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繊細さんの理性が、壊れそうな夜に。

夜になると、理性が急に饒舌になる。

​昼間の喧騒の裏で居眠りしていたはずの思考は、布団に入った途端に妙に元気になる。
「おまえの人生はこれでいいのか」「あの時の返答は正しかったのか」と、こちらは眠りたいだけなのに、勝手に難題を増やしてくる。深夜に目覚める理性は、だいたいやっかいだ。

​そんな夜に思い出すのが、18世紀の哲学者、デイヴィッド・ヒュームの話。
彼は「世界は本当に存在するのか?」「なぜ物事には原因と結果があるのか?」という根源的な問いを、あまりにも徹底的に追求しすぎた。

​その結果、自己の輪郭も、世界の確実性も、すべてが砂のように指の間からこぼれていく感覚に襲われた。理性の極限で、彼は自分の精神の置き場所を見失い、立ち上がれないほどの深刻な精神的危機に陥ったと記録されている。

​それでも不思議なことに、その偉大な哲学者の姿に私たちは強い親近感を覚える。

私たちもまた、SNSの評価に自分の価値を測ったり、「自分の人生はどこへ向かうのだろう」と真夜中に急に真顔になったりして、考えすぎたすえに自分の輪郭が曖昧になる瞬間を知っているからだと思う。

​ヒュームは、その極限で「私は何者なのか、わからなくなった」と嘆いた。偉大な哲学者も、深夜に、部屋の隅っこで呆然と座り込んでいる私たちと、本質的には変わらない。
そう思うと、少しほほえましく、そして救われる。

​面白いのは、その先の話。


ヒュームを精神的な危機から救ったのは、

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繊細さんにしか伝わらないと思う“あれこれ”をエッセイにしています。 心、気持ち、哲学、人間関係、ニュアンス、毒親、子育て、過去の失敗がメイ…

「チップは洋の文化、心付けは和の文化。どちらも深々と感謝します。特に心付けの場合は、感謝の傘を差し上げます。」