【詩】逡巡
いつもと違うルートでの帰り道
人気作家の小説を取るも気になるカバンの中
今日は気分が乗らない
誰にも何も反応したくない
でも我慢できずスマホに指を走らす
どうしてだろう
どうしても想ってしまう
自分を見透かしているような会話
そよ風の中で微笑んでいるかのようなフレーズ
一方で、必要以上なまでの心配性、気遣い
決して自己開示はしないミステリアスな雰囲気
どうしてあんなに優しくしてくれるの
なぜそこまで気にかけてくれるの
自分には分からない
だから教えてほしい
でもそれを知ろうとするのは自分のエゴ
その気持ちは胸に秘めておこう
ここは現実世界と似て非なる世界
ここでの自分もまた自分
自分の立場に置きかえてみて
今日はこんな話がしたい
明日はあの話の続きが聞きたい
画面の向こう側に想いを馳せながら
どのような会話をしようか考える
それはとても素敵なひととき
お互いにそう想えたらいいな
ちょうど最寄り駅に着く
心の中で投げかけた
大丈夫、大丈夫だから
もう不安にならないで
思っていることを
素直に伝えてくれたらいい
自分には十分に伝わっているから
だから安心して話してほしい
今までありがとう
これからもよろしく
