視覚障がいのある方にもペンシルパズルを遊べるように
目が見えなくなってもパズルを解きたい!
「Touch Puzzle プロジェクト」の始動?
というタイトルにしようと思いましたが、無難な方に置き換えました。
※「ペンシルパズル」「数独」は(株)ニコリの登録商標です。
数独
まずは、視覚情報無しに数独を遊ぶ方法を考えるので、一緒に想像してみてください。数独のルールは知っている前提で話を進めます。
1マスの1辺の長さは2cm程度にします。
盤面は9x9の81マスで1辺の長さは18cmを少し超える程度にします。
素材は「木」にします。
盤面は薄い板で、罫線は細い木を板の上に乗せてくっつけます。
3x3のブロックや外周は太い罫線になるので、その部分は少し太くします。

数字は、1辺の長さが1.8cm程度の正方形の板の上に、同じく木でできた「1」や「2」などのアラビア数字を乗せて作ります。また、1~9までの数字をそれぞれ9つずつ作ります。

初期配置の数字や正答盤面の情報は、予め点字や音声などの情報に変換しておきます。
上に記した道具や情報があれば、視覚情報無しに数独を遊ぶことができると思います。そして、そのような道具はすでにAmazonなどでいくつか販売されています。
ぬりかべ
数独はOKということにして、次は「ぬりかべ」の遊び方を考えます。
ここからが本題です。ぬりかべのルールはこちら。
1. 盤面のいくつかのマスを黒くぬりましょう。
2. 盤面の数字は、その数字が含まれる、黒マスによって分断されたところ(シマと呼びます)のマスの数を表します。
3. すべてのシマに数字が1つずつ入るようにします。また、数字が入っているマスを黒くぬってはいけません。
4. すべての黒マスはタテヨコにひとつながりになっていなければなりません。
5. 黒マスを2×2以上のカタマリにしてはいけません。

この例題を初期盤面として、問題の盤面を2つに分割して考えるようにします。

左手で左の盤面を触って、右手で右の盤面を触るイメージをしてください(左右逆も可)。
右側の盤面にある白丸は、そこが白マスであることを表しています。
また、左側の盤面にある数字の位置と右側の盤面にある白丸の位置は、1対1で対応しています(重要)。
このぬりかべのパズルは、左の盤面で数字の情報を受け取り、右の盤面に白丸と黒丸を配置して解くといった流れになります。
次の図は立体の模型(3DCG)です。

左側の盤面に「数字コマ」を配置して、右側の盤面に「円柱コマ」を配置しています。
円柱コマは2種類あって、少し背が高いものと普通のものがあります。少し背が高いものは初期配置に使用して、普通のものは解くときに使用します。
また、円柱コマには表と裏があります。表は黒丸や黒マスを意味し、裏は白丸や白マスを意味します。表は何もないツルツルの表面ですが、裏は輪っかの溝があります。

基本的に「盤面板」「数字コマ」「円柱コマ」の3つがあれば遊べますが、他にも小道具があります。
2桁の数字を表したい場合は数字コマに下駄を履かせます。
つまり、数字コマを1段高くすることで数字に10をプラスするという意味になります。2段高ければ数字に20をプラスします。
とりあえず、この下駄を「下駄コマ」と名付けます。

今回のぬりかべの問題は5x5の盤面で、ちょうど5x5サイズの盤面板を使っています。4x4の問題で遊びたい場合は不要なマスを埋める必要があります。
とりあえず、マスを埋めるためのコマを「調節コマ」と名付けます。

上記の道具があれば、視覚情報無しにぬりかべを遊ぶことができると思います。実を言うと、これらの道具を実際に作ったことはありません。まだアイデアの段階です。
個人が上記の道具を「木」で作ろうとするとかなり大変な作業になります。
造形物は3Dプリンタで作るのに適していると思います。
本題となるところの説明はこれでお終いです。お疲れ様でした。
図面
図面と内容物についてのPDFファイルがこちらになります。
盤面板の連結方法やその他もろもろについても、このPDFの中に記述しています。ちなみに、このような作業はあまりやったことがないので、ちゃんとしていない部分があるかもしれません。
まとめ
ぬりかべを視覚情報無しで遊ぶことができたら、他の黒マス系パズルや白丸黒丸を配置するパズルなども遊べると思います。もちろん全てではありませんが。
ちなみに、線を引く系のパズルは遊びづらいと考えていました。今は考えが少し変わって、最小単位の線だけではなく、「長い直線」「交差した線」「折れ曲がった線」などの部品をいくつか用意すれば遊びやすくなる気がしています。
視覚情報無しにパズルを解くことは、それがある場合と比べて5倍10倍と難しく感じられるはずです。視覚障がいがあり、かつペンシルパズルを解いたことのない方に上記のようなシステムを理解してもらうのは、実際問題として相当困難であることが予想されます。
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また、この記事で紹介したアイデアと図面は自由に扱ってかまいません。興味のある方は検討や見直しなどを行ってみてください。
