肩書きがなくても、残る仕事力を考えるしごとのよりみち記録 #2
会社員として働いていると、どうしても肩書きを意識する。
役職。
部署名。
担当領域。
社内での立場。
名刺に書かれる言葉は、思っている以上に自分を支えてくれる。
肩書きがあると、話を聞いてもらいやすい。
会議でも発言しやすい。
社外の人にも説明しやすい。
自分が何者なのかを、一言で伝えられる。
だから、肩書きは決して悪いものではない。
でも最近、少し考えるようになった。
もし、その肩書きがなくなったら、自分には何が残るのだろう。
会社の中では、肩書きが力になる。
でも、会社の外ではどうだろう。
その人自身が何を考えているのか。
何をつくれるのか。
誰の役に立てるのか。
どんな経験を持っているのか。
結局、最後に残るのは、そういうものなのかもしれない。
若いころは、上に行くことが成長だと思っていた。
役職が上がる。
責任が増える。
給料が上がる。
任される範囲が広がる。
もちろん、それは大事なことだ。
会社員として働く以上、評価されることには意味がある。
でも、年齢を重ねると、別の問いが出てくる。
自分には、どんな仕事力が残っているのか。
肩書きがなくても、相談される力。
役職がなくても、場を前に進める力。
命令ではなく、言葉で人を動かす力。
経験を整理して、誰かに渡せる力。
失敗を、次の人のヒントに変えられる力。
そういう力を、これから育てていきたいと思う。
新規事業を担当していると、自分の力不足を感じることが多い。
思うように進まない。
売れない。
伝わらない。
誰に何を届けるのかが、ぼやけることもある。
でも、その失敗や迷いも、何かの材料になるのではないかと思う。
うまくいった話だけが価値ではない。
うまくいかなかった理由を考えること。
なぜ届かなかったのかを振り返ること。
自分の弱さや焦りを見つめること。
それも、残る仕事力の一部になるのかもしれない。
仕事力とは、単にスキルのことではないと思う。
資料をつくる力。
企画を考える力。
営業する力。
人をまとめる力。
それらも大事だ。
でも、それ以上に大事なのは、経験を意味に変える力ではないか。
自分が経験したことを、ただの愚痴で終わらせない。
反省だけで終わらせない。
誰かの役に立つ言葉に変える。
それができれば、肩書きが変わっても、仕事は続いていく気がする。
会社の中での立場は、これから変わっていくかもしれない。
役割も変わるかもしれない。
働き方も変わるかもしれない。
でも、自分の中に残るものを育てておけば、少し安心できる。
肩書きは、道具でいい。
あればありがたい。
でも、それだけに自分を預けすぎない。
これからは、肩書きよりも、自分に残る仕事力を見直していきたい。
今日の一言。
肩書きよりも、積み上がる力。自分に残る武器を見つめ直す。
