「明日をひらく言葉」 やなせたかし 著 PHP文庫
朝ドラ「あんぱん」を見て、やなせたかしさんに興味を持ったので買った本の中の一冊。
温かい言葉がいっぱい。
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昨日は過去で、明日は未来。 今だけ現実なんだけれど、 過ぎてしまえば夢だから、 一秒きざみに夢になる。 ──『やなせたかし メルヘンの魔術師 90年の軌跡』p.21
一秒きざみに夢になるというところがしびれます。僕らは電車の後ろ向きの座席に座っているようなものかも。遠ざかっていく過去は、見えるけど、未来はわからない。
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ごくありふれた日常のなかに さりげなく ひっそりと 幸福はかくれています ──『ちいさなてのひらでも』p.70
最近、つくづく思いますが、幸せは、日常の何事でもない瞬間に顔を出します。
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人間が生きていることを感じるのは、 悲しいときのほうが多いんですね。 ──『ちいさなてのひらでも』76
かなしみは、もっとも深いところにある感情だと、吉福伸逸さんが言っていました。
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正義の味方は カッコよくない 傷つくことを 覚悟する ──『もうひとつのアンパンマン物語』p.107
逆に、戦争をはじめるのは、たいてい「カッコ良すぎる正義の味方」です。
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正義でいばっているやつは嘘くさい。 ──『わたしが正義について語るなら』p.111
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まったくです。
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八十歳過ぎると人生のマニュアルがない。 毎日が新鮮でびっくり仰天。 見ること、聞くこと、やること、なすこと、 すべてが 未知の世界への冒険旅行だからおもしろい。 ──『人生、90歳からおもしろい!』p.162
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60代ですでに、マニュアルは、相当ペラペラになっています。
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成功は、求めてそうなったのではなく、 めぐり合ったものなのです。 ──『人生の歩き方』p.182
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そうだよなぁ。まだ成功してないけど。
この本の中で、最も印象的だったのは、以下の一文です。
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最後の入院となったある日、カミさんの体を拭いてあげた。「ああ、天国にいるみたい」とぼくを見て、かすかに笑ったカミさんの顔は今も脳裏から離れない。(p.77)
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いい夫婦だったんだなぁと思います。

