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地方の映像制作会社、8月の仕事。

地方で映像制作をしている会社って、実際どんな仕事をしているんだろう。

撮影して、編集して、納品する。

もちろん、それも仕事です。

でも、自分たちの8月の仕事を改めて並べてみると、それだけではありませんでした。

地元三重での撮影。

毎月つくっている番組。

採用動画の企画。

YouTube広告の運用。

東京の会社から依頼を受けて、熊本へ撮影に行く仕事。

千葉で大学の研究を紹介する映像の撮影。

海外向けの映像制作。

半年ほど撮影を続けて、ようやく今月請求する仕事。

かなりバラバラです。

今回は少し腹を割って、地方で映像制作をしている小さな会社の、ある1カ月の仕事を書いてみようと思います。

具体的な金額は出しませんが、仕事の規模感が分かるように、

10万円以下
10〜30万円
30万円以上

の3段階で紹介します。

これから映像制作を仕事にしたい人。

地方で映像の仕事をしている人。

自分で仕事をつくっていきたい人。

そんな方に、

「こんな仕事のつくり方もあるんだ」

と、何か一つでも参考になれば嬉しいです。

そして私自身も、同じような志を持つ人たちとつながっていけたらと思っています。


その前に、簡単に自己紹介

この記事から読んでいただく方もいると思うので、少しだけ。

私は三重県を拠点に、映像制作の仕事をしています。

映像制作を始めて16年ほど。

2019年にパートナーと合同会社PIEMEDIAを設立し、現在8年目です。

会社は2人です。

私は主に企画、ディレクション、撮影、編集などを担当。

三重県内の仕事を中心にしながら、依頼があれば全国各地へ撮影に行っています。

パートナーは会社の代表で、自身でもYouTubeを中心とした活動をしています。

2人の小さな会社ですが、企業や行政のプロモーション、採用動画、テレビ番組、イベント、ライブ配信、広告など、映像を軸にいろいろな仕事をしてきました。

そんな会社の、2026年8月です。


「8月の仕事」といっても、8月につくった仕事だけではない

ここは最初に説明しておきます。

今回紹介するのは、8月に請求する案件です。

8月に制作して、そのまま8月に請求する仕事もあります。

数カ月前から進めてきた仕事もあります。

中には、半年ほど撮影を続けて、ようやく完成して請求できるものもあります。

なので、

「毎月これだけの仕事がある」

という意味ではありません。

月によって当然、波があります。

撮影ばかりの月もあれば、編集ばかりしている時期もある。

何日も動いているけれど、まだ請求にはならない仕事もあります。

逆に、以前つくった映像から派生して、編集や広告運用だけの仕事が発生することもあります。

この辺りも含めて、映像制作会社の実情です。

では、実際に8月に請求する仕事を並べてみます。


8月に請求する12の仕事

クライアントが特定されないように、会社名などは出さず、案件内容も一部ぼかしています。

また、金額そのものではなく、案件全体の規模感として3段階に分けました。

30万円以上

・東京|海外向け商品紹介映像制作(約半年間撮影)
・東京の会社|森林関連撮影・熊本ロケ
・三重県|採用動画 企画・運営
・三重県|イベントダイジェストムービー制作
・三重県|ケーブルテレビ空撮番組制作
・三重県|祭り記録DVD制作・写真撮影

