跳ね飛ぶ青い生首トリオ
生まれて初めて“ブルベ”という言葉を耳にした時、
真っ先に頭に浮かんだのはブルーマンの3人だった。
それも、「千と千尋の神隠し」のかしらの如く
オイオイ言いながら跳ねるブルーマンの生首。

パーソナルカラーが今ほど世にはばかっていなかった頃、●●ベースといえば自分の所有楽器のジャズベか、
ZONEの「secret base 〜君がくれたもの〜」
だった。
※“シクベ”という略し方はしたことがない。
パーソナルカラーとの出会いはふっとした瞬間、
教場移動のすれ違いで、
声をかけてくれたね
「あんたブルベ」という具合だった。
10年後の8月も相変わらず私はブルベ夏である。
1.元・小学生、現役小学生の美意識にビビる
ランドセルを背負った5年生くらいの女の子2人組の会話がすごかった。
A「うち、黄色好きなんだけどブルベだから似合わないんだよね。」
B「え、逆にうち青好きなんだけどイエベだから似合わない。」
はい?
ポケットモンスター イエベ・ブルベ
ではなく、至って普通に
パーソナルカラーイエベ・ブルベの話をしている。
それでいてポケモンまで履修しているのだから、
令和の小学生はすごい。
元・平成の小学生は語彙力を失った。
「昨日アリゲイツがオーダイルに進化した」
だの
「ピカチュウをライチュウに進化させたいけどかみなりの石足りないんだよね、今」
だの口をひらけばポケモンの話だった私は絶対令和で小学生できない。
↑
令和の小学校と平成の小学校の共通点、
それは
“学校のトイレうんこ禁止令”が発令されていること。
…うんこくらいさせろ。
─彼女たちは10年後の8月もまたこの話をするのだろうか。
2.殺意の真意
“パーソナルカラー”よりも“ブルーマン”の方が有名だった頃、
私は前髪で光合成、横髪と後ろ髪でソーラー発電しながらTwitterに草を生やしまくっていた。
…あの時生やした草の実写版に今、苦しめられている。
名作は時を超えて実写化されがち。
草もなお、である。
↑
猫助けの勲章としてのネコジャラシ大草原が再来している話。
そして、草との戦いに白旗をあげた話。
ドッペルゲンガーで私を殺そうとしていたカナは、
いちはやく“パーソナルカラー文化”をとり入れ、
目につく人を黄色と青に分別していた。
↑
明太スパは“青”春の味。
カナ「よもぎ、その前髪の色はだめ…イエベの色だから…」
私「え?なんて?イエ?」
カナ「イ・エ・ベ!」
私「長宗我部元親」
カナ「よもぎはブルベだからその緑はアウト。」
私「コンクラーベならOK?」
カナ「さっきから何言ってんの?」
今思えばこれがカナが私に殺意を抱いたきっかけかもしれない。
オカルトとパーソナルカラーにどハマりしたカナ。
私がみかんを食べれば、
「顔のそばにオレンジはだめ!くすんでる!」
と言い、
赤いテレキャスでライブに出れば
「それはイエベの赤だから買い替えて!」
と言う。
極め付けは、
「その明太スパ、イエベ春の色だからね…」
【明太スパ】
大学時代の私の昼飯のエース。
海苔マシマシがおすすめ。
くすもうがなんだろうが明太スパだけは譲れなかった。
だからドッペルゲンガーと直接対峙したあの日も食べていた。
顔面をくすませながら。
私のドッペルゲンガー・マヒロはイエベ。
私はブルベ。
だからやっぱり、
彼女と私は格ゲーの1Pと2Pが如く、いつでも色違いだった。
3.1人2役
1人でイエベにもブルベにもなれる天才をご存知だろうか。
ヒント①19世紀にアレクサを使いこなしていた。
ヒント②ジビエでしゃぶしゃぶした後怒り狂った。
ヒント③鉄の靴を履いてGOLDFINGER'99を踊った。
シンキングタイム、スタート!
チッチッチッチッチッチッ
デデンッ!
正解は、
「白雪姫」に登場するお妃様。
「おきさきはおどろいたのなんの、ねたましくって青くなったり黄色くなったりしました。」
という具合にお妃様はIKEAカラーに点滅するわけだが、急にそんなことを言われても皆さまが
「Padon?」の爆音合唱になることは火を見るよりも明らかだと私は知っている。
この暑いのに火は見たくない。
そこでこれ。
◽︎ドイツ人は嫉妬で黄色くなる
gelbvor Neidwerden :嫉妬で黄色になる
◽︎ドイツ人は酔っ払うと青くなる
blau
酔っ払うと気持ちが悪くなり顔色が優れなくなることから。
◽︎ドイツ人はサボる時も青くなる
blaumachen
◽︎ドイツ人も青ざめる
この青ざめるが転じて“酔っ払う”そうです。
ドイツ人はどちらの“べ”にもなれる。
イエベになりたければ推しの恋人か何かにジェラシーを燃え上がらせればいいし、
ブルベになりたければ二日酔いで仕事をサボればよかろう。
そういうことではなかろう。
4.ビタミンカラーでくすむ夏
娘のかかりつけの耳鼻科の院長はいつも顔色が悪い。
診察室において、院長ならびに私、一部の看護師さんが患者以上に患者。
あろうことか、クリニックのテーマカラーがイエベ春御用達のビビッドなオレンジ。
ほぼ全面オレンジの空間で私は腐りみかん並みに黒くなる。
百発百中、看護師さんの頭の上に「!」が出現して
強制的に体温測定からのSpO₂チェックが始まってしまう。(私の)
測定をする看護師さんもまた腐りみかんになっている。
腐りみかんが腐りみかんのバイタルサイン測定をして、腐りみかんが診察をする構図が実にシュールである。
娘の中耳炎が治るまで私は何度でも腐りみかんになる。
そして誰も指摘しない、院長ブルベ説。
そこはもう、極めて黒に近い灰色。
色の大渋滞、いや色の洪水…
本来肌トーンを明るくしてくれるはずのビタミンでくすむなんて、
とんでもない副作用ね、どんだけェ〜!
と心内IKKOさんが大騒ぎしている夏。
弾けるような色が主役の夏、ブルベ夏はくすむ。
ここ最近、
イエベメイク、ブルベメイクなんてものが至極当然のように根付いて騒がれもしなくなったが
全ブルーベースの民に告ぐ。
あんたらのブルベメイクは甘い。
これが真のブルベメイクだ。

【ブルーマン】
─パフォーマンスアート・カンパニー
設立:1991年
所在:ニューヨーク
巷のいわゆるブルベメイクは甘っちょろい。
ブルベを名乗るならこごで振り切らないと、その名が廃るぜ。
ビタミンCでくすむ
私の肌は、ビタミンCでくすむ。
豊富であればあるほどに、くすむ。
でも、負けるな。
好きな色をまとえ。
心にはイエベもブルベもないのだから。
【参考資料】
◽︎ブルーマン
◽︎スタジオジブリ
千と千尋の神隠し
◽︎千と千尋の神隠し考察
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