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今年の杏仕事と、私がずっと作り続けているケーク

あっという間に杏の旬が終わってしまいました。
今年はアシスタントさんが長野まで杏を買いに行くというので、便乗して私の分も買ってきてもらいました。

アシスタントさんからきた写真に胸が高まりました!


びっくりしたのは、ハーコットがまるでフランスで食べる杏のように、甘くておいしかったこと。
近くのスーパーでもハーコットはよく買っていたのだけれど、全然違う!小さな桃くらいの大きさだったのですが、本当にジューシイで甘くあまりにおいしくて、これは加工するのがもったいない!と、そのまま食べてしまいました。

というわけで、ハーコット不在で今年の私の杏仕事は、例年と同じくらいのほんの少し。

ジャムは2種類,セミドライそれぞれ小瓶2つ。コンポートは大きめ2つ。


杏のシロップ漬けは、丸ごとのものと半割りにしたものを1瓶ずつ。丸ごとは昨年ツルヤさんで買った丸ごと杏のシロップ漬けが杏仁の香りがしたので、種から杏仁風味がするといいな、と期待しています。
 
杏のジャムは、去年作ってとってもおいしかった、ネクタリンとの組み合わせ。それから定番、パッションフルーツとの組み合わせで作りました。
2つの果物を合わせたコンフィチュールを作る時は、別々に煮たものを最後に合わせるクリスティーヌフェルベールさんの作り方にならって。

先に買ってたネクタリンがイマイチだったので煮ておいて冷凍し、杏の煮上がり最後に混ぜ込みました。
パッションフルーツはレモン汁と同じ感じで最後に合わせるだけ。これはフランスではよく見かける組み合わせで、最高によく合う。時期的にも国産パッションフルーツが買えるので、必ず作ります。

コンフィチュール(ジャム)は簡単だけど、ここ!という火を止めるタイミングってあるんですよね。軽く煮た方がフレッシュでおいしい気がするのだけど、そんな事は全然なく、ある程度煮詰めたときに、きゅっと杏の酸味が凝縮するタイミングがあります。そこを狙って作るのが楽しいです。
(味見が楽しい。)

それから杏のセミドライも作りました。日本の杏は水分が多くてそのままだと煮崩れやすいので、これを作っておくと焼き菓子に重宝。この辺りは全て「季節を味わう私の保存食」に載せています。

昨年はこの本を作るために、杏の瓶詰めをいつもの3倍くらい作ったので、実はまだ杏の瓶がちらほら残っています。
杏は大好きなので、いつももったいなくて大切に食べるんですが、あっという間にまたシーズンが来てしまった。。

さて、どうやって食べよう。
いろいろ考えて、まずは大好きなケークを焼きました。

スクエア型ですこし表面積大きくして杏をたくさん。


私がいちばんよく作っているケークの配合で。もう暗記しています。
ポイントは、サワークリームが入ること。
こんな暑いときにバターケーキ?と思われるかもしれないけれど、サワークリーム効果なのか、軽く感じるんですよね。
家に来た方にお出しすると、よく「これは何の生地ですか?」と聞かれます。

だから、一般的なパウンドケーキより、やっぱり少し軽く、ふんわりしてるのかなと思います。

杏は沈んだり、沈まなかったり。


実はこのケーク、私がいちばん最初にパウンドケーキの本を作ったときに、間違って作った配合がもとになっています。作ってみたら、パウンド型に入りきらなくて。「あれ?」となりました。そこで分量をなんとなく少しずつ減らして配合を再度構成しなおしたのですが、卵は「1.5個というわけにもいかないよね」と2個のままに。本当は最初のレシピが一番美味しかった気がしますが、、、残念ながらもう覚えてないのです(汗)

何十冊も本を出していると、似ているレシピや、以前の本と重なるレシピも出てきます。
買ってくださる皆さんに申し訳ない気もするのですが、フランス菓子はもともとベースになる配合は決まっていて、そこからアレンジしてできていくもの。

自分なりに「これ」と思える配合ができると、「もうちょっと変えてみようかな」と思って試してみても、結局またそこに戻ってきたりもします。
やっぱり、ベストの配合というのはあるんですよね。
このケークのレシピは、私の中ではそんな「永遠の定番」という感じです。
サワークリームが入るからか、ふわっと少しだけ軽い。サワークリームのコクは独特で、酸味はないので言われないとわからないけれど、入れると明らかに違うんです。

どっしりした重いカトルカールも大好きなのですが、やはり肌寒くなってからの方が美味しく感じます。具材もドライフルーツや、こっくりした味の濃いものによく合う気がします。

それに比べてこのケークは、レモンの皮やオレンジなどのフレッシュなものを混ぜ込むだけでもおいしいし、フレッシュなフルーツを上にのせて焼いてもおいしい。


そして、バターの割合が全体に対して少し少ないので、冷蔵庫に入れてもきゅっと硬くならないところも、夏向きだと思います。

私の定番はシンプルにレモンアイシングをかけるもの。
それから、「パウンド型一つで作るたくさんのケーク」という初期の本にも載せていたレシピ、ダークチェリーをのせて焼くのも好きです。これは缶詰でも、生でも。
今回は杏をたっぷりのせて焼きました。
杏のセミドライでもいいし、シロップ漬けでも。
もちろん市販の杏缶でも作れます。
ドライ杏を煮たものもいいですね。

杏以外なら、缶詰のパイナップルをのせて焼いて、レモンアイシングをかけるのもおいしいです。シンプルな味なのでアレンジ無限。

というわけで今回は、こちらを杏でご紹介します。簡単ですがいくつかコツがあります。

生クリームにサワークリーム混ぜたものを添えて。
これも大好きなクリーム。


みなさんにとっても定番になったら嬉しいです。


杏とサワークリームのケーク

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