見出し画像

妻の旧姓が伝わらない

うちの妻の旧姓は珍しくて、ちょっと分かりづらい。

「さ」から始まる名字なのだが、

なぜかよく「は」や「ま」に間違えられる。

ある日、妻の実家に行ったとき、

夕飯はピザを注文することになった。

注文係は妻だ。

いくつかピザを選び、最後に名前を聞かれる。

そして、いつものように聞き取ってもらえない。

店員は「は様ですか?」「ま様ですか?」の無限ループ。

妻は何度も「さ」と伝えているのに、

いっこうに伝わらない。

その瞬間、妻の堪忍袋の緒が切れた。

「“あかさたな”の“さ”です!!」

静かなリビングに響き渡る妻の声。

……いやいや。

まさにその“あかさたな”のどれかで店員さんは困ってるんだよ。

いいなと思ったら応援しよう!