新しい一歩を踏み出すきっかけになった3冊の本
わたしは大阪に住むフリーランスのライターだ。2022年に会社員を辞め、書く仕事を始めて開業届も出した。いまは取材をメインにガイドブックや観光情報誌、フリーペーパー、Webコンテンツなど、さまざまな仕事を請け負っている。
人生の岐路に立った時、背中を押してくれた本がある。
新しい自分を知ることができた本もある。
・「いつか死ぬのが怖い」という不安な気持ちを和らげてくれた本
・商業ライターをはじめるきっかけになった本
・メイクの楽しさを教えてくれた本
当時を振り返りながら、1冊ずつ綴ってみる。
『満天のゴール』著/藤岡陽子
両親を含め、身近な人の死をいくつか経験した。
「人はいつか死ぬものだ」と分かっているものの、“自分の死”が、とてつもなく恐怖に思える時期があった。いま考えると、仕事が忙しすぎて精神的に参っていたのかもしれない。
とある会社に転職して1年ほど経った2020年の夏。
大阪の隆祥館書店で「1万円選書」というサービスをやっていることを何かで知り、すぐに申し込んだ。
「1万円選書」とは、今までに読んだ本や影響を受けた本、職業、いま置かれている状況などをカルテに記載し、それをもとに予算一万円以内で店主が本を選んでくれるサービスだ。もともとは北海道の「いわた書店」が発祥。大阪の隆祥館書店では5年前から実施している(現在は抽選制)。
カルテをもとに12冊の本を選んでもらい、その中の1冊が『満天のゴール』だった。
結論から言うと、この本を読んで死への恐怖が和らいだ。いつか自分が死ぬときは「満点のゴール」で人生を締めくくりたいと思っている。
今は一度きりの人生を後悔しないように生きること。見たいもの、行ってみたい場所など、出来る限りなんでもやっておきたい。
ちなみに、当時、自分が書いたカルテを見てみると、
「副業に興味はあるけれど、何の特技もスキルもないから不安」とあった。
過去の自分に言ってあげたい。
「あなたは何のスキルも特技もないけど、6年後、フリーランスのライターになって頑張ってるよ。仲間もできたし、人生で一番、自分らしく生きているよ」と。
『書く仕事がしたい』 著/佐藤友美
編集者・ライター・エッセイストとして長年活躍されている、さとゆみさんの本。この本に出会ったのは、2022年の1月頃。
あてもなく会社員を辞めて、失業保険をもらいながら、
「この先どうしよう」と、書店にふらっと立ち寄ったときに偶然見つけた。
当時は大変失礼ながら、さとゆみさんのことを存じ上げなかった。
ただ本の内容が気になり、パラパラとめくってみては本棚に戻すこと数回。やっぱり読んでみたいと思い、購入を決めた。
この本で、「商業ライター」という仕事があることを初めて知った。
もしかしたら、私にもできるかもしれないと思った。
未経験からライターになるきっかけをくれた、大切な一冊だ。
『周囲がざわつく自分になる 必要なのはコスメではなくテクニック』著/長井かおり
ヘアメイクアップアーティストの長井かおりさん、初の著書(2016年)。
メイク本なのに、ほとんど文章という珍しい本だ。
好きなモデルさんがInstagramでおすすめしていたのがきっかけで、2018年ごろに購入した。
わたしはそれまで、メイクに興味がなく、お化粧が苦手だった。
というか、選び方も使い方も何が正しいのかよく分からなかった。
朝は顔を洗って、化粧水と乳液のみ。
適当にファンデーションを塗り、眉毛をささっと書いて、リップを付けるだけという、まさにずぼらメイク。
アイシャドウもマスカラも要らん!と思っていた。
ところが、この本を読んでから、メイクすることが楽しくなった。
・お高いブランド化粧品ではなく、プチプラコスメでも十分なこと。
・猛暑でも、崩れにくいメイクができること。
・人にどう見られるかじゃなく、自分が心地いいメイクをすること。
正しいやり方を知ることが一番大事なのだと初めて知った。
その後、出版された著書もほぼすべて持っている。長井さんのファンネームは「カオリ―メイト」。もちろん、わたしも立派な「カオリ―メイト」だ。姉にすすめたら同じく長井さんのファンになり、姉妹揃って「カオリ―メイト」になった(笑)。
大阪でイベントがあるときは必ず参加するし、トークも面白いので、毎週更新されるYouTubeをとても楽しみにしている。
アイドルにハマったことがないわたしにとって、人生初の“推し”だ。
(ちなみに、いまもメイクがすごい上手い人ではありません💦)
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