ZINEフェス福島振り返りその①
「やまびこ」を待つ間に駅の排気口の煤に目玉のあるごとく見ゆ
While waiting for the Yamabiko train, the soot on the station's exhaust vent looked like it had eyes.
ということで、福島へ発ち、一泊二日で戻ってきましたが、実りのご報告がまだでした。
ZINEフェス福島の郷土愛に溢れる作品からご紹介します。

私自身は福島県の人ではありませんが、福島の人のための出版社さんを知りました。
「福土舎」さんです。
230ページを超える大作「いのちが出会う皿」は、食にまつわる生産者さんからレストランのオーナーシェフまで、様々な人の手を経て一皿の料理ができるまでを、様々な書き方で伝えています。
福島産を福島で存分に味わうために、困難を乗り越えて挑戦し続ける方々のドキュメンタリー。まだあちこち読みかけですが、福島への愛が詰まった一冊です。
福土舎さんは、福島で出版の応援をしてくださるそうです。
とても考えて練られた構成だと感じますし、押し付けでないメッセージとして「答えを教える本ではありません。」(p233より)と明確に書いてあります。
ただ、読み終えたら福島の美味しいものを食べながら、産地や生産者さん、流通に関わる人たち、そしてお皿に乗った料理を作った人、お店のスタッフさんなど、いろんな人の繋がりに想いを馳せることができる本です。

こちらのZINEの面白さは、殆どの写真が昭和40年代から平成初期のフィルムカメラのものということ。
こちらもまだじっくり読めていませんが、当時と今を比較する写真などは興味深く、古い写真の風合いにも心惹かれました。
あとがきを読んだら、作者さんがお母様経由でお父様から託されたUSBメモリに、この東北の原風景が長く眠っていたのだそうです。
企画力とZINEへの愛着がよく表れた一冊です。

〜ばっぱシリーズ〜②

そして都合により②のみ
買わせていただきました
「伊達の方言辞典〜ばっぱシリーズ〜②」は、ブースにいらした作者さんの
「いじくりこんにゃくってわかりますか?」
というお声がけで夢中になってしまった一冊です。
実は財布に思っていたより入ってないまま会場入りしてしまい、いわゆるおとな買いができない日でした。なので②だけを会場で買わせていただきましたが、作者さんが「あとでDMなどで連絡いただければ」とおおらかに言ってくださったので、これからDMします。本当にありがとうございました。
実在の作者のばっぱ(おばあさん)の日常から使用例を学べる伊達の方言。これは①〜③、④⑤も制作中と伺いましたので、コンプリートを狙います。よろしくお願いします。
東北は県ごとに広いですから、福島も浜通りから会津まで様々な言葉があるようです。
言葉の旋律が美しいと思うので、私も東北の血が流れてるなあと感じましたが、「いじくりこんにゃく」はおもしろかったです。
おはぎのもち米の「半殺し」なんかと、通づるものを感じます。
あと、欲しかったんですがお隣のブースのイラストレーターさんの福島の美味しいものを1ページごとに描いた、美味しそうな一冊も、また機会があればぜひ入手したいです。
振り返りその②では、小説や短い物語、イラストレーターさんたちのすてきな作品をご紹介します。
