【写真1枚で語る ニュージーランド 11】~ 夏の風物詩の上で… ~

Silage Bale サイレージ・ベイル
子供たちが楽しそうに大きな筒の上で遊んでいます。
なかにはアイスクリームを食べているガキンチョも
緑色の大きな筒、これが サイレージ・ベイル
きっと海外や北海道などの牧草地に転がるものを、テレビなどでご覧になられたことがあるかと思います。
夏の牧草地で刈った牧草を丸め、ラップ(写真では緑色)をして冬の家畜飼料にするのです。
夏場に伸びた牧草は、完全に乾かすことをしないでトラクターで刈り入れてすぐにラップ。
ラップをした瞬間から、内部で乳酸発酵が始まり保存をします。
夏と違い冬は牧草が伸びるスピードも遅いので、牛さんや羊さんが食べる飼料が足りません。
それを補うのが、牧草が一気に伸びる夏場に刈り入れてラップをした牧草。
冬の季節までラップ内で乳酸発酵が進んだ牧草は、とても栄養価の高い貴重な飼料となるのでしょう。
それが、サイレージ・ベイル です。
ニュージーランドの夏の牧草地に、大きなサイレージ・ベイルがいくつも転がる光景。
まさしく、ニュージーランドの夏の風物詩です。
そんな環境で育つ子供たちにとって、自分の背よりも高いサイレージ・ベールは、夏の遊び場にもなるのでしょう。
そのサイレージ・ベイル、いつ、どのように作られるのでしょうか。
もちろん私は酪農家でもないので、詳細までは知りません。
ただ、それらはカラッと晴れた夏の夕方から真夜中に作られる。
それも大きなトラクターがヘッドランプの灯りのもと牧草を刈り入れ、それを朝まで一気に丸めて作り上げる。
それは知っている、遠くから見てもいる…
街中の住宅街から、この牧草地に囲まれた片田舎に移り住んで、早くも3年を過ぎました。
そうすると、それまでは知らない果樹園や牧草地の様子を、目で耳で知ることになります。
何をしているのか、その意味がわからなければ、調べてみる…
の繰り返しをしつつ暮らして3年。
なぜに、夏のある日、それも真夜中に巨大トラクターを動かすん?
どうしてヘリコプターやセスナが一日中旋回してるん?
冬の霜が降りそうな冷え込み強い朝に、大きな騒音と一緒に巨大ファンが回るん?
そんなこんなで、真夏のトラクター祭りの理由も調べて納得するのです。
なんせ、夜中に近くで大きなトラクターが朝まで動いていれば、騒々しい。
近くとはいえ、自宅から現場まで1キロは離れている、ましてあちらはお仕事なので文句も言えない。
でもその1キロの間に音を遮るものが何もないのだから、音だって聞こえるという物です。
なんなら会話まで聞こえそう、英語だけど(笑)
ですが、どんな作業をしているのか、なぜに翌朝の雨の心配がない真夏の晴れた夜中に一気にラップをしなければならないのか…
その理由を知って、片田舎に生きいく。
そうすると、それも
「あ~夏の風物詩よな~」
と、少し騒がしい夜でも眠りにつくことができるのです。
私は見慣れた光景なので、もはや反応もしません。
ですがきっと、NZブルーの空のもと、広大な牧草地に転がるいくつもサイレージ・ベイル…
それは、まさしく絵葉書に収まる、見事なニュージーランドの景色です。
その景色に感動する日が、皆様にもおとずれますように。
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