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【 #2026年 #猛暑 】東京が無料サウナ化した日|ウーバー配達で見た人間の優しさと絶望、それでも生きる理由【後編】

東京はもはや無料サウナだった。
猛暑の中で働き、
汗と異臭とストレスにまみれながら見た
人間の優しさと冷たさ。
それでも人が希望を探し続ける
理由を綴るリアルエッセイ。

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前編


■ウーバー配達で見た
人間万事塞翁が馬


2024年の夏。
私はウーバー配達をしていた。

炎天下。
照り返すアスファルト。
鳴り続ける通知音。
スマホは熱暴走寸前。

自分の脳も熱暴走寸前だった。

そんな地獄のような環境の中で、
妙に記憶に残っている出来事がある。

ある日。
汗だくで商品を届けた時だった。
お客さんが玄関先でこう言った。

「暑いですよね。これ飲んでください」

冷えた麦茶だった。たった一本。
値段にすれば数十円かもしれない。
だがその時の私は、
身体より先に心が救われた。
人は極限状態になると、
優しさが異常に染みる。
逆に、何もしていないのに
睨みつけてくる人もいた。

配達員だからなのか?
機嫌が悪かっただけなのか?

理由は分からない。
だが人生とはそういうものだ。

優しさに救われる日もある。
意味不明な悪意に刺される日もある。
まさに人間万事塞翁が馬である。

幸運の裏には不安があり、
不幸の裏には救いがある。
人生は案外バランス良くできている。

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■季節に支配される人類


春は花粉。
梅雨は湿気。
夏は猛暑。
冬は乾燥。

人類はずっと季節イベントに
苦しめられている。
SNSを開けば、

「丁寧な暮らし」
「理想のライフスタイル」

そんな映像が流れてくる。
だが現実は違う。


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