10〜30万円

・三重県|海外向け会社紹介映像制作
・三重県|企業の採用動画 撮影・編集
・千葉県|大学研究紹介映像 撮影
・三重県|コンサート記録映像・MV1本制作

10万円以下

・三重県|採用動画企画・YouTube広告代行
・東京|以前制作した動画の英訳バージョン編集

こうして並べてみると、自分でもなかなか面白いです。

同じ「映像制作」という仕事なのに、中身が全然違います。


撮影して編集するだけではない

コンサートを記録する。

祭りを撮影してDVDに残す。

テレビ番組を毎月つくる。

企業の採用動画を撮る。

イベントのダイジェストムービーをつくる。

海外向けの会社紹介映像をつくる。

大学の研究を紹介する映像を撮る。

YouTube広告を運用する。

東京の会社から依頼を受けて、熊本へ撮影に行く。

半年かけて、一つの商品紹介映像をつくる。

一言で「映像制作会社」と言っても、実際にはかなり違う仕事をしています。

自分たちで企画する仕事もあれば、撮影だけを任せてもらう仕事もあります。

編集だけの仕事もある。

他の制作会社やディレクターのチームに入ることもある。

制作した映像を、その後どう届けるかまで担当することもあります。

「映像をつくる」という仕事の前後に、いろいろな仕事があります。


10万円以下の仕事も大切

今回の中には、10万円以下の仕事もあります。

例えば、以前制作した映像の英訳バージョンをつくる編集作業。

採用動画を使ったYouTube広告の運用。

どちらも新たな撮影はありません。

でも、こういう仕事も大切にしています。

映像を一本つくって納品したら、それで終わりではない。

海外向けに展開する。

広告を使って必要な人に届ける。

過去につくった作品から、次の仕事が生まれる。

一つの映像をどう活用していくか。

そこにも映像制作会社ができる仕事があります。


10〜30万円の仕事にもいろいろある

この価格帯には、企業の採用動画、コンサート映像、大学の研究紹介映像などがあります。

撮影だけを担当する仕事もあれば、撮影から編集まで任せてもらう仕事もあります。

同じ価格帯でも、

撮影時間。

必要な機材。

移動距離。

編集量。

求められる技術。

すべて違います。

例えば大学の研究紹介映像は千葉まで撮影に行きます。

一方、地元三重で完結する仕事もあります。

同じ20万円前後の案件だったとしても、実際に必要な時間や経費はまったく違う。

金額だけを見ても、その仕事の中身は分かりません。

これは映像制作の難しいところでもあり、面白いところでもあります。


30万円以上だから、利益が大きいとは限らない

30万円以上の案件も複数あります。

ただ、

30万円以上=利益が大きい

とは限りません。

何日も撮影する。

スタッフを集める。

遠方まで移動する。

機材を用意する。

何カ月も企画や編集を続ける。

そうなれば当然、経費も時間もかかります。

今回の中には、半年ほど撮影を続けてきて、ようやく8月に請求できる仕事もあります。

逆に10万円台の仕事でも、自分たちの得意分野とうまく合えば、比較的スムーズに進められることもあります。

だから私は、売上金額だけでは仕事の良し悪しは判断できないと思っています。

利益だけではなく、

新しい経験になる。

良い作品が残る。

新しい人と出会える。

次の仕事につながる。

そういう価値を持つ仕事もあります。


三重県の会社だけど、熊本でも仕事をする

今回の一覧を見て、もう一つ面白いのが仕事をする場所です。

会社は三重県にあります。

当然、地元の案件が多いです。

一方で、東京の会社から依頼をいただき、熊本まで撮影に行く仕事もあります。

千葉へ撮影に行くこともある。

海外向けの映像をつくることもあります。

地方に会社があるからといって、

その地域の仕事だけをする必要はない。

これはここ数年、強く感じています。

一方で、地元にいるからこそ任せてもらえる仕事もあります。

毎月地域の景色を撮影する番組などは、その代表です。

地域のことを知っていることが価値になる仕事。

全国どこにいてもできる仕事。

全国から呼んでもらえる仕事。

今はその全部が混ざっています。


2人の会社なので、全部を2人でやるわけではない

会社は2人です。

でも、この12案件をすべて2人だけでやっているわけではありません。

案件によっては、カメラマンやクリエイターなど、信頼できる仲間に入ってもらいます。

逆に私が、他の制作会社やディレクターのプロジェクトに、撮影スタッフとして参加することもあります。

案件ごとに必要な人が集まってチームをつくる。

小さな会社だからこそ、そんな動き方をしています。

自社だけですべてを抱え込まない。

自分にできないことがあれば、できる人と組む。

この考え方は、仕事の幅をかなり広げてくれました。


「撮影1日○万円」だけでは考えなくなった

映像制作を始めた頃は、

撮影する。

編集する。

納品する。

それが映像制作の仕事だと思っていました。

でも16年続けていると、少しずつ変わってきました。

企画を考える。

撮影する。

編集する。

番組をつくる。

ライブ配信をする。

広告を運用する。

長期的に広報を支援する。

他社のチームに入る。

地域で継続コンテンツをつくる。

一つひとつは違う仕事ですが、全部これまで映像をやってきた経験から広がった仕事です。

最初から今の形を目指していたわけではありません。

頼まれたことに挑戦して、失敗して、また覚える。

人と出会って、新しい仕事を知る。

それを繰り返していたら、少しずつ仕事の種類が増えていきました。


毎月こんなにうまくいくわけではない

ここも、ちゃんと書いておきたいです。

8月の一覧だけを見ると、

「順調そうだな」

と思われるかもしれません。

でも、毎月こうなるわけではありません。

仕事が重なる月もあります。

少ない月もあります。

提案しても取れない仕事もあります。

想像していた以上に時間がかかり、利益がほとんど残らないこともあります。

撮影が延期になれば、請求も先になります。

会社をやっている以上、そういう波はあります。

私自身も、今でも試行錯誤しています。

だから今回の記事は、

「こうすれば映像制作で稼げます」

という話ではありません。

あくまで、

「地方で16年映像制作を続けている小さな会社の、ある1カ月はこんな感じです」

という一例です。


なぜ、こんなことを書いているのか

今回、案件の価格帯まで出そうと思ったのは、自分の売上を見せたいからではありません。

駆け出しの頃の自分が、こういう情報を見られたら面白かっただろうなと思ったからです。

地方で映像制作を始めて、

この先どんな仕事があるんだろう。

撮影だけで食べていくのだろうか。

地方にいて仕事はあるのだろうか。

そんなことを考えている人もいると思います。

私自身、正解が分かったわけではありません。

今でも考えています。

それでも16年続けてみて、

地方でも、映像を軸にいろいろな仕事ができる。

ということは分かってきました。

地元で必要とされる仕事をつくる。

全国の会社と組む。

自分の得意な撮影だけで参加する。

企画から全部任せてもらう。

一度つくった映像を広告や海外向けに展開する。

いろいろな方法があります。


いろいろなやり方を持ち寄れたら

このnoteを書いている理由の一つも、ここにあります。

「私のやり方が正しい」と伝えたいわけではありません。

むしろ、他の地域で映像を仕事にしている人が、どうやって仕事をつくっているのか、私も知りたい。

地方には、その土地だからできる仕事があると思っています。

それぞれの地域で試行錯誤している人がつながれば、もっと面白いことができるかもしれない。

これから映像制作を仕事にしたい人。

すでに地方で活動している人。

自分で仕事をつくろうとしている人。

そんな同じような志を持つ人たちで、少しずつ周りを囲めたらいいなと思っています。

私たちの8月は、こんな感じです。

皆さんは、どんな仕事をしていますか?

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