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モヤモヤした気持ちのしまい方

なんとなく、気持ちが晴れない。
誰かに言われた一言が、ずっと心に残っている。
あのとき、もっと違う言い方をすればよかったのかもしれない。
どうしてあんなことを言われたのだろう。
これから、どうすればいいのだろう。

そんなふうに考え始めると、頭の中で同じことが何度も繰り返されます。

「もう気にしないようにしよう」

そう思えば思うほど、なぜか気になってしまう。そんな経験はないでしょうか。

私たちは、モヤモヤした気持ちを抱えると、つい「なくそう」とします。

前向きに考えよう。
気にしないようにしよう。
忘れてしまおう。

でも、心はそんなに簡単には切り替わりません。

だから私は、モヤモヤした気持ちは「なくす」のではなく、まず「しまう」ことも大切なのではないかと思っています。

モヤモヤするのは、それだけ大切にしているから

モヤモヤするということは、心が何かを感じ取っているということです。

悲しかった。
悔しかった。
寂しかった。
納得できなかった。
本当は分かってほしかった。
自分の気持ちを大切にしたかった。

そこには、必ず何かがあります。

だから、「こんなことで悩んでいる自分は弱い」と思わなくていいのです。モヤモヤするのは、心がちゃんと動いている証拠でもあります。

すぐに答えを出さなくてもいい

私たちは、何か問題が起きると、すぐに答えを出そうとします。

どうすればいいのか。
誰が悪かったのか。
自分は何を変えればいいのか。

もちろん、考えることは大切です。でも、心が疲れているときには、答えを探すことそのものが負担になることがあります。

そんなときは、
「今日はここまで」と決めてもいい。
答えは、明日考えてもいい。
一晩眠ってから考えてもいい。
誰かに話してから考えてもいい。

もしかすると、考えない時間をつくることも必要なのかもしれません。

「しまう」と「押し込める」は違う

ここは、とても大切なところです。
気持ちをしまうというのは、「なかったことにする」ということではありません。
無理やり心の奥へ押し込めることでもありません。

たとえば、机の上に広げていたものを、一度引き出しにしまうようなものです。

そこにあることは分かっている。

でも、今は目の前に置いておかなくてもいい。

必要になったら、また取り出せばいい。

心も同じです。

「私は今、モヤモヤしている」

そう認めたうえで、「でも、今は少し休もう」と、自分に言ってあげる。

それだけでもいいのです。

気持ちに名前をつけてみる

モヤモヤしているときは、何がモヤモヤしているのか、自分でも分からなくなっていることがあります。

そんなときには、紙に一言だけ書いてみるのもおすすめです。

「悔しい」「寂しい」「怖い」「腹が立つ」「悲しい」「分かってほしい」

きれいな文章にしなくて大丈夫です。誰かに見せる必要もありません。

ただ、自分の心にあるものを、自分で見つけてあげる。

それだけで、少し気持ちが整理されることがあります。

心にも、しまう場所が必要です

家の中には、いろいろなものをしまう場所があります。

洋服をしまう場所。
本をしまう場所。
大切なものをしまう場所。
すぐには使わないものをしまう場所。

心にも、そんな場所があっていいのではないでしょうか。

全部を今すぐ解決しなくてもいい。
全部を忘れなくてもいい。
全部を誰かに説明できなくてもいい。

「今はここに置いておこう」

そう思える場所があるだけで、人は少しだけ安心できます。

そして、その「心のしまい場所」は、自分自身でつくっていくものなのかもしれません。

誰かに話すことでもいい。
ノートに書くことでもいい。
散歩することでもいい。
好きな音楽を聴くことでもいい。
何もしない時間を過ごすことでもいい。

モヤモヤが消えなくても、大丈夫

大人であっても、子どもであっても、いつも心が晴れているわけではありません。

悩むこともあります。
迷うこともあります。
誰かの言葉に傷つくこともあります。

そして、何日経っても、心の中に残っていることもあります。

それでいいのだと思います。

大切なのは、モヤモヤを抱えている自分を責めないこと。

そして、「早く元気にならなければ」と、自分を急かさないことです。

今はまだ、しまっておくだけでいい。

いつか、もう一度取り出して考える日が来るかもしれない。あるいは、気がついたら、もう必要なくなっているかもしれない。

心というのは、そんなふうに少しずつ変わっていくものなのだと思います。

今日、もしあなたの心の中にもモヤモヤしたものがあるのなら。

無理に消そうとしなくても大丈夫です。

「私は今、こんなことが気になっているんだな」

そう気づいてあげる。

そして、

「今日は、ここにしまっておこう」

と、そっと心の引き出しに入れてあげる。

明日の自分に、少しだけ余白を残してあげる。

それも、自分を大切にするということなのかもしれません。

心にも帰ってくる場所が必要です。

そして、ときには、モヤモヤした気持ちを安心してしまっておける場所も必要なのだと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

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