ひとりではなく誰かと一緒に書く、『原稿をする会』に参加してみた
ここ数週間は、即売会への出店に向けて新刊本の制作に没頭しています。タイトルは『本づくり日記』。個人制作本という概念に出会い、自らエッセイや日記を紙の本にした1年間の記録を1冊の本として綴じたいと思い、執筆を進めてきました。

そんな『本づくり日記』の入稿締切2日前。2026年4月11日に開催された『原稿をする会』に参加してきました!最高の1日だったのでレポート記事を書きます。
『原稿をする会』は印刷所のするるさんと富士フイルムの同レボさんが主催していて、その名の通り「皆で集まって原稿を進めよう!原稿をしないと部屋から出られません!」という趣旨です。
過去回に参加した方の投稿やレポートを読んでからずっと気になっていて、いつも家でひとり引きこもりながら原稿を書いているので、たまには環境を変えてみたいと思い申し込みました。参加条件は〝原稿をしたい人〟ただそれだけ。
当日の朝、会場には約50名の参加者が集合。広い会議室の中で、1人につき長机1本が割り当てられます。3席分のスペースがあるので、荷物も資料もガジェットも広げられるし、隣を気にせずゆったり過ごせるのが嬉しい!
スケジュールも決められていて、作業50分と休憩10分を1セットとして6回繰り返し、12時頃には約1時間の昼休憩があります。そして10〜17時まで会場外に出ることはできません。まさに缶詰状態。原稿をする以外の選択肢がない。
1日の流れや撮影OK/NGエリアの説明を聞き、アナウンスが流れ、いよいよ10時に開幕!全参加者が一斉に作業を開始します。


わたしは一次創作の字書きですが、参加者は絵描きの方が多かった印象です。筆記音やタイピング音が静かに流れる空間が心地いい⋯!基本的に参加者同士の交流はなく、黙々と作業を進めていく形です。
わたしは元々執筆の波が激しく、気が乗ったタイミングで集中して一気に書き上げたいタイプ。有名なポモドーロ・テクニック(25分作業して5分休憩する)にはハマれなかったし、今回も「1時間ごとに10分も休憩があるのは多すぎるかも」と思っていました。
もちろん休憩時間中であっても作業を進めていいのですが、今回はあえて案内されたスケジュール通りに動いてみることに。これが想像以上によくて⋯!50分という作業時間が自分に合っていたみたいで、区切りがあると集中できるんだなと初めて実感できました。
会場には飲み物やお菓子がたくさん用意してあり、好きなタイミングで調達することができます。
創作においてカフェインが必須のわたしにとって、コーヒーと紅茶が飲み放題なのはとてもありがたいポイント!モノクローム&カラーズさんが提供する紅茶はノーベル賞の晩餐会で振る舞われたものらしく、本当においしくて何杯も飲んでしまいました。
お昼には、差し入れとしておにぎり、サンドイッチ、サラダ、ドーナツが登場します。飴などの音が出ない食べ物以外は持ち込み禁止だったので「空腹にならないだろうか⋯」という個人的な心配がありましたが、まったく問題なし。


その他にも、本づくりに役立つ資料やサンプルが置いてあったり、相談コーナーが設けてあったり、撮影ブースでは推しのアクスタやぬいで記念撮影をされている参加者の方もいました。
お昼には富士フイルムさんの巨大印刷機を見学する会が開催され、大勢の大人たちが「わ〜」「すご〜い」とリアクションしている光景は、社会科見学みたいで微笑ましかったです。

同じスケジュールで机に向かい、休憩して、また書いて。この環境が想像以上によくて集中でき、かつてないほどに原稿が進みました。
個人的に立てていた目標は、ゲラの印刷までを終えること。自宅にコピー機がないので普段はコンビニのネットプリントを使っていますが、印刷代が結構かかるので⋯ここで完了できたらラッキーという気持ちでした。
実際の完了タスクはこんな感じ。
・本文5,000字
・大項目/小項目作成
・目次作成
・InDesignで組版
・ゲラ印刷

終了時間17時までに、無事にゲラ印刷を終えました!!あとは赤字を入れて修正するだけ。真面目に原稿をしたので無事に部屋から解放され、スタッフの方に脱出成功を祝ってもらいながら会場を出ました。
誰かと書く時間がこんなにも居心地がいいなんて、人がいる空間で原稿を書いたことがなかったので新体験でした。そしてこの世界には自ら言葉を書き(絵を描き)作品を生み出そうとしている人がこんなにもたくさん存在するのか⋯と身を持って知れたことが嬉しかったし、刺激にもなりました。
信じられないことに参加費が無料なのですが、お金を払ってでもまたあの空間に行きたいです。また開催があればぜひ参加したい、最高のイベントでした!
そして後日談。あまりにも最高の体験だったので、翌日もまったく同じスケジュールで『セルフ原稿をする会』を自宅で開催しました!

お菓子、おにぎり、パン、ドーナツ、そしてコーヒーは飲み放題。8時半に起きて掃除と洗濯を終えておき、食料と飲み物を調達して10時から作業開始。忠実に実施するために、するるさんの『原稿しないと出られない部屋タイマー』を使用しました。
リアルタイムで利用者が表示されるので「今どこかで原稿をしている人がいるのか⋯」と思うと励まされます。

『セルフ原稿をする会』もかなりよくて、今後定期的に開催していきたいなと。
そして2日後の締切を迎えましたが⋯無事に入稿完了!嬉しい!!正直『原稿をする会』がなければかなり厳しかったです。なにより、わたしの創作活動スタイルに新たな選択肢が増えたことが嬉しくて。
〝ひとりで書く〟から〝誰かと書く〟に挑戦したことで、これまで知らなかった体験や方法を得ることができました。これからの原稿ライフをもっと楽しめそうです。ありがとうございました!


