黒板バトル(毎週ショートショートnote)
黄昏が夜に変わりつつある。
先生が窓の鍵を確かめ、乱れた机をそろえ、教室の明かりを消し、ドアを閉め教室を出ていく。
その足音が階段を降りていくそれに変わると、ふぅ~と溜息が漏れクスクスと忍び笑いが漏れた。
「ヒヤヒヤさせやがって」
黒板消しがすぅと空に浮き、チョーク達が書いた落書きを消していく。
落書きと言っても、今日の当番の名前に点や線を足したものや、端のほうで○×ゲームをしているものだとか、この落書き、いつ誰がしたのだろうと首を傾げさせるものばかり。
チョーク達はイタズラ好き。誰もいなくなった教室で落書きをし、それを消していくのが日常茶飯時だったのに、このところ教室に誰かがやってくる直前だとか、授業の最中の誰も黒板に注目していない時など、チョーク達が度胸だめしとばかりに落書きをし、黒板消しも隙を見て、その落書きを消すというというイタチごっこが続いている。
先生も帰宅し、非常灯が煌々と闇を切り裂き、月光が黒板を照らすその夜は、チョーク達のイタズラが激しくなり、黒板消しは書かれたその後から消していく。
お題はこちらの「夜行性の黒板消し」から。
