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「やりたいことリスト」を考えてみたら、25年ぶりの友人と再会することになった

今年のやりたいことリストに、「交通費を惜しまず久しぶりの人に会いに行く」という項目を入れた。この項目のおかげで、25年ぶりの友人と再会することになった。

もともと目標を立てるのが苦手なのだけど、年始に実家から京都に帰る移動中、余りにもヒマだったので「今年やりたいことリスト」を考えてみた。目標じゃなくて、あくまでやりたいこと。そのひとつが、「交通費を惜しまず久しぶりの人に会いに行く」だった。

「このリストに向かって頑張る」というよりは、やろうかな、やめとこうかな、と迷った時に「リストに入ってるから」と背中を押される感覚があって、とても良いなと思っている。

先月も、9年くらい会っていない友人からインスタのストーリーにコメントが来たときに、やりたいことリストが脳裏に浮かび、「せっかくだから会おうよ」と提案して会うことに。電車で2時間弱かけて会いに行った。
会うまでちょっと緊張したけど、楽しかったし、近況を話して間を埋めていくことで、細く繋がっていた糸が太くなってまた続いていく感じがして嬉しかった。

その日、家に帰って、あと会いたい人って誰だろう、とLINEの友だちリストを眺めていた時、ふと指が止まった。かなちゃんだった。

小学生の時に同じクラスで、同じマンションに住んでいて、小4のときに私が転校して離れてしまったけど、その後も高校生ぐらいまでずっと文通を続けてくれた友人。

でも転校してから直接は会っていなくて、いつか会いたいな、と思いながら月日が流れて、もう25年くらい会っていない。

かなちゃんに関する最後の情報は、Facebookでやりとりした、「大学を卒業して東京の大手メーカー企業に就職した」というところまで。

今も東京に住んでいるのか、家族はいるのか、そもそも私のことを覚えてくれているのか。
LINEを開くと何もメッセージの履歴はなかった。なぜLINEが繋がっているのかも記憶がない。

でも、今なのでは?
今の自分のこの気持ちを逃したらもう会えないのでは?

そう思って勇気を出してLINEを送ってみた。すぐに返事が来た。「私もどうしてるかなって思ってた!」とのこと。子どもの写真も送られてきた。かなちゃんにほんのり似ている。

「来月、東京に行くから会えないかな、でも家族の都合もあると思うから無理せずで……」と恐る恐る提案してみたら、「ぜひ会おう〜、よかったら家に来て!住所は〇〇だよ〜」と言ってくれた。嬉しいけどちょっと心配になった。25年会っていない相手を家に招くの、普通に考えたらだいぶ勇気がいる。私が変な宗教とかマルチとかやっててよく分からん壺を売り付けてきたらどうするんだ。

でも、かなちゃんは昔もそういう子だった。
裏表がなくて無防備で屈託がなくて。小学生の頃の私はそんなかなちゃんの人柄にずいぶん助けられていた。

そんなことを思い出しながら、あっという間に当日になり、東京駅から20分ほどの駅の近くにあるかなちゃんのお家にお邪魔してきた。

緊張して何度もマンションの前をウロウロしてから、意を決してオートロックのインターホンを鳴らすと、すぐに「はーい」と言って開けてくれた。
エレベーターで上がるとすでにドアが開いていて、かなちゃんがかわいい娘ちゃんを抱っこしながら迎えてくれた。

思いの外、感動の再会、みたいな感覚はなかった。
なんだろう、かなちゃんは変わっていなくて、でももちろん大人になっていて、なんだかタイムトラベルをしたような、不思議な気持ちだった。

リビングのテーブルに座って、淹れてくれたお茶を飲みながら、色々な話をした。
仲の良かったクラスメイトの話、お互いの家族の話、今の仕事の話。私の持っていったお土産を次々と食べてくれる娘ちゃんに時々気を配りながら、時間はあっという間に過ぎていった。

ずっと、会えたら伝えたかったことがあった。
手紙には書かなかったけど、転校した後の学校で馴染めなくて辛かった時期、文通を続けてくれたかなちゃんの存在は本当に大きなもので、たくさん助けられたこと。そのお礼を言いたかった。

上手く話せたかは分からないけど、かなちゃんは微笑みながら聞いてくれて、「私もあの後クラス替えで仲の良かった子たちと離れて、あんまり楽しくなかったから、手紙が毎回楽しみだった」と言ってくれた。

来て良かった。
会えて良かった。

25年分の紆余曲折を全て話し合って分かり合うことはもちろんできないけど、再会できて、ずっと伝えたかったことを伝えられて、それだけで私には十分だった。

帰り際、「また会ってくれる?」と聞いたら、「もちろん!」と言ってくれた。
最後に娘ちゃんと3人で写真を撮って、かなちゃんの家を後にした。

東京駅へ戻る電車の中で色々思い出して、そういえば小学校の時にあんなことあったな、あの話もすれば良かったな、と思った。

でも、また会えるから、その時に話したら良いか、と思った。また会える人になったんだから。

また会いたいと思った時に会いに行こう。
今度は25年も空けずに。

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