目でハエを殺す女
こんにちは。
YMG、お昼のニュースの時間です。
まず初めに、今入ってきたニュースをお伝えします。
本日午前10時43分頃、
都内某地味エリアの草だらけ道路にて、
アラウンドサーティの女がハエと衝突する事故が発生した模様です。
この事故で衝突された飛行中のハエ1匹の死亡がその場で確認されました。
容疑者のアラウンドサーティの女は、
全面的に容疑を認めているということですが、
反省の色は見られず
「以前にも同じことをした。」
と過去の事故についても関与をほのめかしているそうです。
続報が入り次第、詳しくお伝えします。
ついにイマジナリー放送局を開局してしまいました。
末期です。
↑
私にとっての元祖イマジナリー記事
これは私の梅雨あるあるで、
最低でも1回は歩行中もしくは自転車での走行中、
目に大きめのハエがダイブしてくるんですね。
さながらハエが私のことを国立〜西国分寺間を走行中の中央線扱いしているとしか思えないレベルです。
眼球に当たるだけならいいんです。
ハエがトロいのか、私の反射神経が良すぎるのか、
はたまた両方の複合要因なのかはわかりませんが
瞼の裏側でお亡くなりになるのです。
こちらとしても、
無意識のうちに一つの命を自分の“目”で葬り去るのも目覚めが悪いですし
何より痛いんですね。
痛くて目が開かないんです。
故にハエは窒息死するわけでして。
飛んで火に入る夏の虫とはよく言ったものですが
これでは
「飛んで目に入る梅雨の虫」
です。
言葉のままの意味で。
連続殺蝿犯として指名手配されていること間違いなしです。

私が初めて犯罪に手を染めたのは
8歳の6月、小学3年生の梅雨だった。
霧雨の中自転車を走らせていた時、左目に激痛が走った。
私はこの時すでに視力の左右差がひどく、
右目はぼんやりと色がわかる程度であった。
故に左目が使えないとなるとほとんど何も見えていないのと変わりない。
痛みと視界不良とで人の家の駐車場に自転車ごと倒れ込む。
膝と肘がひりひりと痛む。
それとは裏腹に、左目の痛みはひいている。
左目が開く。
濡れたハエが一匹落ちている。
到底この霧雨で濡れたというには説明がつかない程に湿り気を帯びている。
右手の親指と人差し指でハエを摘み上げた。
やはりもう動かない。
絶命している。
いたたまれなくなり、私はその亡骸を自宅の庭に埋めた。
土を被せた上にはせめてもの償いのつもりで、
青い紫陽花の花をたむけたのだった。
たかだか紫陽花で、この罪をぬぐい去ることなどできないとはわかっている。
だが、幼い私にはそうすることしかできなかった。
これが全ての始まりだということに、気づけないままの私は霧雨に身を預けて目を閉じたのだった。
芥川蓬之介「青色の罪が花開く頃」
それはさておき
飛んで目に入る梅雨のハエの“ハエ”は
イエバエという種類です。

百発百中このお方です。
【イエバエ】
出身地:中東
好:ヒトの排泄物・腐った食物
技:病原性大腸菌O-157を媒介
もしかして私の目、
大便だと思われている…?
なおかつ目でO-157を培養している…?
なんだか自分が生物兵器になったような心持ちで落ち着かなくなってきました。
もはや連続殺蝿犯どころではなく
バイオテロの首謀者としてリアル警察のお世話になりそうです。
イマジナリーどころではない。
そして、ハエの思い出がもう一つ。
小学生の頃、教室で例によってハエが
ブブブブブブブブブブ
と“ブ”のゲシュタルト崩壊を目論むかのように
飛んでいたんですね。
ブブブブブブブブブブ
も去ることながらクラスの女子児童の大半が
キャーキャー
奇声を上げており
私の心の中の阿修羅の眉間にシワ深く刻まれり、
といった状況。
ガタン。
私は無言で立ち上がる。
目でハエを追う。
途端に人の声が遠ざかる。
羽音だけが澄んで脳に届く。
何かに操られるように私はふらふらと音の方へと進む。
足が止まった。
取り憑かれたように腕を振り上げ、すぐに振り下ろす。
羽音が消えた。
我に帰ると右手に嫌な湿り気を感じる。
芥川蓬之介「深き藍の手前で」
子持ちハエ潰した(素手)
この日から私の右手は
“ハエ菌”と呼ばれるようになりました。
忌々しい目で見られるようになった私の右手。
もう少し早く厨二病を発症していれば
「恐れ慄くがいい…この我が右手の前にひれ伏せ!」
などと言えたのでしょうが、小3の時は罹患していませんでしたね。
残念ながら。
そんなことより、ハエの卵の多さに衝撃を受け
滅多に浮かれない私が
「先生〜!見てください!ハエが爆発したら卵出てきました〜!」
とにこにこしているので
先生は“これ幸い”と理科室からピンセットとシャーレを持ってきてくれました。
1つずつ摘んで数を数えた結果、34個ありました。
爆発させなければ50個くらいあったはずです。
ポンプさん「ポンプ室の前にこれお供えしよう!」
私「え、ポンプさんって死んだの?それとも神様か仏様なの?っていうかポンプさん=おぬしじゃないの?」
↑ポンプさん=同級生のリトルリバー氏
数えたハエの卵は、
用務の加藤さんがライターで丸焼きにしました。
目だけではなく手でもハエをあの世送りにしている私。
なお、私がこの2年くらい自転車に乗らないのは
飛んで目に入る梅雨の虫への恐怖心と
ただ単に鍵が行方不明だからです。
どちらかと言うと、後者の方が割合高めです。
皆様もどうか、ハエに指名手配されぬようお過ごしください。
【参考資料】
◽︎アース製薬
ハエを知る
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お・ぬ・し