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L’Arc~en~Ciel『heavenly』レビュー:ポップと叙情が交差する成長期の名盤

こんばんは!ヨルでGtを弾いております、Assanです!

連日の酷暑により、寝苦しい夜が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか?

さて、大好きL'Arc〜en〜Cielのアルバムレビューを今月も書いていきます。(そろそろ書くのに飽きてきそうなのに続けられて自分えらい👏)

今月は、3rdアルバム「heavenly」です。


L’Arc~en~Ciel『heavenly』レビュー:ポップと叙情が交差する成長期の名盤

『heavenly』は、1995年9月1日にリリースされたラルクの3枚目のオリジナル・アルバムです。オリコンアルバムチャートで3位を記録(初登場)し、後にRIAJ(日本レコード協会)からプラチナ認定を受けるなど、バンドとしての地位を確立した作品です。
バンドはこの頃、ヴィジュアル系から徐々によりポップ/ポップロック寄りの音楽性に変化しており、『heavenly』はそれを映し出す、比較的明るく親しみやすいアルバムとして多くのファンに愛されています。

収録曲は全10曲、そのうち「Vivid Colors」「夏の憂鬱(」がシングルとしてもリリースされました。



1. Still I’m With You

アルバムの幕開けを飾る爽やかなロックナンバー。芯のあるビートとハイハットのリズムが印象的で、hydeの伸びやかなヴォーカルが真っ先に耳を捉えます。ラルクの「今」が詰まったような力強いスタートで、リスナーを一気に引き込む導入部です。個人的には、この一曲だけでもバンドのポテンシャルが感じられる名曲だと思います。

2. Vivid Colors

先行シングルとして1995年7月6日にリリースされ、オリコンで16位を記録しました。タイトル通り“鮮やかさ”が感じられるポップロックで、kenの軽快なリードギターとhydeのメロディラインが印象的。彩り豊かなサウンドに包まれて、明るく前向きな気分にさせてくれる一曲です。MVも制作され、バンドのアイコン的な存在感の一翼を担う曲です。

3. and She Said

こちらもMVが制作された人気曲のひとつ。ポップな雰囲気を保ちながらも、どこか切なさを含んだヴォーカルが胸を引きます。テンポやビートの動きも心地よく、情景や感情が歌詞とともに瑞々しく浮かび上がります。

4. ガラス玉

イントロから徐々に盛り上がる構成で、中盤以降にかけてドラマチックな展開を迎える壮麗なナンバー。hydeの繊細かつダイナミックな声が、“ガラス越しの世界”のような清らかさと儚さを感じさせます。ファンの間でも根強い人気がある一曲です。

5. Secret Signs

リズムが非常に印象的な一曲。タイトなドラムとベースのグルーヴが心地よく、思わず身体が動いてしまいます。それに乗るように展開するメロディも耳に残り、アルバムの中盤を引き締める役割を果たしています。

6. C’est La Vie

フランス語で「これが人生」。タイトルどおり、ちょっと気まぐれで自由奔放な雰囲気を持つポップソングです。楽曲に漂う遊び心が好印象で、「何が起こっても仕方ないさ」とどこか晴れやかな人生観を感じさせるような、不思議な魅力があります。多彩な音楽性が感じられる一曲です。

7. 夏の憂鬱

こちらもシングルとしてリリースされた楽曲で、アルバムバージョンが収録されています。「憂鬱」というタイトルから想像されるよりもむしろ、ノスタルジックな情感を大切にしたバラード寄りのナンバーです。夏の夕暮れや、せつなさに寄り添うようなhydeの歌声には、聴く人の心に静かに入り込む力があります。

8. Cureless

tetsuya作曲のややダークでミッドテンポのロック曲。hydeとtetsuyaの掛け合いのようなメロディのやり取りがあり、バンドとしての高度な演奏アンサンブルが光ります。しっとりしつつもじわじわと染みこんでくるような緊張感と深みが魅力です。

9. 静かの海で

アルバム中、最長の約7分超の大作。穏やかな海のような静けさの中に、時折ほのかに光が差し込むような幻想的な世界観が広がります。インスト風味のパートも交えながら、まるで心の奥に沈むような時間を演出するバラードトラック。深く心に響く、静謐な一曲です。

10. The Rain Leaves a Scar

アルバムのラストを締めくくる一曲。タイトルのとおり「雨が傷を残す」ような抒情性を帯びたナンバーで、しっとりとしたギターやピアノに乗って、hydeの吐息のような歌声が胸に染みます。アルバム全体の余韻を美しく残す、印象深い最終曲です。


『heavenly』は、ラルクのキャリアの中でも“入り口に最適な一枚”だとよく言われます。理由は、バンドが持つ 叙情的な側面ポップな側面 の両方が自然に溶け込んでいるからです。初期の暗く鋭い作風から、後の大規模なポップロックへと展開していく、そのちょうど中間地点に位置する作品といえるでしょう。

また、収録曲は10曲とコンパクトながら、テンポの良いポップソングからじっくり聴かせる大作バラードまで揃っており、アルバムを通して聴くことで ひとつの物語 を体験したような充実感があります。曲ごとに表情が違いながらも、全体を通して一貫した「透明感」や「心地よい浮遊感」が漂っているのも魅力です。

ラルクに触れたことのない人でも、まずは「Vivid Colors」や「夏の憂鬱」でキャッチーさを味わい、その後に「ガラス玉」や「静かの海で」で深い叙情性に浸ると、このバンドがなぜ長年にわたり愛されているのかが自然と理解できるはずです。

つまり『heavenly』は、ラルクを知るための第一歩でありながら、聴き込むほどに奥行きが増す「長く付き合えるアルバム」なのです。


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