「11ぴきのねことあほうどり」におけるイマジナリーとりのまるやきに関する考察
国民的人気絵本「11ぴきのねこ」(作者:馬場のぼるさん)シリーズの中でも
特に私が気に入っているのが
「11ぴきのねことあほうどり」です。

【要約】
11ぴきのねこが唐突にコロッケ屋を経営し始め、出だし好調売切れ御免を連発し、さながら一時期のタピオカ屋ないし唐揚げ専門店の如き成功をおさめておりました。
しかし徐々にその人気にもかげりが出て、売れ残るように。
11ぴきのねこたちは律儀に売れ残りを
「スタッフがおいしくいただきました。」
と言わんばかりに食べる、また食べる。
最初はおいしく食べていたねこたちも、何日か経つとさすがにコロッケに飽きてきます。
「とりのまるやきがたべたい」
という思いに脳を埋め尽くされた彼らの目の前に現れたのは1羽のアホウドリで…
といった具合に物語は展開していきます。
別に理由はないのですが、この物語の登場人物
(人間出てきません)及びアイテムの種類と数を数えたくなってしまったんです。
なってしまったと書いている今、既にやってしまいました。
せっかくなので紹介します。
【登場人物(※人ではない)】
1.とらねこ大将
→白地に青いトラ模様のねこたちの長。
2.一般のねこ×10匹
→青色のねこたち。
いつも腹ぺこ(公式情報)。
3.アホウドリくん
→唐突にねこたちの家に現れた鳥。
「6」のことを「3が2つ」と表現する
アーティスティックな鳥。
4.アホウドリくんの兄弟×10羽
→コロッケ爆食い兄弟。
1羽、バケモノみたいなクソデカアホウドリがいる。
5.眼鏡をかけた黄色ねこ×1匹
→コロッケ持っている。
以下モブキャラ
6.青い車に乗っているピンクのねこと黄色のねこ
7.寄り添って歩く黄緑色のねこ(高)と青いねこ(低)
8.チャリライダーの黄色いねこ×1
9.ピンク頭のねこと青頭のねこ(マダム風)
【登場アイテム】
※目視可能なもの
※コロッケや木は延べ数
1.コロッケ(完成形):127個
→食べかけ:7/127個
2.調理途中のコロッケ:24個
→揚げ作業中:8/24個
→成形作業中:7/24個
→パン粉まぶし作業中:9/24個
3.じゃがいも:42個
→入荷済み:10/42個
→運搬中:14/42個
→洗浄中:9/42個
→マッシュ中:9/42個
4.さかな型の気球:1基
5.ヤシの木:19本
6.謎の草:9株
7.アホウドリくんたちの家:1軒
8.イマジナリーとりのまるやき:13個
9.月
イマジナリーとりのまるやきが13個も出てくるんです。
↑“イマジナリー”にとりつかれている理由はこちら。
売れ残りを律儀に自分たちで食べて処理するあたりがかわいいですよね。
そこがかわいいのにそれを台無しにするとすれば、
パンの自動販売機の設置
及び
フードロス対策アプリでの販売
をすること、でしょうか。
これをするとねこたちがコロッケに飽きる、という流れができなくなり
イマジナリーとりのまるやきが登場しなくなるので
絵本の中に最新のSDGsのアレコレが存在しなくてよかった、と思ってしまった所存です。
余談ですが、
アホウドリくんが「6」のことを「3が2つ」と表現するんです(12-13ページ)。
ねこたち曰く、
「6を数えられない」から「3が2つ」と言っているらしいのですが、
これ、“完全にかけ算を理解した”状態じゃないですか?
3×2=6を「さんにがろく」で暗記しろとはよくいったものですが、それをあえて
「3が2つ」と言うと突然式が立体的に見えてきやしませんか?

かけ算をあえて文章にするんです。
娘が九九の表をみて、
「ねえお母さん?これ2の段は無限に2を足し続ければいいってことでしょ?ってことは9×9=81を忘れたら9を9回足せばいいってことでしょ?足し算って強いね。」
などと言っていて
「おぬしが私が小2の頃クラスメイトかなんかでそれ言ってくれたらワシが算数で苦労することもなかったワ…」
と思いました。
はい。
もしクラスメイトになると誕生日的に私が娘より遥かに若くなるのちょっと不思議です。
あと、“足し算は強い”ということは
他の算は弱いということなのでしょうか。
ちょっとよくわかりませんね。
それにしても、
まさか「11ぴきのねこ」が“さんすうハック”になるとは夢にも思いませんでした。
肝心の“イマジナリーとりのまるやき”の初登場シーンは8-9ページ目です。
要はねこたちがコロッケに飽きるのはここのページ。
“イマジナリーとりのまるやき”は1つ。
全員がコロッケには飽きてしまい更には全員が
“とりのまるやき”に脳を支配されていることを示唆。
読み進めていくと16-17ページで、
アホウドリくんが11羽兄弟であることを知ったねこたちが
1匹につき1つの“イマジナリーとりのまるやき”を展開。
11羽と11ぴきということは1匹につき1羽分の“とりのまるやき”をゲットできるとねこたちの期待が最高潮に達していることがわかります。
加えて、ナチュラルに割り算もできますよ。
11÷11=1
11羽を11匹で平等に分けるという意味だから答えは1。
割り算もこれなら楽しいです、私でも。
ここが個人的名シーン①です。
あまり細かく書き過ぎるとネタバレクソ野郎になってしまうのでちょっと自重気味に書きますね。
個人的名シーン②は24-25ページの
アホウドリ君の家の待合室で
逆立ちしたり、懸垂したりしてふざけているねこたちのシーンです。
他人の家で逆立ちしたり懸垂したりするのシュールだし面白過ぎませんか?
これ、人間で考えてみてください。
初めて自宅に招いた人が、逆立ちしたり懸垂したりしていたらどうですか?
私なら腹捩れるくらい笑います。
相手のことをすごく好きになると思います。
なお、一般的な名シーンはクソデカアホウドリが登場するところ疑惑なので何ページなのかは黙っておきますね。

書いていたら
コロッケでもなく、とりのまるやきでもなく
イマジナリー海藻サラダとイマジナリー焼き芋が私の頭上に現れました。
さあ、どうですか?
本屋さんへ行きますか?
それとも図書館へ行きますか?
はたまたAmazonでしょうか?
大人になってから読んでも「ふふっ」と笑える11ぴきのねこシリーズ。
謎に少しずつ買い集めているのですが、
多分まとめ買いの方が得です。
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ポテトチップスよりも
お・ぬ・し