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折り畳める電動モビリティ、WHILL モデルF 〜新しいモノ、試します ④


先日、いつものように介護保険関連の申請のため、藤沢市役所の裏庭を通りかかったとき。

何やら向こうに見えてます

手前側はバザーの準備、といった感じだったのですが、向こう側に気になるマシンが見え隠れしております。
どうやら、あれはWHILLの、アレだ。



電動車いす、という名前をあえてつけていない、格好いい電動モビリティのシリーズ、WHILLに、折りたたみが可能なタイプが4年前に仲間入りしていたのです。

電動車いすと言えば、以前は50Kgを超える重量級のものが多かったのですが、このモデルFは持ち運びやすさが売り。なので、バッテリー込みでの重量、たった27kgにまで抑えております。

これまでその情報は追っかけていたのですが、実際に乗ったり、畳んだりしたことがなかったので、ぜひとも触ってみたかったのでした。というわけで、チャンスとばかりに拝見しましたよ。

まず、気になる折りたたみ機構からチェック。

右の操作パネルの下に、その操作レバーがあるのです


ココがロックレバー

そのレバーを矢印のほうに手前に引っ張りながら、背もたれを前に倒し、畳んだ座面のお尻側を引き上げると、


スッキリ小さくなりました

これなら、狭めの集合住宅の玄関でも、端に寄せておけば通行のじゃまになることはなさそう。なお、畳み時の幅、465mmとのこと。

背もたれ倒さずにたたむとこんな感じ

ただ、折りたたみレバーの操作性は固めです、つまり握力が小さい方だと、自力で畳めない可能性はあります。容易に折りたたみロックが外れない安全性を取るか、ロック解放の操作性を取るかのバランス設定、設計者さんも悩んだのでしょうね。これば難しい課題。


また気になる走行性能は1/6勾配≒10°勾配まで対応可能、満充電での航続距離は20kmとのこと。結構動けます。

じゃ、乗ってみるか。


以前モデルCは乗せていただいておりますが、あちらは広いフットサポートが固定式(というより台ですね)で、なんといってもそこに立っても車体が微動だにしない安定感があることが特徴。つまり乗り移りのとき、フットサポートに立位で乗ったりも出来るのです。そしてそれを実現していたのが、首振りしないで横滑りが可能な前輪(オムニホイール)という特殊な車輪でした。そして肘掛けは跳ね上げ可能、座面の微妙な高さの調整なども至れり尽くせりで出来たのでした。

こちらがモデルCです


さて、モデルFはどんな感じかしら。

こちらのフットサポートは左右一体、跳ね上げ式

フットサポート、左右一体型ですね。折りたたみ機構を優先した、シンプルな形です。そして前輪は通常型の車いすと同じ、慣れ親しんだキャスター式。

じゃ、乗り込むときはフットサポートを跳ね上げるのかな、と思いきや。

写真撮り忘れにより下記動画のスクショ引用です

フットサポートの下には鋼管フレームがありました。つまり板を跳ね上げても中央部に足は置けない。つまり、脚を左右開いてがに股気味になってから、両手でハンドル部分を持ち、押し上げ姿勢で着座していく必要があったのでした。
構造上、アームサーポート部分を跳ね上げることも困難なため(メインフレームですもんね、この斜めのカラー部分)、移乗性はちょっと難ありですかね。

でも、走破性はけっこうパワフル。坂道も苦にせず登ります。ただし、前輪がキャスターになった宿命か、C2タイプに比べて路面の荒れや段差の影響は受けやすい印象です。

また、このタイプはほかのWHILLと違い、サスペンションは装備されていません。どちらかというと旧来の車いすに近い機能構成となっております。


車いすは、文字通り車と椅子のハイブリッドなんですが、それが車寄り(移動性重視)か椅子寄り(座位快適性重視)かで様々な機能が分かれていきます。でも、その分類のほかに畳みやすさと持ち運びやすさ(収納・可搬性)という、使わないときの機能も実は重要となるときがあります。

旅行などの場面で活躍するように、とその部分に全振りでつくられたWHILL モデルF、電動車いすとしては軽量級なこともあり、アラが見える部分はあります。でも、そういった点を克服しているのがサスペンション付き、乗り心地と安定感が売りのモデル C2なので、そういう需要はそっちに任せているよ、ということが言えるでしょうか。自社製品で棲み分けが出来ているわけですね。



そのあたりの話、こちらの動画で広島の販社(カーエース)さんが解説されておりました。でも、このように畳める電動車いすというだけで、ほぼ唯一無二なんですよね。欠点もあるけど、それを補って余りあるピーキーな個性の持ち主、といったところでしょうか。


あと制度的な話として、モデルC(正確にはCK、CK2)は介護保険の福祉用具貸与の対象となっております。でも、モデルFはTAISコードを取得しておらず、介護保険の対象外。車いすの定義のところで、引っかかっているのかもしれません。なので、現在は自費で買うか借りるかのみ、という選択肢になります。ただ、メーカーも短期レンタルの仕組みをつくったりもしているので、例えば高齢のご家族を連れての旅行の際に念の為借りる、というようなことも出来るようになっております。


とりあえず駆け足での使ってみたレポでした。

飛び込みで試乗させていただいた、電動モビリティ専門店 SQUARE Mobilityさん、どうもありがとうございました。藤沢の、もともとはテレビの工場があったところ、パナソニック湘南SSTというゾーンの中核施設、蔦屋書店「湘南T-SITE」の3号館にそのお店はあります、気になる方は覗いてみてくださいね。


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てすり屋のひとりごと 橋本 洋一郎(合同会社 湘南改造家) この記事、すごく役に立った!などのとき、頂けたら感謝です。note運営さんへのお礼、そして図書費に充てさせていただきます。