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行ってみなければ、見えない景色がある。

6月3日。
仕事仲間と御殿場へ行く約束をしていました。

目的は、アウトレットを見たり、美味しいものを食べたり、温泉に入ったりしながら、ゆっくり仕事の話をすることです。

ところが、前日の6月2日、台風が東京へ向かっていることがわかりました。しかも、ほぼ直撃です(笑)。

そこで、仕事仲間に聞いてみました。
「台風みたいだけど、どうする?」

すると、返ってきた答えは、
「向山さんがいるから晴れますよ。」
でした。

さらにボクが
「台風は東京へ向かってきてるわけだから、ボクたちは途中ですれ違うよね。」
と言うと、

「じゃあ、着く頃には晴れてますね!」
と皆で笑いながら話していました。

そんな根拠のない自信で盛り上がりながら、6月3日の朝を迎えました。


1.晴れると信じて出発

いつも通り、朝6時からのミーティングを終えた後、出発の準備をしました。

仕事仲間が車で迎えに来てくれましたが、外は土砂降り。
傘を差していても濡れてしまうほどの雨で、急いで車へ乗り込みました。

車外は土砂降りですが、車内では仕事仲間が持ってきた音楽を流しながらノリノリです(笑)。

ボクは何度も、
「絶対に晴れると思うんだよね。」
と話していました。

ボクは普段から「晴れ男」と言われることがあります。

仕事仲間も、
「向山さんがいるなら大丈夫ですよ。」
と、なぜか本気で信じています。

もちろん、本当に晴れる保証はありませんが、経験上、口にしたことは実現することが多いと感じていますし、晴れると思って行動したほうが、一日そのものを楽しめると思っています。

そんな前向きな空気に包まれながら、ボクたちは御殿場へ向かいました。

2.最大のピンチ

高速道路へ入ると、雨はさらに激しくなりました。

後部座席から見ていても、対向車が巻き上げる大量の水しぶきが、まるで大きなアーチのようにフロントガラスへ降りかかります。

追い越していく車の水しぶきも重なり、視界が悪くなる場面が何度もありました。

そして、一番緊張した瞬間が訪れます。

前方へ車が入ってきた直後、その車が巻き上げた大量の水しぶきで、フロントガラスが一瞬真っ白になりました。

後部座席にいたボクも、「何も見えない」と思うほどでした。

車内には一瞬緊張が走ります。

それでも、運転していた仕事仲間は慌てることなく、落ち着いて状況を判断し、安全運転を続けてくれました。

その姿を見ながら、改めて思いました。

焦ると、判断を誤ります。
仕事でも同じです。

予想外の出来事が起きたときほど、冷静さが大切なのだと感じました。

3.天気は選べない。でも、行動は選べる。

しばらくすると雨は少しずつ弱まりました。

御殿場へ到着した頃には雨は上がっていましたが、空はまだ少し曇っていました。

それでも、「このあと晴れそうだね。」と話しながら、海鮮丼の店へと向かいました。

そのとき、改めて思いました。

天気は選べない。でも、行動は選べる。

天気はボクたちの管理下にありませんが、その日にどう考え、どう行動するかは、自分で選ぶことができます。

そんなことを考えながら、皆で海鮮丼をいただきました。

4.違う場所へ行くと、違う視点が得られる

台風予報だったこともあり、午前中のアウトレットは、普段より人が少なく、とてもゆったりとしていました。

午後になると少しずつ青空が広がり、アウトレット内からは雄大な富士山を眺めることができました。

数時間前までの土砂降りが嘘のような景色でした。

「やっぱり晴れたよね。」と、皆で顔を見合わせながら笑いました。

お店に入ると、スタッフの方とも自然と会話が生まれました。

ボクたちが、
「うるさくてすみません。」
と声を掛けると、
「いえいえ。店内が賑やかになって嬉しいです。」
と笑顔で返してくれました。

スタッフの方との会話も楽しみながら、買い物をしていると、少しずつ人が増え、施設全体に活気が戻ってきました。

同じ場所でも、時間帯によって空気はまったく違います。

ボクは普段、セレクトショップやレンタルスペースを運営していることもあり、お客様の流れだけではなく、空間の使われ方やスタッフの動き、お客様との距離感なども自然と見ています。

今回も、「居心地の良い空間とは何か」「また来たいと思っていただける場所とはどんな場所なのか」を改めて考えるきっかけになりました。

5.良い仲間との時間

アウトレットを楽しんだ後は、施設内にある温泉へ向かいました。

珍しく立ち湯がありました。
立ち湯といえば、沖縄・瀬長島ホテルの「龍神の湯」を思い出します。

景色を眺めながらゆっくり過ごそうと思っていたのですが、不思議と話題は仕事のことばかりです。

「次は、この数字を追いかけよう。」
「こんな企画も試してみよう。」

気が付けば、次々とアイデアが出てきます。

温泉では自然と肩の力が抜けます。
物理的な距離も近く、リラックスした空間だからこそ、普段以上に本音で話ができるのかもしれません。

改めて、一緒に前を向いて話ができる仲間の存在は、本当にありがたいと感じました。

振り返ってみると、この日も「仕事を忘れるための温泉」ではなく、「仕事をもっと楽しむための温泉」になっていました。

6.一歩踏み出した先にあるもの

今回の一日を振り返って思うことがあります。

もしあの日、

「台風だから。」

その一言で予定を変えていたら、

あの青空も、雄大な富士山も、お店の方との会話も、仕事仲間との充実した時間もなかったと思います。

もちろん、安全を最優先に考えることは大前提です。

そのうえで、何が最も効果的かを考え、判断し、一歩踏み出してみる。

その一歩が、新しい景色や出会い、気付きを運んできてくれることがあります。

仕事も同じです。

世の中には、自分では変えられないことがたくさんあります。

だからこそ、変えられないことを嘆くのではなく、自分の管理下にあることへ意識を向け、努力を積み重ねることが大切だと思っています。

天気は選べない。でも、行動は選べる。

まずは「行動すること」です。

そうすれば、また新しい景色に出会える。

そして、それは、行動した人だけが見ることができる景色なのだと思います。


向山雄治
▼活動・プロフィール
https://humanstory.jp/mukaiyama_yuji/
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