ひとりの毎日は、静かで寂しくてとても自由だ|ソロアラサーインワンルーム
最寄り駅から徒歩12分、20平米の小さなワンルーム。ここがわたしの城。まもなく2回目の更新月を迎える。
ここ数年で起きた目まぐるしい人生の変化を、この部屋はすべて知っている。
転職して引っ越しをして、人生を一新しようと新たなスタートを切ったこと。転職先で残業が続き、深夜まで家に帰ってこなかったこと。メンタルを病んで、身体が動かずベッドから出られなくなったこと。会社を辞めてからは、明け方に寝て夕方に起きる生活を繰り返したこと。誰とも会いたくなくて、ずっとずっと家に居たこと。
毎日飽きるほど寝たら少しずつ元気になってきて、部屋の窓から見る西日が綺麗だと知れたこと。久々に家で炊いたごはんが、大げさなくらい美味しかったこと。ゴミを捨てて換気をしてベッドのシーツを洗った日は、部屋が生き返ったような気持ちよさを感じたこと。
大好きな部屋とずっと一緒にいたくて、少しずつ在宅の仕事を始めたこと。ずっとパソコンの画面にかじりついて、目も姿勢も悪くなっていったこと。午前中に起きられる日が増えてきて、1日8時間働けるようになったこと。友だちとの約束や推しのライブのために、部屋を空ける日が増えてきたこと。
たくさんの始まりと終わりを、大切な節目を、堕落から社会復帰までの過程を、この部屋は知っている。
人生がうまくいかなくなったとき、選択に迷ったとき、誰にも相談できなかった。それは見栄だったかもしれないし、なんて言葉にしたらいいのかもわからなかった。
みんなと同じになりたかった20代、想像していた大人になれていない30代、仕事も人間関係も全部もっとうまくやりたかったのに。いつもいつも人生に満足できない。
そんなことを毎日ぐるぐると、この小さなワンルームで過ごしながら考えてきた。
「おはよう」も「おやすみ」も「ただいま」も「おかえり」もない、ひとりだけの静かな日々。正直寂しさを感じることもある。けれどそれ以上に、この自由は心地よくもある。
働いたり休んだり、こうして夜な夜な文章を書いたり。昼寝をしたり夜ふかしをしたり、ありえない時間に激辛ラーメンを茹でたりもする。いまのわたしのメンタルと身体には、この静かで気ままな暮らしがしっくりくるのだ。
外から見たら、ひとり孤独な日々に思えるかもしれない。でも当の本人は自分の選んだ暮らしがわりと気に入っているのだから、それで十分じゃないか。
寂しさも自由も大事に抱えたまま、このワンルームの契約を更新しようと思う。あと2年、この部屋と一緒に生きていく。これからどんな人生になるだろうか。
25歳から34歳、いわゆるアラサーと呼ばれる世代。人生の中間地点に向けて揺れ動く不安定な感情や日々を、新鮮な記憶のまま言葉にして残しておきたい。そんな想いから『ソロアラサーインワンルーム』という本をつくりました。
無理はしないけど悲観もしない、等身大で生きる覚悟と開き直りの様子を詰め込んだエッセイ集です。
即売会イベントに出店したり、通販なども行います。最後に試し読みも載せたので、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです!

ソロアラサーインワンルーム
20代後半から30代前半、いわゆるアラサーと呼ばれるこの年齢。
若手から中堅へ、人生の中間地点へ。
仕事も人間関係も暮らしも、変化を求めてはまた疲れての繰り返し。
とはいえそろそろ、そこそこの人生に仕上がっていないとまずい気もする。
これからの選択、いったいどうする?
小さなワンルームで日々悩むアラサーの、脳内会議や感情を書き連ねたエッセイ。
独身ひとり暮らしで家族は縁遠く友人も少ない。
フリーランスなので所属する会社もない。
社会から外れ遠くの惑星で暮らしているような、宙に浮いた居心地。
誰かと生きてみたい気持ちもあるけれど。
寂しさと引き換えに手にした静寂と自由を、心から愛してもいるのです。
「自分なりの人生を考えて、自分の選択を信じてみたい」
そんな人に届きますように。
出店情報
【文学フリマ東京41】
🗓11/23(日) 12:00〜開催
🏢東京ビッグサイト 南3・4ホール
📍ブース:ち-36(深夜新聞社)
📕Webカタログはこちら
https://c.bunfree.net/c/tokyo41/4F/%E3%81%A1/36
【ZINEフェス東京】
🗓1/10(土) 12:00〜開催
🏢産業貿易センター 台東館
【通販】
🛒BOOTH
11/23(日)文学フリマ出店以降、随時発送いたします。
【書店さま】
11/23(日)文学フリマ出店以降、随時発送いたします。新たなお取り扱い希望も大変嬉しく、youan.0101s@gmail.comまでお気軽にご連絡ください。
試し読みはこちらから!
