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怒りが消えた

まともに働いたことがない


 この歳になるまで、ぼくは、まともに働いたことがありません。もちろん、わずかながら収入はあります。でも、ぜんぶ「給与」として得ているので、必要経費は引けません。したがって、そのかなりの部分は国民年金や国民健康保険に消えていきます。100%自己負担です。


年間医療費


 先週の3月17日に提出した確定申告のさい、あらためてチェックしたら、ぼくの医療費は、歯の掃除に歯科医院に2度かかった8171円でした。年間医療費一万円以下の病院にあまり行かないひとに還付すれば、医療費の総額が抑えられ、健康保険料が安くなるのではないかと思いました。先日、歯科医院に行きました。レントゲンも撮って5090円。本当は3ヶ月に一度、歯の掃除に来るように言われますが、このところ、半年に一度にしています。だから、今年、医者に行くのはあと一回です。

痛いのは気のせい


 その前の年は、余計な医療費がかかりました。買わなくていいトイレットペーパーを買って、(23年前に、当時、一緒に乗っていた仲間からフレームやパーツをもらって、ニコー製作所で8万円で組んでもらった)ロードバイクに乗っていたら、前輪にトイレットペーパーが引っかかり転倒しました。
 起きあがるときに叫ばなければならないほどの激痛が走ります。数日後、我慢しきれなくなり塚田外科へ。予想通り、肋骨骨折でした。
 ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズHCは「肋骨は怪我じゃない。痛い気がするだけ」だと言います。でも、一ヶ月は痛かったです。しかも、何度レントゲンを撮ってもくっつく気配がありません。たぶん、今も折れています。慣れただけです。エディーさん、すごい。エディーさんの言う通り。
 病院に行って、レントゲンを撮っても治るわけもなく、放っておくしかないわけで、やっぱり行かなきゃ良かったです。「肋骨は(円柱形ではなく)平ら」だということが分かったことは有益でした。

世界のトヨタ

  「世界のトヨタ」の名古屋、しかも、トヨタの社長の家の近くに住んでいると言うと、海外の友人たちは、目を輝かせて「車は何に乗っているの」と聞いてきます。「日本車はすばらしく、自分たちも日本車に乗っている。だとしたら、おまえは、どんなに凄い車に乗っているのか」という質問です。こたえは「運転免許はあるけど、車をもったことがない」。自家用車がないので生活できています。もちろんゴールド免許です。

古川元久衆議院議員


 子どもが小さかったころ、「今池まつり」で古川元久さん(現・国民民主党の衆議院議員、10期目)が向こうから歩いてきました。同年代。かれは、ぼくより学年で言うとひとつ上です。子どもさんもいるとプロフィールにあります。
 良いチャンスだと思い、「保育料が高すぎる」と言いました。返ってきたことばは「あんた、稼ぎすぎ」。東大出の「大蔵官僚」には庶民の生活が分からないんだと思いました。この感性が、極端な少子化の原因のひとつに違いありません。

税理士さん


 10年ほど前、見かねた知人(子どものラグビースクールの同級生Hくんのお父さん)が税理士を紹介してくださいました。税理士さんは隣の県から、なんと新幹線に乗ってこられ、名古屋駅の喫茶店でお会いしました。さすがプロです。即座にぼくの状況を把握してくださり、「どうにでもなるよ」。
 そう言った瞬間、30秒ほど沈黙が続き、「やっぱりダメだ。大損してもいいから、起業したほうがいい。塾でもなんでも」。
 学習塾なんて、一番嫌なジャンルです。勉強は学校すれば十分、うちは誰も学習塾に行ったことがありません。放課後は自由に自分のやりたいことをすればいいのです。勉強でも、スポーツでも、なんでも(山口県の小学校のときの同級生がやっている化学を中心とした「みかみ塾」は例外です。素晴らしい塾。実は、ぼくは学校が作りたいのではないかと、最近、思っています)。
 ということで、本当は、税理士の先生に相談料を払わなければならないのでしょうけれど、ぼくは、日本一、ということは世界一美味しい吉岡コーヒーの豆200g(100gだったかも)をお礼に差し上げ、「大儲けしたら、先生に相談させていただきます」と言ったきり、大儲けすることもなく、現在にいたります。そういえば、喫茶店の代金は、どちらが払ったんでしたっけ。さすがに、ぼくか。

