最近のわたしは、前よりよく笑っている。
何か特別な出来事があったわけではない。
仕事では、今も迷う。思うように伝わらない日もあれば、自分の関わり方を見直すこともある。
ただ、その迷いを家まで持ち帰ることは、ほとんどなくなった。
誰に対しても敬語で話すようになり、感情に巻き込まれそうなときは「今ここ」へ戻る。帰りの車に乗れば、仕事で起きたことは少しずつ遠くなる。
家に着くころには、気持ちはもう切り替わっている。
以前は、一つうまくいかないことがあると、その日全部がだめに見えた。
できなかったことばかりを拾い集めて、自分の中で何度も大きくする。周りの言葉を疑い、まだ起きてもいないことまで心配する。
目の前に楽しいことがあっても、そちらへ顔を向ける余裕はあまりなかった。
今も、失敗はする。
ただ、そこで終わらなくなった。
「次は、どうしてみよう」
そう考えると、失敗は自分を責める材料ではなく、次に試すことへ変わる。
本を読む。気になったことを職場で一つ試す。部下の反応を見る。noteに書きながら、自分の考えをもう一度整理する。
すぐに結果が出なくても、昨日より一つ知っていることが増える。それだけで、今日も少し前へ進んでいると思える。
笑顔が増えたのは、悩みがなくなったからではない。
悩みの向こうに、次にやりたいことが見えるようになったからだ。
向かいたい場所が決まると、何でもない一日の見え方も変わる。
早起きしてパソコンを開くこと。
一冊の本から、使えそうな言葉を見つけること。
会社で試したことに、部下から少し違う反応が返ってくること。
どれも小さい。
けれど、わたしにとっては、行きたい場所へ続く一歩になる。
これまでnoteでは、うまくできなかった自分や、苦しかった頃のことも書いてきた。
それも、間違いなくわたしだ。
でも、それだけがわたしではない。
最近は、失敗した場面だけでなく、その先で起きた変化も残しておきたいと思う。
言葉を変えたら、会話が少し続いたこと。
誰かの反応を見て、自分の方が教えてもらっていたと気づいたこと。
朝の静かな時間に、新しくやりたいことが浮かんだこと。
苦しかった過去から何を学んだのかだけではなく、今をどう楽しんでいるのかも、これからは書いていきたい。
今のわたしは、新しいことを始める前の怖さも、思うように進まない日の悔しさも、その先にある楽しみと一緒に受け取っている。
完璧になったわけではない。
むしろ、やりたいことが増えた分、迷うことも増えている。
それでも朝になれば、またパソコンを開く。
まだ外は暗い。
家族が眠る静かな部屋で、今日やりたいことを一つずつ思い浮かべる。
すると、少しだけ頬がゆるむ。
今日も、自分の行きたい場所へ近づける。
最近のわたしが前よりよく笑っているのは、きっと、その時間が好きだからだ。
