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【オトナになることのうた】Saucy Dog その3●大人になるのが怖いよ!「夢みるスーパーマン」

ちょっとだけ名古屋に行ってました。親族の会合がありましてな。
その際に、初めてジブリパークに行きました。かつての愛知万博と同じ長久手にあるので、あの場に赴くこと自体は2回目でしたけど。そのぶん、懐かしさもありましたね(フミヤートの館とかあったな~)。

そこまでよく知らないジブリ作品も多いんですが、それでもジブリパークは楽しめましたね。身内で盛り上がったのは、意外にも五平餅つくりでした。もののけの里にて。

ジブリパークはオープンして、そろそろ3年なんですね。まあテーマパークではあるんですが、アトラクションぽいものが多くないのは、幼い世代を意識しているからでしょうか。それはそれで良かった。
逆に言えば、大昔、遊園地みたいなところはあくまでも小さい子たち向けのレジャー施設だったはず。そしてディズニーランドも最初のうちはそうだった記憶があるのですが、現代のテーマパークの多くは、大人の年齢層の客を取り込むことを意識していますよね。なにせスマホを所持していて、それを扱えないと楽しめない域にまで来ているケースがあるから。
それを思うとジブリパークはまだ子供に向いてるかなと。まあ大人がいっぱいいましたけど(うちも)。

杉並に住んでた頃は、近くなのに三鷹の森ジブリ美術館は一度も行かなかったな~。ビデオの中には録画したままのジブリ作品もあるし。そのうち観ねば。名古屋で買ってきた、しるこサンドも食べねば。

近日はアメリカのベースボールも、日本のプロ野球も、ポストシーズンの試合をちょこちょこ観ています。こないだのドジャース戦でサヨナラ負けを喫したフィリーズのカーカリング投手がうなだれて、その彼にチームメイトたちが寄り添う光景には涙しました。24才かぁ。未来ある若者、頑張ってほしい。

さて、発売された『音楽と人』11月号で、ミッシェル・ガン・エレファントの表紙巻頭特集が組まれています。僕の分では『カサノバ・スネイク』発表時のメンバー4人へのインタビューと解散ライヴの幕張公演のレポートの記事(当時もの)が掲載されています。
そして羊文学のニューアルバム、吉井和哉のニューシングルについてのインタビューをしています。よしなに!

で、今週はその羊文学の武道館公演を観てきました。とても良かった!
アジアツアーの最終日でした。そして、すぐにヨーロッパツアーに出るとのこと。

本当にたくましいバンドになりました。音楽性も、そして人気も上がっていて、素晴らしいです。

ではでは、こちらも魅力あるバンド。Saucy Dogの3回目です。

かつての石原自身を描いたような曲「夢みるスーパーマン」


前回の「煙」はバンドが現編成になったばかりに書かれた曲で、3人の道のりとしては初期と言える頃の歌だった。

それからサウシーは活動を続け、支持を徐々に広げていった。2022年には『紅白』に出場するほどになった。

今回はその翌年、2023年の楽曲について書く。
ミニアルバム『バットリアリー』の1曲目に収録されている「夢みるスーパーマン」である。疾走感のあるギター・ロックだ。

これには、<大人になるのが怖いよ/理想と現実のギャップ認めたく無いし/誰かに縋(すが)っていたい>というフレーズがある。

この歌については、リリース当時に本人たちが取材で話している。

――楽曲ごとに制作時期がばらばらとのことでしたが、例えば1曲目の「夢みるスーパーマン」は?

