EIGA +学芸員のアウトリーチ
アウトリーチとは、利用者の要望に対し、手を差し伸べて実現することである。博物館としては、①移動展示型(公民館などを利用した移動展)、②講師派遣型(学芸員らによる出張講座、出前講義など)、③教材貸出型(教育用に用意した博物館資料貸出)の3つが考えられる。
博物館体験が新しい世界の見方に繋がり、先の未来にも影響を与える。ジョン・フォークと、リン・ディア―キングは、「ふれあい体験モデル」を提唱した。それによれば、物理的コンテキスト(建物/展示など)・個人的コンテキスト(各人の経験・価値観)・社会的コンテキスト(同行者や博物館スタッフとのかかわり)が体験を形作る。狭義のアウトリーチ以上に、利用者の潜在的要求を掘り起こし、実現することが真のアウトリーチである。
博物館の調査研究や収集保存活動は、展示に比べて人々に知られない部分だが、博物館活動全体の理解を促すことに基づくアウトリーチは、支持者をつくりだす事でもある。 実例では、MieMu(三重県総合博物館)におけるワークショップで、みえぞうくんキャラクター塗り絵を、子供たちを主体にしてもらい、それを展示することで再来動機をつくる、など、ある。他には、参加者が逆転で博物館資料側になり、ガラスケースの中に入ってもらうなどして、資料のストーリーを体験してもらう、という非日常体験的なアウトリーチもある。
アウトリーチは手法の確立をまず目指したことで、かえって、形にとらわれてしまい、形骸化するということもあるので、達成度の評価や改善が有意義である。
博物館の社会的な役割の理解と、その資源を他分野でどう生かせるかを積極的に提示し、人づくり、地域づくりに貢献すべきである。
感想:
近年、張り詰めた中での鑑賞よりギャラリートークやハンズ・オンといったアイディアの中で、楽しく参加型の博物館が求められ実際的にそうなってきたと分かりました。それがリピーター獲得にもなり、又デジタルを取り入れた展示や、地域学校との連携もつよくなり博物館が身近な学習の場になっていくと感じます。
