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上質世界という「心のアルバム」

今日は選択理論心理学のお話をします。
選択理論を学んでいると、大切にすべき幾つものキーワードが登場します。そのひとつが「上質世界(Quality World)」。

最初に聞いたときは、「あ、俺の好きな上質な空間のことね」(笑)って、誤った解釈をしていました。
選択理論の学びを重ね、
日常の人間関係や自分の感情を振り返る中で、
「ああ、これは人の行動のもととなる大切な場所なんだ」って、少しずつ腑に落ちてきました。


上質世界とは何か

選択理論では、人は基本的欲求を満たすために行動していると考えます。
その欲求が、どんな形で満たされるのか。
その役割を果たしているのが、上質世界です。

上質世界は、
「こうありたい」「こうなりたい」って願う
イメージ写真を集めた、心のアルバム

そこには、

  • 一緒にいたい人

  • 大切にしたい人間関係

  • 手に入れたいもの、体験したいこと

  • 自分が大切にしている価値観や信条

そんな写真が、何枚も貼られています。

私たちはそのアルバムにある写真を
無意識のうちに「現実で実現しよう」として行動しています。
だからこそ、人によって大切にするものが違い、
選ぶ行動も違ってくるんですね。


上質世界は、判断の基準になる

面白いなと思うのは、
私たちは上質世界を基準に、物事を判断・評価しているっていう点です。

意味があるか、ないか。
大切か、そうでないか。
惹かれるか、関心が持てないか。

これらはすべて、
「自分の上質世界に入っているかどうか」で決まっています。

同じ出来事をしても、
ある人はワクワクし、ある人は何も感じない。
それは能力の差ではなくて、
心のアルバムの中身が違うだけなんだと思います。


上質世界は、必ずしも健全とは限らない

ここは、とても大切なポイントだと感じています。

上質世界に入っているものは、
必ずしも「健全」「幸せを生むもの」とは限りません。

執着や依存、
対立的な価値観、
過去の痛みから生まれた願望。
そういったものも、写真として貼られてしまうことがあります。

だからこそ、
上質世界は見直すことができるし、書き換えることもできる」
この考え方が、私はとても大切なんだと感じています。


欲求と願望のちがい

ここで少し整理してみます。

欲求とは、
人が生きる上で誰もが持っている、根源的なエネルギー。
愛されたい、自由でいたい、力を感じたい、楽しみたい。

一方、願望は、
その欲求が具体的な形を持ったものです。

「自由でいたい」という欲求が、
「一人で旅をする」という願望になる人もいれば、
「時間を自由にコントロールできる」っていう形になる人もいる。

願望は人それぞれで、大きく異なるし、変化もします。
だから、上質世界もまた、
固定されたものではなく、
経験や学びによって書き換わっていくんですね。


欲求は、毎日満たされなければならない

選択理論を学んでいて、
現実的で、少し厳しいなって感じる言葉があります。

「欲求は、待ってくれない」

しかも一日は24時間しかなく、
その限られた時間の中で、欲求をどう満たすかを選び続けている。

欲求を満たさない行動を続けていると、
どこかで苦しさが生まれてきます。
だからこそ、自分の欲求を知ること、
そして健全な形で満たすことが大切なんだと思います。


相手の上質世界に入る、ということ

選択理論では、
良好な人間関係の基本は
「相手の上質世界に、自分を入れてもらうこと」だと言います。

そのために必要なのは、正論でも、説得でもありません。

相手を認めること。
興味を持つこと。
話を聴くこと。

「何が好きですか?」
「何を大切していますか?」

そうやって、相手のアルバムをそっと覗かせてもらう。
その姿勢が、信頼を育てて、
互いの上質世界へ相手を入れていくんだと思います。

聞くが8割、話すが2割。

この比率を意識するだけで、
人との関係性はずいぶん変わってくる気がしています。


上質世界を知ることは、自分を知ること

上質世界を学んで感じるのは、
これは「人をコントロールする理論」ではなく、
自分を理解し、人を尊重するための理論だということ。

自分は何を大切にしているのか。
どんな写真を心の中に貼っているのか。

そこに気づくだけで、
行動の意味が少しずつ見えてきます。

上質世界は、誰かと比べるものではなく、
自分自身と向き合うためのもの。

そう思いながら、
自分の心のアルバムを静かに眺めてみようと思います。

ぜひ皆さんも・・・
心のアルバムを見つめてみてください。


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