ようこそ、夜ふかし屋へ。
はじめまして。
わたくしは、夜ふかし屋と申します。
名乗るような者ではございませんが、記録係のようなものです。
この場では、「世にも奇妙な夜ふかし」と題しまして、
ほんの数分で読み終える程度の、些細な物語を綴っております。
内容には、現実との境目が曖昧なものも多く、
わたくし自身、正確な分類は致しかねます。
強いて申し上げるならば――
・本来、目にしてはならない記録
・気のせいかもしれない、けれど確かにあった出来事
・誰にも伝えられなかった“報告”の断片
……そういったものを、静かに、記録しているにすぎません。
ご覧いただくのは、夜が更けてからをおすすめいたします。
就寝前、あるいは、すでに眠れなくなった時間帯が最適です。
ただし、一点だけ――ご留意ください。
こちらの物語は、「読むことで終わる」保証がございません。
ごく稀ではございますが、
・読後、現実の感覚に違和を覚えたという方
・まったく記憶にない夢を詳細に思い出したという方
・読んだ内容と酷似した状況に、数日以内で遭遇されたというご報告
……そういった事例が、時折、確認されています。
もちろん、すべて偶然といえば偶然です。
それでも、最後まで目を通されるというのなら。
どうか――ごゆるりと。
夜ふかし屋 拝
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