石原:この曲と「そんだけ」は最後に作りました。締め切りまで2週間ぐらいで残り2曲を作らないといけなくて。本当にしんどかったけど、意外と歌詞はスムーズに湧いてきました。「夢みるスーパーマン」は昔の自分を見ているような感じなんですよね。けっこう本音の部分を書いたというか。自分のことをいい人間だと思いたいという、理想と現実のギャップを自分の中で埋めていくことが生きるってことなのかなと思うんですけど、この曲は理想に縋って生きていた昔の自分に向けて書いた感じです。


昔の自分の、本音のところを書いた曲。そこには理想と現実のギャップがあった、とのこと。
つまりこの歌の根底にあるのは、かつての石原慎也自身ということのようである。

大人になることを怖がる自分を客観的に捉えた歌詞


もうひとつ、同じくこのミニアルバムについてのインタビュー記事から。

石原 1980~90年代っぽい音に新しさを加えた曲にしたかったんです。歌詞に関しては、「アンパンマン」のカバオくんのイメージですね。カバオくんって、よく「助けて! アンパンマン!」と言うじゃないですか。この曲の主人公はそういう感じだなと。

──「ヒーローねぇお願い! 僕をここから出してよ」という歌詞もありますからね。この曲の主人公像はどこから生まれてきたんですか?

石原 この曲はドラマ「スーパーのカゴの中身が気になる私」の主題歌のお話をいただいてから脚本を読ませてもらって、自分の中で咀嚼しながら書いて。嘘がない言葉にしたいので、ドラマの主人公と自分とをすり合わせた結果、「俺もこういうふうに思ってたことあるよな」と思い出して。……俺、自分のことをいいヤツだと思ってたんですよ。「めっちゃ性格いい」と思ってたんですけど、ゆいかに「慎ちゃん、性格よくないところあるよ」と言われたことがあって。そのとき、めっちゃ怒っちゃったんですよ。でもあるときに、人に「性格よくない」と言われただけで怒るとか性格悪いな、理想の自分と現実の自分のギャップがあるんだなと気付いたんです。その頃の自分を思い出しながら書いたところもありますね、「夢みるスーパーマン」は。

──当時の石原さん、性格よくなかったんですか?

せと 性格はいつでも悪いです。

石原 やめろよ! いつでも悪いは言いすぎだろ!(笑)

せと (笑)。しかも友達に「自分で性格悪いって認めたらラクになるで」と言ったらしくて。

石原 俺もそうだったから。バンドをやっていて「俺が悪かった」と思うことが何回もあったし、「自分はそんなに性格よくない」と認めたらラクになったので。

せと そのあとは冗談で「性格悪っ!」って言えるようになったので、前より仲よくなりました。

石原 性格がいいとか悪いとか、その基準も人それぞれじゃないですか。その違いを認めてるから仲よくやれてるのかなと。

せと まとめた(笑)。

秋澤 (笑)。誰にでも当てはまる歌詞だと思いますね。


この曲はドラマの主題歌として書かれたものだった。『スーパーのカゴの中身が気になる私』という話である。
MVも、そのイメージに寄せて作られている(スーパーマンなのか、これ)。


しかし『アンパンマン』のカバオくんのイメージとは。カバオくん……だいぶ笑えそうなキャラである。

そして石原の言葉の中では、自分をいい人間だと、いいヤツだと思っていたということが、どちらの記事でも語られている。そこが理想と現実のギャップだった、と。

どのぐらい昔のことを指しているのかはわからないが、いずれにしても当時の石原は、自分で思っている自分の像が実はそうではなかった、理想と違っていた、という話なのだろう。
ここは僕の読みだが、その中には、おそらく子供っぽい部分があったのではないかと思う。だから<大人になるのが怖いよ><誰かに縋(すが)っていたい>という歌詞になっているのではないだろうか。

石原がこの歌を書いたのは20代後半の頃。タイアップがあったこと、それからカバオのイメージもあったりで、決して直接的ではないものの、過去の自分自身のリアルさをうまく対象化して、突き抜けた楽曲にしていると思う。

言い換えれば、この曲を書いた時期の彼は、子供っぽさがあったかつての自分を……大人になるのを怖がっていた自分のことをちょっと客観視して書いた、ということではないだろうか。

<Saucy Dog その4 に続く>



ジブリの大倉庫にある
ミルクスタンド シベリあんにて
シベリア(こしあん)、380円。
小さめだけど、おやつ的に。
ま、シベリアですな~。
『風立ちぬ』に出てくるお店とは知らなんだ

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