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きたいな きたいな|#毎週ショートショートnote

奇態な生き物が佇んでいる。


顔は巨大な瓢箪のようで、おっぱいのように前方に盛り上がった形をしており、顔の表面には苔のようなものがびっしり生えている。

服には上下ともにまばゆい光を発している白の勾玉が無数に付いており、風に当たりジャラジャラと音を鳴らしている。


何じゃコイツは!?


ギョロリと黒光りした目玉で睨まれている感じがして金縛りにあったように動けない。


「わが村のゆるキャラ候補『こふんボインちゃん』でございます」


センスの欠片もねえ


全国に数多存在しているゆるキャラの中で目立たせようとする趣旨は理解できる

ただ、キャラが濃すぎるのもどうなんだ
古代ロマンを舐めているとしか言いようがない


「テーマソングがあります」


「来〜い古墳!来~い古墳!乞い古墳請い古墳、恋〜古墳!」



こふんボインちゃんが予想外に甲高い声で歌い出したので腰が抜けるかと思った。


「コーラス隊の女性でして。この曲を古墳パーク内で流します」


こんな役をさせられて気の毒だ

だが、こんなのずっと流されたら古墳パーク内のボランティアの人たちの気が狂う


「いかがですか?村長。他にも目玉から『濃〜い古墳』という名の古代水が」


俺は即断した。




「キモくて不採用!」



(500文字)



■今回のショートショートは以下のマガジンに収めています😌

■小説・ショートショート専門マガジンに参加中です✨️



この記事は、たらはかにさん企画【毎週ショートショートnote】参加記事です。
今回のお題は、裏お題【濃い古墳】でした。


表のお題【恋花粉】はコチラ↓↓↓


この物語を書いた後、実際に『こふんボインちゃん』を書いてみました。



次女にこのゆるキャラの説明を交えながら見せたところ、


「面白~い!!」


という、全く予想外の声をいただいたので戸惑いました(笑)


また、作品タイトルについては、こちらの絵本から発想したものです。


このショートショートは、『きょだいなきょだいな』と何ら繋がりはないですが、タイトルに難儀していたところ、ふとこの絵本が頭に浮かびました。

娘たちが小さい頃によく読み聞かせをしていたのですが、テンポがいい話で、自分も読んでいて楽しくなりました。

こんなテンポでショートショートが書ければ良いなと思っています🙂


次回のお題にも挑戦します。
読んでいただきありがとうございました🍀




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