名セリフ「速く動こうと考えるな。速いと知れ」考察
休職中につき、日々noteで発信しています。
映画に登場する好きなセリフについて書きます。
「速く動こうと考えるな。速いと知れ」
ご存じでしょうか?
かの有名な映画『マトリックス』に出てくるセリフです。
シリーズの第1作目ね。
キアヌ・リーブス扮するネオが、銃弾をのけぞってかわすシーンが、あまりに有名ですね。
超スローモーションで、視点がぐるりと360度回るという、「どうやって撮ったんだコレ?」が話題になりました。
※メイキングは公開されています。
この撮影手法は「バレットタイム」と呼ばれていて、マトリックスで話題になり(手法自体は以前からあった)、その後の映画やアニメに多大な影響を与えています。
ってのは、前置きでした。長い。
マトリックスは、派手な銃撃戦や爆発シーンが印象的ですが、実は近接戦闘も多かったりします。つまり、殴り合い、蹴り合いです。
それ以前に、ネオとモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)が、畳敷きの道場でカンフーの特訓をするシーンがあります。
正確には、現実世界ではなくて、特訓プログラムの中、つまりバーチャル空間ですが。
そこで、本来の力を発揮できないネオに対して、モーフィアスが言うセリフがこれ。
「速く動こうと考えるな。速いと知れ」
日本語の字幕は上記なのですが、原文のセリフは以下です。
「Don’t think you are. Know you are.」
ちなみに、「吹替版」の日本語セリフでは、
「頭で考えるな。知るんだ」
でした。
英文のセリフは「速い(fastとかquick)」というような単語は出てきません。文脈から、「速いと知れ」という字幕になったようです。
Goodな翻訳だと思います。
英文を単独で直訳すると、「自分がそうだと考えるな。自分がそうであることを知れ」みたいな意味になります。
禅問答みたいですね。
その後、ネオは頭で考えず本能で動くことで、自分がめちゃくちゃ速く動けることに気付きます。覚醒です。
幅広く活用できる元ネタ
映画自体が古い(1999年)ので、すでに語り尽くされている感はあります。
ただ、今でもセリフだったり、設定やシーンなど、多方面で影響を与えているというのはすごいですよね。
「Don’t think you are. Know you are.」は、原文よりも、訳されたほうの言葉が、汎用的に利用できると思います。
あなたはすでにそうなのだから、そうであることを知れ、みたいなニュアンスです。
自分がすでにそうであることに気付いてください、とか、自分を信じてください、みたいなことかな。
よく言われるのが、「幸せはなろうとするものではありません。今が幸せである、と気付いてください」みたいな応用例です。
あなたはすでに○○である
北斗の拳の「おまえはもう死んでいる」に似ていますが、ちょっと違いますね。たぶん。えーと、これはいったん忘れましょう。
生物の中で、人間だけが「他のなにか」になろうとする生き物なのだそうです。
別の動物になろうとするわけではなくて、今の自分に満足できない、今のままではダメだと思っている、他の人や上位の人が優れているように見える、ということなんでしょう。
「もっと、こう変わりたい」「誰かのようになりたい」「さらに上にいきたい」というような気持ちは、行動の原動力になっているうちはプラスなので、悪いことではありません。
でも、それが変なプレッシャーとなって、そうなれない自分をダメなやつだと卑下してしまったり、実際よりも良く見せようとし始めると、自分を見失ってしまうのではないでしょうか。
”””
あなたは今でも十分に頑張っている。
存在自体に十分に価値がある。
自分で自分の価値を認めてあげないでどうするんですか。
自分が生きていることの価値を知ってください。
今のままの自分を認めてください。
それで十分素晴らしいので。
”””
・・・というように解釈することができるかと思います。
最後にもう一度。
「Know you are.」 ノウ、ユーアー。
