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ZINEを作るならまず表紙から、わたし流の本デザイン記録まとめ

去年の5月から、エッセイや日記をZINE(自主製作本)にして販売する活動を始めました。楽しくて夢中になってしまい、気づけば3冊もの本が生まれ、現在は5月に開催する本の即売会「文学フリマ」に向けて新刊を制作しています。

大事な著書たち

誰に頼まれたわけでもなく、好きなテーマで書きたいものを書き、書きたくないことは書かず、独断でタイトルをつけ、好きなイラストやフォントを使った表紙に包まれた本を作る。この自由さがすごく好きです。

いざZINEを作るとなると、執筆以外にも企画や校正や印刷所選びなど、やるべきことが意外とたくさんあります。ひとりで作るなら、これら全ての役割をひとりで担当するわけです。


数ある工程の中でわたしが特に好きなのは、表紙のデザイン!

表紙を決めるタイミングについて、企画や執筆がある程度進み内容のイメージが固まってきてから取り組む方も多いですが、わたしは一番最初の段階で表紙のデザインに取り掛かります。

もちろんどんな流れで作るのかは人それぞれですが、個人的にはどうしても最初にデザインを決めたいのです。なぜかというと、最高の表紙を最初に作っておくと「この本を世に出さないわけにはいかない!」と自分を奮い立たせられるから。サボり魔のわたしにはこの追い込み方が一番いい。


初めてZINEを作ろうと思った時、細かい工程は全くわからなくて、でも書きたいことはぼんやりと決まっていました。仕事に関するエッセイ集を書きたい。noteの下書きに入れていた『わたしが明日会社にいなくても、』というタイトルを使いたいなと。

本の元ネタはnoteの下書きでした


もしこれを本にするとしたら。表紙は絶対に夜をイメージしたデザインにしたい。残業をテーマにして、電気のついたオフィスビルを配置したらよさそう。静かで無機質な感じにしたいから、あえて人のイラストは載せない。タイトルを目立たせたいからシンプルかつ大きく縦書きで。

脳内に浮かんできたアイデアを忘れないよう、Canvaでイメージだけ残しておこうと思いました。いつもnoteで使うサムネイルはCanvaで作っていたので、操作に慣れていたしちょうどいいなと。もちろん本の表紙を作るのは初めてです。

夜空の手書きイラストを背景に置く。月とビルのイラストを重ねて、色を薄い黄色に統一していく。テキストは明朝体フォントの縦書きで大きく配置。そして完成したのがこちら。

これ、もう完成形でいいのでは!?と思うくらい、わたしの脳内がそのまま形になりました。かわいい。これを絶対に印刷したい。この表紙に見合う文章を書きたい。

先に表紙ができたおかげで執筆意欲が最高潮になり、その勢いでZINE作りを進めることができました。慣れない、知らない作業ばかりで疲れることもあったけれど「わたしがここで諦めたら、あの表紙が本として生まれることはないのだ」と思うと頑張れたんです。

文章を書ききり完成までたどり着いた時、配置やサイズは少々修正を加えたけれど、結局ほぼ最初に作ったデザインのまま入稿することにしました。

完成品!かわいい!!

1作品目の『明日わたしが会社にいなくても』を書いている最中に「もし2作品目を作るなら⋯」と妄想がふくらんでしまい、アイデアを残しておくためにまたCanvaで表紙を作ったらテンションが上がってしまって。

結局、同時進行で2作品目の『退職無職マニュアル』も作りました。初のZINE作りでとんでもなく無茶なスケジュールをこなすことになったのですが、今ではそれもいい思い出。

この表紙はCanvaのテンプレートをベースにしています。「表紙」と検索するとたくさんのデザインが出てくるので、好きなものを選び色や配置を変えアイテムを加えていく形で作りました。これが一番簡単なので、初心者の方にもおすすめ!

この色味が好きすぎる
見てるだけでも楽しい


わたしの場合、表紙の作り方は以下3パターンに分かれます。

  1. テーマやモチーフを決める(例:夜、月、残業)

  2. テーマカラーを決める(例:くすみグリーン)

  3. 使いたい素材ありきで考える(例:好きな人に描いてもらう)


去年末に新刊の『ソロアラサーインワンルーム』を作ったのですが、これは3番目のパターンで表紙を決めました。

自分が家に飾りたい本を目指して


これまでに作った表紙はCanva内の素材のみを使っていますが、『ソロアラサーインワンルーム』では表紙と裏表紙のイラストを描き下ろしていただいたんです。

お願いしたのは、アイコンを描いてくださったのがきっかけでファンになった、イラストレーターのハコさん!かわいさや色使いの素晴らしさはもちろんのこと、夜や宇宙を表現された絵がとっても素敵で。

今回の本ではひとりで夜を越える寂しさとワクワクする自由の同居を書いていて、ハコさんの描いた絵で本を作りたい!という気持ちからイラスト制作を依頼させていただきました。

「推しが新作をわたしの本のために描き下ろしてくれる」というありえないシチュエーション。贅沢で幸せすぎる⋯!「絶対にいい本を作るしかない」というモチベーションにもなります。いただいた素材を使用して、背景や配置はいつも通りCanvaで行いました。

イラスト制作を依頼する際には、ラフ案、イラストの内容(具体的に)、予算、納期など、検討に必要な情報をなるべく細かくお伝えしています。会社員時代、制作業者さんにグッズの発注を行ったことがあり、その時の経験が時を越えて活きました。感謝!

実際に送ったラフ案


丸々ひとりでデザインするのも、デザインやロゴを好きな人に作ってもらうのも、それぞれの楽しさがあります。どちらにせよ、自分の「作りたい」が形になるのって本当にワクワクする!


そしてわたしは、2ヶ月後の文学フリマ出店に向けて新たな本を作り始めました。もちろん表紙はすでにあります。

どちらもよくて迷っている

タイトルは『本づくり日記(仮)』。人生の中に突然「本をつくる」というプロジェクトが現れ、夢中になって楽しんで、本をつくること・届けることに向き合ってきた1年間を残しておきたい!という気持ちから制作を決めました。

今回は使いたい紙があるので、文字や素材は極限までシンプルに。2パターンの表紙はどちらも気に入っていて、入稿までに悩みながら決めていきたいなと。この表紙で本を生み出すことができるのはわたししかいないので、本文の執筆を頑張っていきます。


もしこれからZINEを作るなら。まずは表紙から考えてみるという選択肢もあるよ〜ということで、ひとつの案として参考になれば嬉しいです。本づくりを自分流で自由に楽しめますように!


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