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ひとりで生きることを選ぶのは、こわくて自由だった


わたしはいま、限りなくひとりだ。

所属する会社はないし、気の許せる恋人も、家で帰りを待つ家族もいない。今日も明日も。

仕事も食事も睡眠も、平日も土日も連休も、ほとんどの時間を小さなワンルームの中で過ごしている。たったひとりで。



少し前までは、会社員だった。深夜も土日も関係なく働いていて、毎日だれかと顔を合わせていたし、人の気配がする中で仕事をするのがあたりまえだった。

そんなせわしない毎日を送っていたにも関わらず、スケジュールをこじあけて恋人や友人との予定を入れた。どんなに疲れていようが、身近な人と定期的に会うことはあたりまえだった。



わりとアクティブなタイプのOLだったと思う。だけど気がつかない内に、毎日の長時間労働で身体とメンタルがやられてしまっていたようで。

突然会社に行けなくなった。人と会うのがしんどくなった。街中で聞こえる会話さえもうるさくて、電車もオフィス街もおしゃれなレストランも、ぜんぶぜんぶムリ。



あたりまえだった毎日に戻れる気がしなかった。もう身体も性格も別人みたいだし。リセットして、立て直したかった。

だから一度、ひとりになることを決めた。

会社を辞めて、恋人と別れた。極端な選択だなあと思いつつ、他の方法が思いつかなかった。



あったものを失くすのは、ものすごくこわい。会社員という肩書きとか、絶対的な味方がいるという安心感とか。

だけど同時に手に入れたのは、最強の「自由」だった。

これからは、仕事も人間関係も新しく選んでいいってことで。「なにかを終わりにすると、こんなに無限の選択肢があらわれるのか・・・!」という感覚は、すごく久々で新鮮だった。



その後わたしは、人生の中で考えもしなかったフリーランスという道を選び、複数の仕事を抱えながら生きている。

ひとりで仕事をしているし、ひとりですべての生活が完結する。周りからみたら、「さみしい人」に見えるのかもしれない。

だけどいまのわたしにとっては、これがベストだ。


静かな場所で仕事や食事をするのが、こんなに心地いいなんて知らなかった。

残業という概念がないから、仕事が早く終わった日には、夕方から突然ひとり焼肉に行ったり、ひとり映画に出かけたりする。

「自由だ〜〜!!」と叫びだしたくなってしまうくらい嬉しい。



もちろんこれからに不安がないわけではない。

一生続く仕事なんてないだろうし。永遠に健康でいたいし。税金は高いし。恋愛とか結婚とかに対する焦燥感は、アラサーあるあるかな?

来年だってどうなるかわからなくて、なんの保証もない。こわすぎるでしょ。


でも新しい環境で、ひとりで新しい楽しみを見つけられる自分が好きなんだよね。だからきっと、これから発生するイベントもトラブルも、きっとどうにかなるでしょ〜なんて思っている。

ときにはだれかに頼ったり、なにかの力を借りるかもしれない。でもそのタイミングを決めるのは自分であって、最後に戻る場所はひとりがいい。

小さなワンルームの中で、ひとり静かに生きること。わたしが選んで手に入れたこの自由な毎日を、大事に守っていきたいな。




今回の記事は、お題企画「#自分で選んでよかったこと」をテーマに書きました!

無限の選択肢の中から自分でなにかを選ぶこと、途方もないしこわいけど、自由を感じる瞬間だったりもして。そんなことを改めて実感できてよかったなあ。

素敵な記事がたくさん公開されているので、読むのも楽しいよ!


またね。


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