「白が無難」を卒業する。メキシコ建築の色使いに学ぶ、リノベーションのヒント
わたしはこれまで、自宅のフルリノベ経験、18万PVを超えるリノベブログ運営、そしてライフスタイルリフォームアドバイザーとして、日本のマンションリノベを見つめてきました。
そんなリノベ好きのわたしがメキシコに惹かれた理由の一つに、建築があります。
一見、日本の住宅とは対極にあるように思えるメキシコ建築ですが、そこには「もっと自由に、自分らしく暮らすためのヒント」が詰まっていました……!
今回は、メキシコ建築の色彩の秘密と、日本のリノベーションに取り入れるためのエッセンスをお届けします。
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🌈 メキシコ建築の色彩|バラガンが生み出した世界

メキシコ建築を語るうえで欠かせないのが、建築家ルイス・バラガンです。
彼が作り出す空間には、日本では見られない鮮やかな色彩があります。
メキシコ建築に使われる代表的な色
ビビッドなピンク(バラガンピンク)
燃えるようなイエロー
大地を感じさせるテラコッタ
深いブルー
これらの色は、メキシコの強い日差しと相まって、独特の美しさを生み出しています。
鮮やかな色彩の秘密

ここまで読んで、「派手な色は落ち着かないのでは?」と思うかもしれません。
しかし、メキシコ建築の色使いには、不思議なことに深い静寂があります。
それは、色が単なる装飾ではなく、光と影をデザインする建築の一部として存在しているからです。
強い日差しが壁に当たり、反射した色が影と混ざり合う。
刻一刻と表情を変えるその景色は、もはや一つのアートでした。
バラガン邸で体感したメキシコ建築の色

バラガン邸の屋上に立ったとき、ピンクの壁に反射した光が揺らめいて、まるで空間全体が息をしているようでした。
「色って、こんなに豊かなものだったんだ」と、心の底から感じた瞬間です。
これこそが、メキシコ建築の色使いの真髄だと思います。
🌈 メキシコ建築の特徴|色以外の注目ポイント

メキシコの建物を見て、あらためて日本の住宅との違いを感じたのは「質感」と「間」です。
1. 塗装壁がもたらすラフな美しさ
日本の主流はビニールクロスですが、メキシコでは塗装壁が一般的です。
少しムラがあったり、経年で角が削れたりしているその質感には、完成された既製品にはない「呼吸」を感じます。
2. パティオ(中庭)と格子の魔法

メキシコにいると、素敵なパティオ(中庭)や格子をよく見かけます。
パティオ:外からの視線を遮りつつ、光と風を取り込む贅沢な空間
格子:古い建物に見られる美しい格子のデザインは、部屋の中にドラマチックな影を落とす
パティオに関しては、外からは想像できないギャップがあって、本当に心地いい空間でした。
格子も同様で、装飾美があり見ていて飽きません。
これらは、プライバシーを守りながら開放感を得る、都市部のリノベーションにも通じる知恵です。
🌈 メキシコの自由を日本のリノベーションへ
「メキシコの建築は素敵だけど、日本の家では無理」。そう思われるかもしれません。
確かに、メキシコと日本では風土も広さも違います。でも、「自由な視点」なら今すぐ取り入れられます。
「白が無難」という先入観を捨てる
経年変化を「劣化」ではなく「味わい」と捉える
完成がピークではなく、住みながら育てていく
これこそが、リノベーションの本当の醍醐味ではないでしょうか。
わたしが訪れたルイス・バラガン邸やカミノ・レアル・ポランコで感じたあの高揚感。
それを、日本の暮らしというキャンバスにどう落とし込んでいくか。
リノベオタクとして、これからも正解をなぞるだけではない、ワクワクする空間づくりを提案していきたいと思います。
🌈 リノベオタクから一言

「色のある壁、憧れるけど失敗しそう…」。そんな不安を抱える皆さんへ。
まずは小さく、でも確実に、メキシコの息吹を日本のリノベーションに取り入れる方法をお伝えします。
1. アクセントカラーの勇気
日本の住宅では、飽きがこないようにと白やグレーを選びがちですが、壁一面だけでも「意思のある色」を入れてみてください。
ポイントは、光が差し込む面の対面の壁に色を乗せること。
窓からの光が色を反射し、部屋全体のトーンが豊かになります。
2. 質感で奥行きを出す
「全部を塗装にするのはハードルが高い」という方は、調湿効果のある漆喰や、マットな質感の輸入壁紙を検討してみてください。
例えば、ダイニングの一面だけをテラコッタ色にする方法です。朝日が当たると、部屋全体がほんのりオレンジに染まって、いつものコーヒーが特別な時間になります。
また、エキパルチェアのような自然素材(木や革)の家具を置くことで、日本住宅特有のフラットな空間に、温度が生まれます。
🌈 あなたの部屋に一色だけ冒険を

メキシコ建築が教えてくれたのは、空間はもっと自由で、もっとエモーショナルでいいということ。
バラガンやレゴレッタが作り出した色彩の世界は、決して遠い存在ではありません。
「白が無難」から卒業する勇気。
それは、メキシコの太陽のように、皆さんの日常を照らしてくれるはずです。
さあ、少しだけ色と質感にこだわって、自分だけの光と影を楽しんでみませんか?
🌈 参考|メキシコ建築の巨匠たち
ルイス・バラガン(Luis Barragán)
メキシコを代表する建築家。鮮やかな色使いと光の演出で知られ、1980年にプリツカー賞を受賞。代表作は自邸(バラガン邸)やヒラルディ邸など。
リカルド・レゴレッタ(Ricardo Legorreta)
バラガンの影響を受けた建築家。メキシコの伝統色を現代建築に取り入れた作風で知られる。カミノ・レアル・ポランコなどが代表作。
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