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【オトナになることのうた】竹内まりや その1●大人への階段を上る…「元気を出して」

盛夏ですね。夏バテせぬよう気をつけています。
今週はたいていおとなしく、家で原稿を書いていました。遅れ気味ですけど。すみません。

そんな中でメジャーリーグのスピードウェイでの特別な試合をTV観戦しようと思ったら、降雨によりサスペンデッドゲームになってしまいました。明日、1回裏の途中から再開するようです。1日近く経過してから。

まあサーキットをベースボールの球場仕様にしているだけに、ほかの場所で別の日程で、とはムリでしょうからね。

そういえばソフトウェア開発の仕事をしている頃、隣の部署がプロ野球関連のシステムを作っていて。近い頃にプロ野球で別日に再試合という事態が起こったからなのか、プログラム内に「この場合はサスペンデッドフラグを立てて」みたいな話をしていましたな。会社員時代です。

音楽にかこつければ、Suspended 4thというバンドもいますね。サスフォー。


それでは、今回は竹内まりやについて。

フジロックで共演した山下達郎と竹内まりやの夫妻


竹内まりやは、先週のフジロックフェスティバルで話題になった。2日目の山下達郎の出演時に、彼女がゲストで登場して、「プラスティック・ラブ」を唄ったからである。
今やシティ・ポップの名曲として、世界レベルで認知されている作品である。


この夫婦はお互いのライヴに出ているので、フジロックでの共演の話を聞いても驚きはなかった。ただ、山下達郎のステージで、あえて竹内まりやの曲を演奏するのは貴重だったと思う。

僕は竹内のライヴを観たことはないが、彼女の姿は達郎のステージにコーラスで参加した時に目にしたことがある。
それに加えてもう一度だけ生の竹内まりやを見たのは、同じ飛行機に搭乗した時。もう30年以上前になるが、羽田から出雲に向かう便だった。
僕は竹内と同じ島根県の出身で、たまたま同じ便になったのである。

この【 #オトナになることのうた 】では、かなり最初のほうで山下達郎について書いている。


そういえば先日はTVで『サマーウォーズ』を放送していた。ただ、達郎の「僕らの夏の夢」が流れるエンディングはカットされていた。残念。


閑話休題。

そして竹内まりやにも、大人になることについての歌がいくつかある。
まずは、かの有名な「元気を出して」である。

19才の薬師丸ひろ子に書き下ろされた「元気を出して」


今では竹内の楽曲として広く知られている「元気を出して」だが、元は薬師丸ひろ子に書かれたものだった。
その薬師丸版のリリースは1984年2月で、アルバム『古今集』の1曲目として収録された。もう41年も前になる。


「元気を出して」は、主人公の女性が、失恋した友人を励ます歌である。
この曲には、大人になることについての描写がある。失恋した彼女のことを気づかいながら、曲の後半で<大人への階段を/ひとつ上ったの>と唄われているのだ。
当時、薬師丸は19才。こうした歌を唄うのに、とてもハマる年齢だった。


この歌について、竹内は2013年にこんな発言を残している。

クリス松村 この歌詞はご自分に半分重ねていたりするんですか?

竹内まりや いえ、そういうわけではないです。「元気を出して」は、失恋して泣いている友達を励ますような女の子同士の曲はあまりなかったので、そういうものを作ろうと思って。

クリス なるほど。今のお話を聞いたら、もしかしたら「元気を出して」って別の思いがあるのかなと思って(笑)。

竹内 私はカーリー・サイモンとジェームス・テイラーの夫婦がすごく好きだったんですが、カーリーが離婚後に「TORCH」っていう失恋の曲ばかりを集めたアルバムを出したときに、傷心した彼女を励ますように、失恋した女の子を励ます歌を作りたいと思ったのがきっかけですね。その頃ちょうどひろ子ちゃんからのオファーがあって、天使のようなひろ子ちゃんのあの声ならまさにそのテーマにぴったりだと思って、一気に書きましたね


この「元気を出して」がより一般的に知られるようになったのは、竹内自身がセルフカバーをして、1988年11月にシングルとして発売してからである。


当時の竹内は33才。薬師丸が19才で唄ったことを鑑みると、<大人への階段を>と唄うには、ちょっと年齢を重ねていたような感もある。


ただ、80年代の終わり頃は、それまでの世の価値観が、言わば昭和的な常識が、かなり変わろうとしていた時代だった。
企業の終身雇用制度も曲がり角に差しかかっていたし、早く結婚して身を固めろという風潮もだんだんと引きはじめていた頃。こうした風潮と関係してか、若い世代が「早く大人になれ」と言われることは確実に減退していた。

だから1988年に、33才の竹内がこうした歌を唄うことは、何もおかしくはなかった。


この歌で唄われているのは、ツラい失恋を経験し、悲しい思いが残ったとしても、それは大人への階段を上るということだ、という励ましである。そのことが、青春時代のうちだけでなく、30代になってもあり、となっているわけだ。
つまり……それ以前の世の中であれば、とっくに大人だと思われていたような30代という年齢でも、それがこの当時「まだ大人のなりかけ」であるとして受け入れられる世の中になってきていた、ということではないかと。
今の自分は、そんなふうに感じた。

ちなみに今日の冒頭で書いた、職場のシステム開発で、サスペンデッドフラグがどうこうという話を聞いたのは、まさにこの竹内版の「元気を出して」がリリースされたのと近い時期だった。

(竹内まりや その2 に続く)


インデアンカレー 丸の内店にて
インデアンカレー930円とタマゴ入り+50円。
ものすごい早さでサーブしてくれて
タマゴとピクルス(酢キャベツ)のおかげで
なんとか食べれたような、爽やかな辛さ。
暑さもあって、汗をかきかき

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