい本当の目的、相手が求める情報の優先順位。
これらを整理してからAIに相談すれば、的確で実用的な文章が返ってきます。
AIに相談する前に、状況を整理できる。
これこそ、長年の社会人経験で培った力だと感じます。
「完璧を求めない」から強い
就職氷河期を生きてきた私たちは、常に「今ある環境でなんとかする」ことを求められてきました。
だからAIに対しても、最初から完璧を期待しません。
AIが間違った回答をしても「まあ、そういうこともある」と受け止められる。
十回のうち七回正解なら「十分使える」と判断できる。
間違いを前提に、確認や検証を重ねるクセが自然と身についているのです。
実際、CADデータを整形するPythonコードをAIに書いてもらったとき。
最初のコードは動かなかったけれど、それも「想定内」。
エラーメッセージをAIに投げて修正してもらい、最終的に期待通りに動きました。
試行錯誤を苦にしない心持ち。
これが、氷河期世代の大きな武器だと思います。
私たちこそ、AI時代の適応者
パソコンの波、インターネットの波、スマートフォンの波。
私たちは次々と押し寄せるデジタルの波を乗りこなしてきました。
新しい技術が出るたびに「ついていけるだろうか」と不安になりながらも、
結局はその波を乗りこなし、使いこなしてきました。
AIも同じです。
不完全なツールと格闘し、検索で工夫し、仕事で経験を積んできた私たち。
だからこそ、AIもきっと使いこなせるはず。
同じ氷河期世代の皆さん。
一緒にAI時代を楽しんでいきましょう。
もし「昔のデジタル体験」で印象に残っているエピソードがあれば、ぜひコメントで教えてください!
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一緒にAI時代を楽しんでいきましょう!
