円高と長期金利アップでの資産運用を考える
円高と長期金利アップの株式市場への影響を考えてみます。
円高と金利上昇は、株式市場に複雑な影響を与えます。それぞれの要因がどのように作用するか、そしてその組み合わせがどのように市場に影響するかを詳しく見ていきましょう。
円高の影響
輸出企業への影響: 円高は、日本企業が海外に販売する製品の価格を海外通貨で見た場合、高くなることを意味します。これは、輸出企業の収益を減らし、株価の下落につながる可能性があります。特に、自動車や電子機器など、輸出依存度の高い企業は大きな影響を受けます。
輸入企業への影響: 円高は、日本企業が海外から輸入する製品の価格を円換算で安くする効果があります。これは、輸入企業の収益を増加させ、株価の上昇につながる可能性があります。
海外投資への影響: 円高は、日本人が海外資産を購入する際に有利に働きます。これは、海外投資への資金流出につながり、日本株市場の資金流出につながる可能性があります。
金利上昇の影響
企業の資金調達コスト上昇: 金利上昇は、企業が資金を調達するコストを高めます。これは、企業の収益を圧迫し、株価の下落につながる可能性があります。
投資家のリスク回避: 金利上昇は、投資家にとって債券などの安全資産の魅力を高めます。これは、株式市場から資金が流出し、株価の下落につながる可能性があります。
経済成長への影響: 金利上昇は、企業の投資意欲を冷まし、経済成長を鈍化させる可能性があります。これは、株式市場全体に悪影響を与える可能性があります。
円高と金利上昇の組み合わせ
円高と金利上昇が同時に起こると、その影響はより複雑になります。
輸出企業への二重の打撃: 円高は輸出企業の収益を減らし、金利上昇は資金調達コストを高めるため、輸出企業は二重の打撃を受ける可能性があります。
経済成長の鈍化: 円高は輸出を抑制し、金利上昇は投資意欲を冷ますため、経済成長が鈍化する可能性があります。これは、株式市場全体に悪影響を与える可能性があります。
以下、最近の動向を見てみます。
1 日米長期金利の推移(近年は上昇傾向)
金利は短期的には、金利変動と借入コスト、投資家の資金移動が株価に影響。
しかし、過去30年間の日米の長期金利の推移と日経平均とNYダウの株価推移を比較して見ると、超長期的には相関関係は見られない。
一般的には、以下のように言われている。
・金利上昇 → 株価下落
・金利低下 → 株価上昇
・高金利 → 株価圧迫
・低金利 → 株価押し上げ


2 日銀は長期的な利上げを示唆
内田副総理の発言、少しずつ…、長い目で…、想定される…、急上昇…など、役所言葉では「利上げは想定どおりに実施する」ということです。
急な動きが出た場合には立ち止まります、と植田総裁が就任してから同じスタンス。株式市場への影響も織り込み済みなのか?
◆ 内田発言
注目された日銀の内田副総裁の発言です。これまでの植田総裁の説明に沿った内容で、早期利上げを示唆する表現は特に見当たりませんでした。トランプ政権の政策にも触れ、世界経済の不確実性も強調。マーケットは無難に通過しており、ドル円は150円10銭台、日経平均は37400円前後です

3 日本国債10年利回り1.5%に
G7各国が概ね2.5〜4.5%、日本の低金利も今後、日本もG7水準まで上昇が見込まれる中、積極的に設備投資する企業に注目。
9432NTT:IWON構想
4063信越化学工業 :国内新設工場
9147日本通運:新たな物流拠点
8088岩谷産業:ヘリウムガス設備

4 米国10年債の長期金利
「米国🇺🇸10年長期金利」は、この一年、3.6〜4.8%のレンジ内で推移。
直近は4.2%まで下落、景気懸念の中で株価低下を抑制の効果もある

5 円安下で日本の地位低下から円高へ
短期的には株価低迷要因の円高であるが、長期的には日本企業の海外投資による収益向上に寄与することを信じて待てるか。
【米国市況】円一時4カ月ぶり高値、株4日続落-消費者信頼感が悪化 bloomberg.co.jp/news/articles/… @businessより
東南アジアの方々と都市計画の話をする機会があります。そこでの会話で共通しているのは、日本は物価が安いから買い物のために時々来日するという人が増加しているということです。また、中国との関係を重視しているということです。
かつて経済大国と言われた日本は、国連の関係機関への拠出金や途上国ODAでも期待されていましたが、海外の仕事をしていると現在は米国と並んで中国の国際的な影響力の大きさをを感じます。
30年前と日本とASEAN諸国との立場が逆転しているとも感じます。
円高は短期的には輸出産業が多い日経平均の株価低迷要因になりますが、長期的には日本の国力復活と日本企業の成長に期待し、受け入れたいと思います。
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