会長職


 組織にちゃんと属したことがなく、こんなふうに、常識のかけらもありません。ところが、このところ、いろいろな話をいただきます。自分でやりたいと手を挙げたことは一切ありません。
 コロナの直前の中・高のPTA会長(東海地区副会長、全国評議員)、今は町内会長、ラグビースクールの事務局長などです。他人に合わせて何かをしたことがありませんのでまったく向いていません。

怒りが消えた  八風吹けども動ぜず


 それでも、やって良かったと思うことがあります。それは、あまり怒らなくなったことです。ぶち切れることがなくなりました。18年間、週に一度、朝5:50から続けている坐禅の効用ではないと思います。和尚様も「ちょっと座っただけで、どうかなるもんじゃない」とおっしゃいます。
 多様な人びとが、いろいろなことを言ったり、やったりすることを立て続けに経験してみると、あれだけ哲学書を読んで勉強したのに分からなかった「人間」というものが、かなりよく理解できるようになりました。

ヒュームの経験論


 基本はデイヴィッド・ヒュームの経験論です。「人びとに経験されたということ自体に正当性がある。革命を認めない」。たしかに、PTAであれ、ラグビースクールであれ、多くの方々の承認がそのつどあって、今に至っているわけです。だから、基本的なことは継承していく方針です。変えていくにも少しずつです。

カントの定言命法


 ただ、それは、情報が十分に開示されており、民主的な承認が得られる場合に限るのではないでしょうか。うちの町内会では通用しません。町内会など、ほとんどの方が関心ありませんので、実質のチェック機能が果たされていないのです。そもそも、チェックされるべき情報がまったく開示されていませんでした。
   普遍的なルールになるよう個人的なルールを決め、それにしたがって行為せよ。カントの定言命法に沿って、会員に説明できることがなされているかをは諮ることが必要です。

町内会の役割と意義


 町内会の役割は防災と防犯(街路灯など)と衛生(ゴミ置き場の管理)かと思います。ぼくたちの町内会では、月に200円、年額にして2400円の会費を徴収して、敬老会、子ども会、地域の運動会に助成をしたり、防犯灯の管理などをしています。
 昨年の秋に、「数ヶ月間、空き地に缶酎ハイの缶が連日大量に捨てられており、個人で警察に言っても取り合ってもらえなかった」と相談を受けました。
 即座に全戸あてにチラシを作り、配布して情報提供を求めました。警察には、翌朝8時すぎに、町内会長として相談に出向きました。すると、当日の夜の9時前に、容疑者を特定して、厳重注意をしたと警察から連絡がありました。12時間で解決しました。詳細は聞いていませんが、町内会の会員ではないことが十分に推測できましたので、気兼ねなく、みなさんに報告できました。空き地の所有者も特定できました。「このところ、放置していて悪かった」と丁寧に対応してくださり、草を刈って整地してくれました。
    町内会なんてと思っていましたが、存在意義を実感した出来事でした。

町内会長≠区政協力委員・災害対策委員

 町内会は完全な自治組織です。区役所は町内会長の名前さえ把握していません。ただ、ほぼすべての町内会長は区政協力委員=災害対策委員を兼務しています。区政協力委員=災害対策委員には、月に5000円以上、年額にすると60000円が費用弁償として区役所から支給されています。費用弁償とは「業務で発生した経費を補償することを意味し、旅費や日当などが該当」するとあります。
 ただ、ぼくの町内では、町内会長であるぼくは、区政協力委員=災害対策委員ではありません。ずっと同じ一家が区政協力委員=災害対策委員をしています。ひとつの町内につき、区政協力委員=災害対策委員はひとりであるはずなのですが、どうしてか、その家族は、親子でやっているようで、年間13万円近く、数十年にもわたって、その家族が「費用弁償」を得ています。これは、ぼくたち、町内会費を払っている会員には開示されていないことでした。
 ちなみに、規約にもありませんが、町内会の役員(会長、副会長、会計)は、「年額」6000円を「記念品代」として、年度末に今までもらっていました。実情は、「年額」6000円の「費用弁償」を三者は得ています(ぼくが名称変更しました)。今期、町内会長など役員になったぼくたちは、それぞれ、この「年額」6000円を「費用弁償」として受け取っていいでしょうか。また、この額は、区政協力委員の費用弁償と比較して、正当な金額でしょうか。一年間、ずっと、回覧板で会員に問うていますが、何も返答はありません。そもそも、町内会の総会がないこと自体、普通でないのでしょう。

