appropriate と appreciate なぜこんなに紛らわしい?【受験英語攻略編②】(改訂版)
英単語は、孤立していない――語源でひらく意味の地図
appropriate / appreciate から広がる「ap / ad = 〜の方へ」の意味地図
まずは空所補充問題
どちらの単語が入るか考えてみましょう。
We ______ all the support from our fans.
(私たちは、ファンのみんなからのサポートに感謝します。)It is not ______ to interrupt someone while they are speaking.
(誰かが話している途中で口を挟むのは適切ではない。)
今日のつまずき:
appropriate と appreciate
授業や講習で、生徒からよく出る質問が
「appropriate と appreciate の違いがよくわからない」
「読み方がわからない」というものです。
→appropriate(アプロプリエイト) と appreciate(アプリシィエイト)
音も似ており、-pri- / -pre- の違いが聞き取りにくいことも、混乱の原因です。
どちらも ad / ap = 〜の方へ という接頭辞を持ち、語源をたどると違いがスッと入る単語です。
語源で整理する
appropriate は「適切な」「ふさわしい」の意味の【形容詞】
語源分解
ad【接頭辞】(〜の方へ)
propri【語根】(固有の、ふさわしい)
ate【接尾辞】
→ 「自分のものとして取る」= 「適切な」「ふさわしい」
関連語
proper「適切な」「固有の」→ ラテン語 proprius(自分自身の、固有の)
property「財産」「特性」→ proper + -ty → 「固有のもの」→ 財産、特性
注意:appropriate を【動詞】で使う場合は、
→ ad【接頭辞】(の方へ)propri【語根】(固有の、ふさわしい)ate【接尾辞】→ 「自分のものとして取る」
→ 「勝手に自分のものとして使用する」「横領する」の意味になる。
appreciate は「感謝する」「価値を認める」の意味の【動詞】
語源分解
ad【接頭辞】(〜の方へ)
preci【語根】(価値を考える)
ate【接尾辞】
→ 「価値を認めて評価する」= 「感謝する」「価値を認める」
関連語
precious「貴重な」「価値のある」→ ラテン語 pretium(価値、値段)
prize「賞品」「賞」→ 同じく pretium に由来
priceless「値段がつけられないほど貴重な」→ 「価値を測れない」→ 非常に貴重
覚え方の地図(イメージ)
proper / property → 「固有のもの」「自分のもの」
→ appropriate → 自分のものとして取る → 「適切な」「ふさわしい」preci- 系(precious / prize / priceless / appreciate)
→ 価値を意識する → 「貴重」「賞」「感謝」
空所補充の解答
We appreciate all the support from our fans.
(私たちは、ファンのみんなからのサポートに感謝します。)It is not appropriate to interrupt someone while they are speaking.
(誰かが話している途中で口を挟むのは適切ではない。)
お疲れさまでした。今回は紛らわしい単語ということもあり、音だけで覚えていると、区別して暗記するのに苦労していたのではないでしょうか。
次回は、
なぜ、prohibit / inhibit は覚えにくいのか
【受験英語攻略編③】
授業や講習で「これってどういう意味?」と思った単語があったら、ぜひ教えてください。一緒に語源の地図を広げていきましょう。
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