人気順ってなに? 創作大賞2025の中間選考結果の発表があったので、もっと分析してみた
【追記】
文章が拙くて論点が伝わっていないように感じたため、まとめを追加しました。
Talesのウェブサイトの各コンテストページでは、応募作品が「人気順」に表示されます。
この「人気順」って何だと思いますか?
以前から気になっていたので、中間選考結果との関係について調べた結果を別記事にしておこうと思います。
前回の記事のデータをもとにしていますので、もし未読でしたら、こちらの一応まともに書いた分析記事もご覧いただければと思います。
まえがき
例によって、分析に用いたデータは、結果発表の公式記事
(いまだにTALEのままなのがかわいらしい)
および、Tales ウェブサイトのコンテストページに表示される作品リンクカード(2025/9/18AM取得)のみで、作品へのアクセスは行っていません。
なお、リンクカードが取得できなかった2作品のデータは、今回の分析から除外しています。
どこを見ているか?
Talesサイトのトップページからコンテストのページを開くと、数作品が新着順に表示されます。

さらに各コンテストをクリックすると、以下のような表示になります。

各コンテスト応募作品が「人気順」に表示されます。
人気順とは?
さっそくですが、作品の「人気順」と聞いて何を想像されますでしょうか。
かなりの方は、
読み手によく読まれている?
読後の満足度・評価が高い?
ランキングみたいなもの?
ではないかと思います。
一方で、中間選考を通過した作品を拝読しますと、往々にして、
エピソードあたりのPVが1に満たない、スキも片手で数えられる
作品に出会います。
そして、
こんな凄い作品があったのか、
多くの作品からよく見つけたな、
審査する方はちゃんと読んでいるんだ、
と感動を覚えたりもします。
中間選考通過と人気順の関係
さっそく、データを可視化してみましょう。
以下の図に、6つの部門別のデータを示してあります。
横軸は、作品の人気順位を作品総数で割って、0から1までに正規化した順位値。
縦軸は、その順位までの作品の中で、中間選考を通過した作品数を中間選考通過総数で割った値。つまり中間選考通過数の積算値です。

このチャートの、左側の部分を拡大した図がこちらです。

さらに、抜粋したデータはこちらになります。

「ミステリー小説部門」を例にとると、
中間選考を通過した全作品は、人気順位の上位14.2%に入っている。
中間選考を通過した8割の作品は、人気順位の上位11.7%に入っている。
となります。
逆に言えば、
人気順位の上位14%に入っていなければ、中間選考を突破できていない、
とも受け取れます。
「ファンタジー小説部門」、「お仕事小説部門」もほぼ同じ値です。
一方で、「恋愛小説部門」、「エンタメ原作部門」では少し広がり、人気順位の上位3割強の中からすべての中間選考突破作品が出ています。
つまり、穿った見方をするならば、部門によりますが、
人気順で上から14~34%の位置に壁がある
ということです。
どうしてこうなる?
かなり衝撃的な結果ではないでしょうか。
なぜなら、最初に述べたように、
PVが超少ない、スキもない、つまり、読み手が見逃している人気の高くない、そんな中に埋もれている優れた作品を発掘して中間選考を通過させた。
そう思っていたわけですから。
そして、これが正しいのなら、
全体の66~86%を占める人気順位の低いゾーンからも通過作品が現れるはずです。
少なくとも、どの部門もゼロというのは、考えにくいのです。
再び、人気順とは?
このようなデータを突きつけられると、
じゃあ、「人気順」とは何かしら?
という疑問が持ち上がってきます。
ランキングとかとは無縁ではなさそうだけれど、明らかに、それ以外にもっと比重の高い要素の存在が強く示唆されます。
これは何でしょう。
読み手には分からない、「読了率」とかが関係しているのでしょうか?
「作品ピックアップ」と同じような、何らかの別処理がされているのでしょうか?
作品の読み合いなどが影響しているのでしょうか?
しかし、そうだとしても、こんなにスパッと「まるで足切り!?」のように見える結果が得られるのでしょうか?
あるいはもしかすると……。
ここから先は、邪推になるので自重しますが、皆さまも想像するところがあるのではないでしょうか。
まとめ
いろいろと書きましたが、論点は以下の通りです。
選考は、人気とは無関係に、作品内容のみで行っているはず。
にもかかわらず、全通過作品が「人気順」の最上位層にある。
ならば、この「人気順」は、いわゆる人気の順位ではあり得ない。
つまり「人気順」は、何か別の指標を元にした順番と考えるのが自然。
あとがき
本分析はあくまで、データ取得日が中間選考結果発表の翌日であること、また、応募締切時点ではないので、選考結果との因果関係は的外れである可能性もあります。
どうぞご承知おき下さい。
そうであっても、見てしまった以上、覚え書きとして残したいと思ったしだいです。
3回にわたって分析記事を投稿しましたが、結局、いかなる選考過程もブラックボックスなので、わたしたちが真相を知ることはないでしょう。
ただ「もやもや」をおすそ分けしただけでした。申し訳ございません。
最後までお読みいただきありがとうございました。 (よる)
