メンヘラピーマン
水やりをサボると拗ねて
「もう、枯れてやるんだから!」
と、しおっしおになるけれど水をあげるとすぐにピンと胸を張るの。
とてもかわいい。
ピーマンはメンヘラ。
…危うくピーマンを枯らすところだった。
「夕方から雨」
という予報だったので、
水やりキャンセル界隈を決め込もうとしていた。
が、ここのところ降る降る詐欺がすごいからな。
空の野郎、まあそれはそれは演技派で
今にも泣き出しそうな灰色の顔をするのに
こっちが
「じゃあ水やりは延期で。」
と思うやいなや
煌々と太陽光を注いできやがる。
危ねェ危ねェ。
危うく実家の植物も全て枯らすところだった。
母が旅に出るから水やっといてくれと言い残していったことをすっかり忘れておった。
でも安心しろ。
あのあとちゃんと水やっといたから。
レモンバーベナが何やらまずい雰囲気を醸し出しているがきっと大丈夫だ。
水さえ与えておけば、基本的には大丈夫。
なんだか少し人間っぽさを感じて嫌になる。
蚊に刺されながら、ジョウロの先を眺めてため息をつく。
「人間の承認欲求と植物のしおれ具合を重ねないでくださる?」
「あ、ごめん…」
「とりあえずそこの熟れ過ぎて真っ赤になってる実、あんたにあげるから。さっさともいで消え失せな!」
とメンヘラピーマンにブチギレられるなどした。
ああ…
なぜ西日に背中をガンガン灼かれながら絶望せねばならんのだ!
いや違う。
なぜピーマンに怒られなければならんのだ!
世界の縮図を感じて、人生を憂いている暇などないのだぞ。
熟れ過ぎた真っ赤なピーマンは驚くほど甘かった。
人生のほろ苦さとは反比例している。
…さっさと帰ってとっ散らかっているあれやこれやを片付けてやらねばなるまい。
とはいえここ最近の私ときたら、
ピーマンも顔負けのメンヘラである。
ネタ帳に書かれた文言がもうね、
ノビノビのラーメンをヘラヘラしながら堂々と客に出して
「お会計1080円です。」
なんて真顔で言ってのけているくらいにはひどい。
──────────
「不正ですら明るみに出るというのに
私の記事ときたら…」
──────────
「せやかて工藤、言うてたやろ?黒の組織から逃げとるって…」
確かに工藤はこう言っていた。
私はnote公式との冷戦かくれんぼに勝利した。
2025年4月18日、
「鬼さんnote公式こちら、手のなる方へ」
と宣戦布告してから連勝を続けた。
そして本日、100連勝記録を達成した。
(中略)
一度もバレずに100連続投稿というミッションを達成したことになる。
“かくれんぼプロ”になった記念すべき日である。
しかし、noteのバグで“かくれんぼプロバッジ”が届いていない。
いつまでも待っています。
ちなみに
「不正ですら明るみに出るというのに」は
「日の目を見ない」の枕詞である。
要するに、
「ひさかたの」が「光」にかかったり、
「白妙の」が「衣」にかかるのと同じことだ。
「せやかて」が「工藤」にかかるのも同じ原理だぞ。
これ、試験に出るから覚えておくとよかろう。
枕詞について熱く語っていたら
ピロートークと勘違いしたアホから
「今からどう?」
などと何をどうするんだという謎のご提案を受けたことがある。
「うつせみの命を惜しませてやんよ。」
と返したが全く理解しておられぬ様子であった。
こいつ、平安時代に生きてたら全然モテないんだろうなとかなんとか悪態をついたが、平成の世でもモテないわな。
〈原文〉
うつせみの命を惜しみ波に濡れ伊良虞の島の玉藻刈り食む
〈現代語訳〉
現実に生きているこの命をいとおしんで、波に濡れては伊良湖の島の玉藻を刈って食べているのだ。
〈意味〉
せやかて工藤、命が惜しいからよくわからん藻を食って生き延びようとしてるんや。
平成の世でモテなかったのだから、令和の世でもモテないと思う。
ちなみにこのアホの正体は…
モラトリアム・ギャラガーである。
【モラトリアム・ギャラガー|《Moratorium Gallagher》】
誕生日:5月30日(双子座)
出身地:埼玉県ファッキン関東
身長:173cm日本人男性の平均身長+2cm
職業(当時):大学生、自宅近辺のスーパーのレジ
推し:リアム・ギャラガー
兄弟構成:ノエル(兄)クソ野郎、リアム(弟)俺、妹反抗期
好きな食べ物:朝5時に店で食べる牛丼
とはいえDG卒業後、オーストラリアで無事卒業したらしい。
DTを。
こりゃめでてェな。
でだ。
久しく連絡をとっていなかったギャラガーからまた唐突に連絡が来たわけだ。
なんか怖ェよ、となって返信を散々スヌーズして
1週間以上熟成させてから返信したら5秒でレスポンスがあり、
「ヒィィィィ」となっている。
そして今再び、沈黙を貫いている。
いや、熟成を始めたのだ。
お前、ステファン・エドバーグなのか?
華麗なるボレーのつもりか?
勘弁してくれよ…
【ステファン・エドバーグ】(Stefan Edberg)
スウェーデン出身の元プロテニスプレーヤー。
サーブ・アンド・ボレーで世界の頂点に立った。
せやかて工藤、そういうとこやぞ。
ステファン・エドバーグはわかりにくいねん。
セロハンテープなんかハンバーグなんかはっきりせい、っちゅう話や。
この日の夕飯は茨城のプロファーマーが育てたピーマンで作る焼き浸しだった。
魚焼きグリルで魚を焼かない不屈の精神で、ピーマンを焼いた。
ピロートークが鳩ぽっぽ過ぎるトンチンカンが、
ピーマン食べながら赤ワインを嗜んでいる。
次の瞬間、
「しろたへのTシャツ染めし紅の葡萄酒跳ねし秋の夕暮れ」
になった。
意味は
「白いTシャツに赤ワイン溢しやがってふざけるな、秋。」
である。
しおっしおに落ち込みながら白Tを洗うトンチンカンと
依然としてのびきったラーメンをヘラヘラしながら売りさばく私と
それをよそにトカゲが手の上にうんこした話を繰り返す娘。
メンヘラハウスにも秋は来る。
そしてピーマンだって夏を越す。
ピーマンと私のメンヘラ対決はもうしばらく続いていきそうだ。
↑
ピーマン≒テントウムシ≒ヒルガオ
ピーマンで爆弾は作れる。
テントウムシでも作れる。
ヒルガオでは作れない。
【参考資料】
◽︎ピクシブ百科事典
服部平次「せやかて工藤」
◽︎Yattoke!小・中学生の学習サイト
頻出!主要な『枕詞』30語と枕詞213語一覧表|国語 – 短歌・俳句・和歌
◽︎万葉百科
奈良県立万葉文化館
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