総会会費=しゃぶしゃぶ代

 話を戻し、その区政協力委員が、会長のぼくではなく、会計に対して、「区政協力委員総会会費」として3000円を請求し、ぼくの知らないところで会計が渡してしまっていました。その「総会会費」がいかなるものか、また「区政協力委員総会」の実情がどのようなものか、区役所の担当部署に尋ねてみました。役所のふたりは、おそらく知っているものの、「内実には関知していない」という返答でした。敬老会のみなさんによると、ぼくたちの町内では、かなり長く区政協力委員が交代していないらしく、癒着があるのかもしれません。同じく敬老会では「区制協力委員の任期が2年になったときに、町内会長の任期も2年になった。あんたが区制協力委員でないなら、町内会長を2年やる必要はない」と言われています。
 ただ、偶然、「区政協力委員総会」の内実が「しゃぶしゃぶ」だという情報が得られました。「たかだか3000円のしゃぶしゃぶくらい」と思われるかもしれません。しかしながら、すべてが値上がりしているこのご時勢に、何十年にもわたって「費用弁償」として年間6万円強、何年か前からは13万円を家族でもらいながら、そのうえ、しゃぶしゃぶ代を、みなさんが払ってくださった会費から出させるなんて許されることなのでしょうか。「得ている費用弁償から、区政協力委員総会費(しゃぶしゃぶ代)を支払ってください」と、返金を求めることに対して、みなさんは、どう思われるでしょうか。

風の時代?

 この一年、だれも知らなかった町内会の事実を、町内会の民主化・正常化に向けて、町内会長の責務と感じて公示してまいりました。それに対して、その区政協力委員は「誹謗中傷だ」と繰り返します。「区政協力委員を辞任する」と。
   今、はじまったとされる「風の時代」がどういう時代だかぜんぜん知りませんが、「風の時代」に困るひとは、「被害者ぶるひと」「他責のひと」らしいです。なぜかSNSに出てきました。風の時代は、既得の利権をもったひとたちにとって困難な、それがないぼくたちには良き時代だということでしょうか。
 「2年という約束で町内会長になったが、任期は規約にない。本当に、もう一年ぼくがやってよいのか」「まつりや行事もなく、たいした仕事はないし、仕事をぼくが整理している(たとえば、町内会費と日本赤十字の集金を一度にしたり、デジタル化したり)。より多くのひとが交替で役員になれば、町内会はより民主的でフェアになる」と、ずっと、会員に問い、主張しています。

八風吹けども動ぜず

   過去にやったPTA会長は、過去に面倒な例があったようで、「一年で交代」というルールがありました。「中・高6年間で一度はPTAに関与せよ」というルールもあったらしく、まったくPTAに関心がない我が家は5年間関与していなかったのと、前述の諸事情で会長になりました。あとに残ってめんどくさいことを言わないように、学校も慎重に6年目にぼくを指名してきたということです(コロナがはじまったときで、卒業式をどうするか、連日、学校と話をしました。この話はまたいつか)。
 町内会長は、もし、例の親子が、本人の言葉どおり、区政協力委員を辞任してくれたのであれば、もう、ぼくの役割は終わりで、町内会をだれがやっても、大丈夫です。これからの一年間、今までまったく何もやっていない年配の副会長に、「少し、仕事をしてください」と仕切ってもらい、次に繋げようと思います。デジタル化、町内清掃、未加入者の加入促進などをやりました。会費の残高が10万円増えました。敬老会総会にも出席し、「案内を出しても、今まで来た会長はいなかった。あんたが初めてだ」と喜んでいただきました。ぼくもうかがってよかったです。やるべきことは誠実にやりました。
 ラグビースクールの事務局長も、もういいかなと思います。一年で、かなり正常化したと思います。年収2000万円分くらいの仕事を(無償で)したと思います。白髪が増えました。冷暖自知。一年で十分です。任せるところを任せたほうが、次の方々が育ちます。
 egal(エガール)は、ドイツ語で、「どうでもいい」の意。春は、もう、どうでもいいことは放っておいて、大事なことに向かう絶好のタイミングかもしれません。八風吹けども動ぜず。他人のせいにせず、自分の力で一歩踏み出すことです。


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